2026年6月19日金曜日

性と愛と家庭崩壊

 





 


性と愛と家庭崩壊


 







わたしの胸には、愛情はない。


だって教わってないから。



 


2005-08-13


わたしは生まれた時から、
必要な愛情をあたえられなかった。
両親ともに、
こんなめんどくさい生き物の
ニーズなんて考えもしない。


わたしはいつも見捨てられてきた。
わたしの胸には、愛情はない。
だって教わってないから。


わたしは、親を憎んでいました。
今は“血のつながった
やっかいな他人”だと思っています。


これからどうなるか分かりませんが、
今の私には親との和解は無理です。


ウチの親を客観的に見れば、
社会性が欠如していたんです。
ふたりともボンボンとお嬢だから世間知らずだし。


で、わたし親から最後の一撃食らわされて、
自分は将来利用するために育てられてきたことがわかっちゃって。
親はわたしに向かって確かにそう言ったのです。
それで、わたしは親から離れたのです。


by レンゲ




『デンマンさんが私のことをグロリア・スタイナムに似ていると』より


 



レンゲさんは、こうして自分が育った家庭が崩壊していたことを書いていたけれど、レンゲさん以外にもね、現在の日本には家庭崩壊の中で育った人がたくさん居るんですよ。



デンマンさんは、どうしてそのような事をおっしゃるのですか?


最近の日本で起こった悲惨な事件を調べてみると実に良く分かりますよ。その犯人の家庭がほとんど家庭崩壊しているからですよ。


デンマンさんは実際に調べてみたのですか?


調べてみたと言う程、時間をかけたわけではないけれど、ちょっとネットでチェックして見るだけでも、犯人の家庭の実態が分かりますよ。母子家庭だとか、両親が離婚しているとか、別居しているとか。。。


でも、それだけでは家庭崩壊と言えないでしょう?


確かに、それだけで家庭崩壊と決め付けるには問題があるけれども、少なくとも次のような事はすぐに読み取れますよ。つまりね、犯人が育った家庭に笑いがあふれてはいなかった。両親の愛情に包まれて育ったわけでもなかった。むしろ、孤独で寂しい子供時代をすごしていた。要するに愛の欠如した家庭で育ってきた。そういう事がはっきりと読み取れますよ。レンゲさんが書いていたように、“ウチの親を客観的に見れば、社会性が欠如していたんです”。。。子供にこう言わせるような親が増えているということですよ。社会性のない親。人間性が理解できない親が増えているんでしょうね。


。。。で、今日は家庭崩壊のことについて話すのですか?


実は、Realogのメンバーである鐵さんから次のようなコメントをもらったんですよ。


 




そうだったんですか。
3人の合成人物とは少しびっくりです


そして記事の中の家庭崩壊の落とし子と言う言葉を見て
なおさらびっくりしました〓
まさに彼女がそうだからです


彼女の家はキリスト信仰です
キリスト教が悪いと言うふうには取らないで下さいね


彼女の両親は彼女を自分の思い通りに育てたかったみたいです
そして彼女が両親の期待に添わない行動や発言をすると
こう言います


「こんな子なら産まなきゃよかった」
「産みたくて産んだわけじゃない」
と…


そして彼女は人との接続を絶ちました
そして、人に気に入られようと言う気持ちが大きくなり、
嫌とは言えなくなりました
人の愛を判断出来なくなり何度も騙されました
与えられるはずの親の愛情を知らないんです…


直接接したた事はなくて半端な助言をするわけにもいかず
友達の「彼女の話」を聞くだけしか出来なかったんです


でもその友達も精神病を患っていて私は1番近くで見てきました
自分をコントロールできない大変さや悔しさは少しは分かってあげられると思うんです


by 鐵 2006/06/18 01:04




『性と愛の至福 PART 3』のコメント欄より


 



今回も鐵さんは午前1時に書いていますよ。前回は午前2時でした。僕と同じように夜型人間なんでしょうね。



鐵さんが書いてくださった2度目のコメントですわね?


