2010年8月29日日曜日

天高く馬肥ゆる秋

 

天高く馬肥ゆる秋
 







Subj:小百合さん、おはよう!

秋晴れのバンクーバーは

爽やかで清々(すがすが)しい

ですよう!

きゃはははは。。。

Date: 24/08/2010 11:57:46 AM

Pacific Daylight Saving Time

日本時間:8月25日(水)午前3時57分

From: denman@coolmail.jp

To: sayuri@hotmail.com

CC: barclay1720@aol.com





雲一つない、どこまでも青い空が広がっていますよう。

“天高く馬肥ゆる秋”

昔の人は上のように言ったけれど、

どうして天が高くなると馬が肥えるのか?

馬を使って畑仕事をしたことのない僕には分からないけれど、

そう言えば、僕のお袋の実家が南河原村にあったのですよう。

今では行田市に合併されて無くなってしまった村だけれど、

僕がまだ小さな小さな頃

幼稚園に上がる前ですよう。

おそらく4つか5つだったのでしょうね。

その農家には馬小屋があって

その中で飼われていました。

お袋の話だと、その馬を借りていたそうです。

小さな子供の目には、とてつもなく大きな馬の姿は、まるで恐竜が目の前に現れたような驚きでした。

とても怖いと思った記憶がありますよ。



それでも興味があるから僕は馬をしみじみと眺めている。

馬だってぇ、小さな子供が興味深そうに眺めているから、僕の様子をじっと見詰めていましたよう。

その大きな目が、とっても優しそうに感じたものです。

今から思えば、その馬は牝馬で母性本能の優しさが目に表れていたのではないだろうか?

その馬が生んだ子馬を見るような優しいまなざしで僕を見つめていたような、そんな感じをその優しい大きな目から感じたものでした。

母親の実家で馬を一番可愛がっていたのは祖父だったそうです。

お袋はどうだったの?と尋ねたら、

長女だったお袋は小学校にあがる頃から、農作業や家事の手伝いをさせられて、

馬の面倒を見るのは、ただただつらいことだったらしくて、

馬が居るから自分の仕事が増えると思って、可愛いどころではなかったそうですよう。



やがて耕耘機(こううんき)が使われるようになって、

馬は、元の飼い主に返したそうです。

それから何年経った時の話なのか?

僕は忘れてしまったけれど、

ある日、祖父が自転車に乗って農道を走っていたら、

馬がいなないたと言うのですよう。

おやっと思って馬をよく見ると、祖父が可愛がっていた馬だったそうです。

懐かしくなって、馬に近寄って鼻をなでてやりながら、その時の飼い主に、その馬を使っていた頃のことを話してやったそうです。

馬も可愛がってくれた人のことを覚えているのですよね。

その馬は、元々優しい馬だったと僕には思えるのですよう。

今でも、その馬の優しくて大きな目が僕の記憶の片隅に残っているのです。



バンクーバーの雲一つ無い空を見ていたら、なぜか急に、その馬の優しい目が思い出されてきました。

不思議なことです。

小百合さんも、子供の頃の懐かしい思い出を懐かしみながら軽井沢タリアセン夫人になりきって元気に楽しくルンルン気分で過ごしてね。

ん。。。? 何か面白い話が読みたいの?

じゃあねぇ、次の記事を読んでみてね。



『愚かな愚か者』

(2010年8月24日)

笑って元気を出してね。  

じゃあ、またねぇ。




“天高く馬肥ゆる秋”



デンマンさん。。。秋になると上の言葉をよく耳にしますけれど、「食欲の秋」になるので馬も太るという意味なのですか?



グルメの小百合さんは、やっぱり「食欲の秋」を思い浮かべるのですか?

それが一番自然な解釈だと思って、私はこれまで辞書で調べた事など無いのですけれど、マジでどういう意味なのですか?

実は、僕も「食欲の秋」と関係している語句だと思っていたのですよう。実際、GOO の国語辞書で調べると次のように書いてあるのですよう。



“天高く馬肥ゆる秋”



空は澄み渡って晴れ、馬が食欲を増し、

肥えてたくましくなる秋。

秋の好時節をいう言葉。




『GOO 国語辞書』より





でも、本当は「食欲の秋」と関係ないのですか?



現在では昔の意味が忘れられて、GOOの国語辞書に書いてあるように、空は澄み渡って晴れ、馬が食欲を増し、肥えてたくましくなる秋を言うようになったのですよう。

昔の意味は違ったのですか?

昔と言っても 2000年も前の中国の話なのですよう。中国の北方に匈奴(きょうど)と呼ばれた騎馬民族が居たのです。小百合さんも歴史の時間に勉強したでしょう?

ええ。。。聞いたことがありますわ。中国の北方ってぇ万里の長城の向こう側ですか?

そうです。 この騎馬民族が実りの秋になると南下して、せっかく漢民族が育てた農産物を奪いにやって来るのですよう。

その奪った農作物を食べて馬も肥える、と言う訳ですか?

その通りですよう。漢民族にとっては、たまったものじゃない。それで、「今年も秋になったから警戒しよう」と言うのが、元々の意味だったらしい。

。。。で、その諺が日本にもたらされると、いつの頃からか最初の意味が忘れられて「食欲の秋」になったのですか?



まあ。。。そう言う事らしいですよう。

。。。で、デンマンさんは“食欲”ではなく、“優しい馬の目”を思い出したのですか?

そうなのですよう。。。実は、最初に僕のオツムに思い浮かんだのは次の写真なのですよう。



『ゴダイヴァ夫人のチョコ』より)



あらっ。。。私の顔写真を切り抜いてコラージュしたものですわね。うふふふふふ。。。



馬の表情を良く見てくださいよう。。。何と言うか。。。とってもおとなしくて優しそうでしょう?!。。。素直で何でも言うことを聞くような従順な馬だと一目見た時に僕は思いましたよう。。。こんな優しそうな馬を僕は見たことが無い。

そうでしょうか?

小百合さんには、そう見えないのですか?

ごく普通の馬の表情に見えますわ。

あのねぇ、実際にゴダイヴァ夫人が乗った馬も、上の写真の馬のようにおとなしくて優しい白馬だったと僕は思うのですよう。

デンマンさんは、なぜそのように思えるのですか?

それはゴダイヴァ夫人の伝説や史実を読むと、そう思えるのですよう。


ゴダイヴァ夫人

ゴダイヴァ夫人(Lady Godiva、990年頃 - 1067年9月10日?)は11世紀イギリスの女性。

マーシア伯レオフリックの夫人で、自身も後に領主となった。

夫レオフリックの圧政を諌めるためコヴェントリーの街を裸で行進をしたという伝説が残っている。

【伝説】

イングランドに伝わる伝説によると、夫レオフリックの圧政に苦しむコヴェントリーの領民を哀れみ、彼女はことあるごとに夫を諌めたという。

美しい妻の度重なる要請にうんざりしたレオフリックは、彼女を諦めさせるため、「裸で馬に乗り