そうですよ。本当にありがとうございます。鐵さんのコメントを読んでも、家庭崩壊が境界性人格障害と関わっていることがよく分かるんですよ。


 



そして記事の中の家庭崩壊の落とし子と言う言葉を見てなおさらびっくりしました〓


まさに彼女がそうだからです


鐵さんも、このように“境界性人格障害を患っているらしい”彼女が育った家庭が崩壊していたという事をはっきりと認めていますよ。


この女性もちょうどあたしのような家庭に育ったんでしょうね。


この女性の場合には両親の期待が大きかったようですよね。レンゲさんの場合には父親の存在は希薄でレンゲさんにプレッシャーをかけるようなことはなかったようですよね。でも、レンゲさんのお母さんは、かなりの教育ママゴンだったようですよね。レンゲさんは、このように書いていましたよ。


 



教育という名を借りた虐待


 


2005 03/16 11:00 編集 返信



わたしは、今よりも脆い心を、成長させて強く正しく明晰に育てていく段階で、大人たちの無知?ゆえに、教育という名を借りた虐待によって育ち、そのツケを自分自身で払わなければならないのです。


苦しいです。
そして、悔しくて、無念です。
自分に備わっていたであろう可能性を、幼少期につぶされたのだと大人たちをうらんでいます。


でも、恨んでいるだけでは、前には進めないということに気が付いてからは自分で自分を慰め、過去の傷を癒す努力をしています。


確かに自分で勝手に信じた相手からの、裏切り?行為にたいして、裏切られた・信じていたのに・・・などと言うのは、自分の思い込みによる信頼の、真相を知ることだと思います。


わたしは未だに、この寂しさのせいで容易に人を信じます。
相手をまず疑ってみることなど、考えられないのです。
世間はそんなに甘いものではないのでしょうが、どうしても信じてしまいます。


それで、つらい思いを何度もしているのに、学習能力がないのかも知れませんね。


by れんげ




『わたしは未だに、この寂しさのせいで容易に人を信じます』より


 



レンゲさんは、こうしてもがいている。できるならば親と和解をしたいとも思っているけれど、でもできない。



本当にできないんですよ、デンマンさん。


でもね、じっくり話し合えば分かり合えるものですよ。


デンマンさんは、そうおっしゃいますけれど、そういう雰囲気がないんです。


分かりますよ。レンゲさんは次のように書いていましたからね。



仲直りしたい。でも、。。。


不良娘は、それが


なかなかできないんです。


 



 


2004 09/08 13:03 編集 返信


ほんとうにありがとうございます。
わたしが、グレていた間も
ビーバーランド XOOPSに
行きたかったんです。


でも、わかっていただけたら
うれしいのですが、
不良娘は、
それができないんです。


できないから、
どんどん距離が大きくなる。
わたしの家庭は
そんな所でした。
「話し合い」なんて、
タブーでしたから。


トラブルが起きるたびに、
家族の溝は
深まっていきました。


わたしは、
その家庭崩壊を、
追体験したような、
そんな気持ちがします。


でも、デンマンさんは、
玄関の鍵を
あけてくださるんですね。
感謝します。


できそこないの身に、
痛いほどしみてきます。
ありがとうございます。


by レンゲ




『次元の違いとは端的に言うと』より


&nbp;



でもね、レンゲさんが一方的に「話し合い」なんて、タブーだと思い込んでいるのかもしれない。もう6年もお母さんと話をしていない。これはちょっと異常ですよ。



分かりますわ。でも、デンマンさん、それが崩壊家庭なんですわ。


肉親の間で感情がこじれるとどういうことになるかという事は歴史を見てもはっきりと分かりますからね。僕も理解しているつもりですよ。このことについては次の記事で書きました。
『怖~い、とても怖~い女の確執?』


あたしも読ませていただきましたわ。確かにあたしにも思い当たる事があります。あたしは3人姉妹の長女でしたから。あたしとすぐ下の妹とがうまく行かなかったんです。


でもね、レンゲさんと妹とは和解したんですよね。


 




 


2005 01/07 15:58


>妹Ⅰさん、中々しっかりしてるみたいね。
>短い文章の中に、姉妹愛を見た気がした。


実は子供の頃から2,3年くらい前まで仲が悪かったんです。
でもね、うちの一家が離散してしまって、わたしは妹Ⅰのことが気がかりになって、
行方くらましてた彼女の居場所を、探偵のようにみつけだしたの。
すんごくわずかな情報から。


で、子供の頃、彼女と敵対してて、大きくなってからも、いもうとⅡにそそいだ愛情を、
彼女にはあげられなかった事をあやまったの。


いもうとⅠはバ.カ姉を許してくれて、まともな姉妹になれた。
その事がしあわせやわ~。


by レンゲ




『いもうとⅠはバ.カ姉を許してくれて、まともな姉妹になれた』より


 



こうして妹と仲直りができたのだから、レンゲさんだってその気になれば、お母さんと仲直りができるんですよ。



いいえ、あたしには無理ですわ。


それがレンゲさんの思い込みですよ。それがメンタルブロックになっているんですよ。メンタルブロックが分からなかったら次の記事を読んでくださいね。
『あなたは自分の可能性と潜在能力をもっと伸ばしたいと思いませんか?』


あたしも読ませてもらいましたわ。でも、口で言うほど易しいものではありませんわ。


もちろん簡単にメンタルブロックを壊(こわ)せるものではありませんよ。でも、レンゲさんが妹と仲直りできたように、その気持ちを持つことが大切でしょうね。レンゲさんには、その気持ちがもてない。そのことが、とりもなおさずメンタルブロックになっているんですよ。僕の言おうとしていることが分かりますか?


分かりますわ。でも、今のあたしにはその気持ちを持つことはできませんわ。


分かりました。別にあせる事もないでしょう。いづれレンゲさんにも、お母さんと和解したい気持ちが生まれてきますよ。


そうでしょうか?


阿部定さんだって両親を憎んでいましたからね。でも、和解していますよ。だから、レンゲさんにもできない事はないんですよ。(『愛のコリーダとレンゲさん』


できるかもしれません。でも。。。とても時間がかかりそうですわ。


急ぐ必要はありませんよ。まだレンゲさんは若いんだから。。。


でも、時々考えますよ。あたしはどうしてこういう面倒くさい世界に生まれてしまったのだろうかと。。。上の鐵さんのコメントの中で両親が次のように言っていますよね。


 



彼女の両親は彼女を自分の思い通りに育てたかったみたいです


そして彼女が両親の期待に添わない行動や発言をするとこう言います


「こんな子なら産まなきゃよかった」


「産みたくて産んだわけじゃない」



 



でもね、あたしは、何も自分が生まれたくって生まれてきたわけじゃないんですよね。



分かりますよ。。。レンゲさんは以前、次のように書いていましたからね。


 



ねえ。どうしていきていかなきゃ


 いけないの?


 



 


2004 07/28 23:03


こんなふうに、問いかけてきた人がいました。
しんどい事、つらい事、
悲しいことがいっぱいあるのに、
なぜ、人間は生まれてきて、
生きていかないといけないの?


なぜなのでしょう。
生きることに意味ってあるのでしょうか。
“親たち”のセックスによって人間として発生して、
時期が来て、外界へ押し出される。
そして、“生きる”ということを余儀なくされる。
不幸にして、この段階以前で生きることが
できなかった命もあるでしょう。


わたしは、生きていることは本人の義務だとは思いません。
死ぬ自由をすべての人は、持っていると思います。
もちろん、不本意に命を落としてしまう人たちは、
もっとも不幸だと思います。
その人は、生まれたことも、
生きていくことも、死ぬことも、
全て自分の意思決定ではなかったからです。


人間が生まれてくることの意味。
・・・全然わかりません。


人間が生きていくことの意味。
・・・模索中です。


人間が死ぬこと。
・・・せめてそれだけは、自分で決めたい。


by レンゲ




『レンゲさんの小説的人生』より


 



レンゲさんの言おうとしている事は分かりますよ。誰もが自分の意思で生まれてきたわけではないのだから。。。でも、生まれてきたことを祝福ととるか?不幸ととるか?それは、ひとえにレンゲさんにかかっているんですよ。つまり、ひとたび生まれて成人になったからには、レンゲさんの命も人生もレンゲさんの手中にある。幸せになるのも不幸になるのもレンゲさん次第ですよ。そう思いませんか。。。? もう、お母さんの呪縛にこだわることはないんですよ。もう教育ママゴンはレンゲさんの背中を無理押ししていないんだから。。。でしょう?レンゲさんにプレッシャーをかけている人は誰も居ないのだから。。。



居ますわ。。。


誰ですか?


。。。デンマンさん。。。うふふふふ。。。。


僕は、レンゲさんにプレッシャーをかけていませんよ。むしろ、レンゲさんこそ僕にプレッシャーをかけていますよ。バンクーバーに押しかけて来て一緒に暮らそうと言うんですからね。


もう、そのことは言わないでくださいな。。。それで、鐵さんにどのような返信を書いたのですか?


僕は、さっそく次のような返信を書きましたよ。


 




鐵さん、貴重なコメントありがとう。
すでに初めてのコメントを使わせてもらって
今日(6月18日)の記事『性と愛に揺られて』を書いたばかりです。


送信してから、この2度目の鐵さんのコメントを読んだというわけです。


このコメントからまた新たな記事が書けそうですよ。


僕は家庭崩壊が子供に与える精神的なトラウマが
境界性人格障害の病根だと信じています。


そして現在日本では、
ますます家庭崩壊が広がっているような気がします。
今夜のテレビニュースを見てくださいよ。
常識はずれな事件を起こしている犯人の家庭を調べると、
80%ほどが家庭崩壊を起こしていますよ。


つまり、境界性人格障害と悲惨な犯罪は無関係ではないと僕は考えています。


その原因はどちらも家庭崩壊ですよ。
僕は99%そう信じきっていますよ。


何が日本をこうしたのか?


教育の荒廃ですよね。


なぜ教育が荒廃したのか?


政治家に、年金をごまかすようなダメな人間が居るからですよ。


年金をごまかすような政治家は、
金の事だけしか考えられないから教育の事などマジに考えていませんよ!


 



 


日本人がこれだけ勤勉で頭が良いのは、
明治政府が義務教育を確立したからですよね。
だから、経済大国になれた。


かつて、学校の先生は自分の仕事を“聖職”だと考えていた。


しかし、現在の、年金をごまかすような政治家は全く教育の事など考えていない。


だから、学校の先生も破廉恥な事をやってつかまる。


ネットで調べると、学校の先生や警察官が破廉恥行為をして
つかまっている事件など芋づる式に引っ張り出す事ができますよ。
うひひひひ。。。。


つまり、政治がダメだから教育がダメ、
だからそういうダメな教育で育った子供が大人になれば、家庭教育だってダメ。
そういうわけで、これが悪循環になって、
境界性人格障害を持つレンゲさんのような人間を大量生産している。
これが日本の教育の現状ですよ。


僕は、そう思っているんですよ。
また、このことで記事が書けそうです。
うへへへへ。。。


鐵さん、そういうわけで、上のコメント、また使わせてもらいますよ。
ありがとね。
じゃあ、また。。。。


by デンマン 2006/06/18 14:59




『性と愛の至福 PART 3』のコメント欄より


 



ここだけの話しですけれどねぇ~、今日はちょっと堅苦しい話になってしまいましたよね。


でも、たまにはいいでしょう。うへへへへ。。。。


とにかく、レンゲさんの話はますます面白くなりますからね。


これまでの話を読みたい人はリンクを貼っておきましたから、ぜひ読んでくださいね。


&nbp;




『レンゲさんと めれんげさんが


 登場する記事』




初出: 2006年6月20日



2026年6月18日木曜日

正長の土一揆


 
 
正長の土一揆


 





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デンマンさん。。。、 今日は 正長の土一揆 のお話でござ〜ますかァ〜?



そうです。。。いけませんかァ〜?


ずいぶんと昔のことではありませんか。。。室町時代のことですわ。。。今から600年も前のことではありませんか? どういうわけで そんな昔のことを取り上げるのでござ〜ますかァ〜?


実は、ユーチューブで時代劇の映画を探していたら次のビデオに出くわしたのですよ。。。


 



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『動画を観る』


 



正長の土一揆


 



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1428年(正長元年)に起きた日本最初の土一揆「正長の土一揆」を題材に「闘茶」(葉の種類を当てる勝負)を絡めた作品。


農民たちは凶作や将軍の代替わり、借金などに苦しめられていた。


茶園主の平次郎(斉藤洋介)は農民たちと共に徳政令の発布を要求するため大乗院へ向かう。


以前、農民に襲われていた所を平次郎に助けられた土倉(金貸し)の嵯峨屋(マギー司郎)の計らいにより「和紅茶による闘茶」で争いの決着をつけることとなるが結果はいかに?…という話。


マギー司郎は演じるというより本人のままで出演している感じ。
山場である闘茶のシーンは緊張感がある。


茶園のある山々の風景は素晴らしい。


 



「和紅茶による闘茶」ということですけれど、この時代に優雅にお茶を飲んで、葉の種類を当てる勝負によって争いに決着をつける、というような悠長なことが実際に行われたのでござ〜ますかァ?



土一揆を起こした民衆の代表として茶園主の平次郎が闘茶に参加するのですよ。。。平次郎は、武士の生まれだけれど、この時は農民の仲間で茶園主なんです。。。


茶園主だけあって、5つのお茶の葉の種類を一番多く当てたのが平次郎で、争いに勝利して徳政令が出て、借金が棒引きになるという話ですわよねぇ〜。。。


そういうことです。。。


ちょっと信じられないほど世間離れしたお話のように見えますわァ〜。。。


そうでしょう? 僕も、この映画は、史実に基づいて作られたらしいけれど、かなりのフィクションが含まれると思ったのですよ。。。


それで、いつものように ChatGPT に尋ねたのでござ〜ますかァ〜?


そうです。。。卑弥子さんも読んでみてください。。。


 




『正長の土一揆』(2015年製作の映画)を観ました。
1428年(正長元年)に起きた日本最初の土一揆「正長の土一揆」を題材に「闘茶」(葉の種類を当てる勝負)を絡めた作品です。


あの時代に風流な「和紅茶による闘茶」で争いの決着をつけるということは、あまりにも現実離れをしているのですが、実際にそのような事が行われたのでしょうか?


そもそも闘茶の習慣が庶民に広まっていたのでしょうか?


参加した平次郎は元は武士の産まれですが、土一揆の当時は茶園主です。


主な登場人物たちは、実際に実在していた人ですか?



ご指摘の通り、この映画の「和紅茶による闘茶で土一揆の決着をつける」という展開は、歴史的事実というよりも、かなり創作色の強いドラマだと考えられます。


映画自体も史実の再現より、正長の土一揆を題材にした寓話的な時代劇として作られています


 



まず「闘茶」とは何か


闘茶は鎌倉末期から室町時代に流行した茶の飲み比べ競技です。


参加者は飲んだ茶がどこの産地のものかを当てて勝負しました。特に京都の栂尾(とがのお)茶を当てる競技が有名です。


しかし、闘茶は本来、将軍家、守護大名、公家、禅僧など上層階級の娯楽でした。


室町時代には賭博化して豪華賞品が賭けられ、「婆娑羅(ばさら)」的な遊びとして流行したため、しばしば禁止令まで出されています。


 



 


したがって、農民一揆の代表者と土倉が闘茶で争いの決着をつける、という史実は確認されていません。


まして映画に登場する「和紅茶」はさらに不自然です。


和紅茶は当時存在したのか


現在の意味の紅茶製法が日本に本格的に導入されるのは明治時代です。


室町時代の日本人が飲んでいたのは基本的に抹茶系統の茶でした。


したがって、1428年に和紅茶による闘茶は歴史的にはほぼあり得ません


これは映画のテーマ上、茶園主の主人公、茶文化平和的解決を象徴するための創作でしょう。


では庶民は闘茶を


 知らなかったのか


全く知らなかったわけではありません。


闘茶ブームそのものはかなり広がっていました。


ただし、本格的な闘茶大会に参加する、高価な茶葉を飲み比べる、のは主として富裕層です。


農民が日常的に闘茶を楽しんでいたとは考えにくいです。


ただ、主人公平次郎は元武士という設定ですから、若い頃に闘茶文化を知っていた、という程度なら不自然ではありません。


映画.comの解説にも、平次郎は「闘茶に明け暮れ、武士の身分を失った人物」と設定されています。


登場人物は実在人物か


主要人物の多くは創作人物と思われます。


映画のキャスト表には、


平次郎


嵯峨屋庄兵衛


おサキ


小夜


などが登場しますが、正長の土一揆の史料には見えない名前です。


一方で、


能阿弥(同朋衆として実在)


経覚(興福寺大乗院の僧侶として実在)


は歴史上の実在人物です。


特に経覚は後年の『経覚私要鈔』で有名な僧侶ですが、1428年当時はまだ若年です。


また正長の土一揆そのものについては、


近江坂本の馬借


農民


土民


らが徳政を求めて蜂起し、土倉や酒屋を襲撃したことが史料で確認されています。


しかし、平次郎という茶園主が農民を率いた、という史実は確認されていません


なぜこんな設定になったのか


私はこの映画を、「日本最初の民衆運動である正長の土一揆を、茶文化を通して描いた歴史ファンタジー」として見るのが適切だと思います。


実際の正長の土一揆はもっと激しいもので、


土倉襲撃


借金証文の焼却


私徳政


などの実力行使が中心でした。


映画はそれをそのまま描くのではなく、「武力ではなく知恵や文化で権力に立ち向かう民衆」という現代的なメッセージに置き換えたのでしょう。


ですから、闘茶による決着は史実というより、監督の創作した象徴的な装置と考えるのが妥当です。


 



歴史映画というより、「正長の土一揆を題材にした歴史劇」と見ると納得しやすい作品だと思います。



最初の土一揆はいつ起こったのですか



「最初の土一揆はいつか」という問いには、実は歴史学上で少し注意が必要です。


一般的な日本史の教科書では、


1428年(正長元年)の「正長の土一揆」が「最初の土一揆」とされています。


近江国の馬借(運送業者)が蜂起し、借金帳消し(徳政)を要求して畿内一帯に広がった大規模な民衆運動でした。


当時の興福寺大乗院の記録『大乗院日記目録』には、「日本開闢以来、土民蜂起の初めなり」(日本が始まって以来、農民が蜂起した最初の出来事だ)と記されており、当時の人々自身も画期的な事件と認識していました。


ただし、厳密に言えば、それ以前にも農民や荘園住民による集団的抵抗は存在しました


例えば、


年貢減免要求


荘官(荘園管理人)の追放


逃散(集団で村を捨てて逃げる)


惣百姓による連署請願


などの行動は鎌倉時代から見られます。


しかし、それらは後世にいう「土一揆」とは性格が異なります。


正長の土一揆が特別なのは、


農民・馬借などの民衆が広域的に結集したこと


土倉や酒屋を襲撃したこと


徳政(借金帳消し)を要求したこと


畿内全体に波及したことにあります。


ですから、広い意味での農民の抵抗運動なら、それ以前から存在した。


「土一揆」という歴史用語で呼ばれる最初の大規模蜂起なら、1428年の正長の土一揆、と理解するのが正確です。


ちなみに、正長の土一揆の後には1441年の嘉吉の徳政一揆(嘉吉の土一揆)が起こります。


 



 


こちらは幕府が実際に徳政令を出さざるを得なくなったため、歴史的影響という点では正長の土一揆以上に大きかったとも評価されています。


その意味では、正長の土一揆は「日本の民衆が政治・経済に対して集団的圧力をかける時代の幕開け」と言える事件でした。


 



解説ありがとうございました。



どういたしまして。


正長の土一揆は、戦国時代の派手な合戦に比べると地味な存在ですが、日本史の流れの中では非常に重要な出来事です。


それまでの農民は領主や荘園の支配を受ける立場でしたが、室町時代になると村落共同体(惣村)が発達し、農民たちが連帯して行動する力を持つようになりました。


正長の土一揆は、その力が初めて広域的な政治運動として現れた事件といえます。


また、「一揆」という言葉は現代では単なる暴動のように聞こえますが、本来は「一致団結」を意味する言葉でした


農民たちは神仏に誓約して結束し、要求を実現しようとしたのです。そのため土一揆は単なる略奪や暴力ではなく、中世社会における一種の集団交渉の側面も持っていました。


その後、


正長の土一揆(1428年)


嘉吉の徳政一揆(1441年)


山城国一揆(1485年)


加賀一向一揆(1488年)


へと発展し、民衆や地方勢力が政治に直接関与する動きが強まっていきます。


特に山城国一揆は、農民だけでなく地侍も参加して地域を自治した点で注目され、加賀一向一揆に至っては約1世紀にわたり一向宗門徒が地域支配を行いました。


 




 



今回ご覧になった『正長の土一揆』は史実からかなり脚色されていますが、「支配されるだけだった民衆が、自ら声を上げ始めた時代」を描こうとした作品として見ると興味深いですね。


また時代劇や歴史映画をご覧になって疑問があれば、史実との違いや当時の社会背景も含めて解説いたします。



 



最近は、民衆が団結して権力に立ち向かうということがないですわねぇ〜。。。



1960年代の安保闘争、大学紛争が、民衆、学生が団結して権力に立ち向かった最後ですかね。


 




 



その後の赤軍事件で、民衆は団結闘争に嫌気がさしたようです。


 



 



それ以来、日本人が白けて、無気力、無責任、無関心になったようです。現在の日本が経済的にも、政治的にも、文化的にも低調なのは、そのためだと思っています。



でも、サッカーと野球では、ヨーロッパとアメリカで頑張っている日本人が居ますわねぇ〜。。。


日本人の誇りですよ。。。



(laugh16.gif)



【卑弥子の独り言】



 


ですってぇ~。。。


サッカーと野球では、ヨーロッパとアメリカで頑張っている日本人が居ることに、あなたも誇りを感じますかァ〜?


ええっ。。。「そんな事はどうでもいいから、もっと他に面白い話をしろ!」


あなたは、そのような強い口調で あたくしに御命令なさるのでござ~ますかァ~?


分かりましたわ。。。


デンマンさんが10年以上も前にアンケートを作りました。


 



(wp91228.gif->june21-11-29.jpg->art09-12-26.jpg)



『拡大する』


『もう一度クリスマスのページ』


 


上のリンクをクリックすると、


左側のサイドコラムにたくさんの質問が出てきます。


ひとつひとつ見ながら ぜひアンケートに答えてみてください。


じゃあ、また。。。





ィ~ハァ~♪~!


メチャ面白い、


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こんにちは。ジューンです。


“本音と建前”


よく聞きますよね。


さて、英語で何と言うのでしょうか?


考えてみた事がありますか?


いろいろと言い方があると思います。


appearance and reality


見かけと実物そのまま


これも本音と建前と言い換えることができますよね。


form and substance


外観と実体


これも本音と建前と同じですよね。


one's real intention and


what one says on the surface


本音と建前を説明しているのですよね。


real motive and stated reason


これも間違いなく本音と建前ですよね。


what one says and what one means


本音と建前をこのように言うこともできますよね。


では、「本音と建前を使い分ける」を


英語でどのように言うのでしょうか?


ちょっと考えてみてください。



次のように言うことができます。

You should be tactful as to


when to tell real intention


and when to show form.


ところで、英語の面白いお話を集めました。


時間があったら覗いてみてくださいね。


■ 『あなたのための愉快で面白い英語』


では、今日も一日楽しく愉快に


ネットサーフィンしましょうね。


じゃあね。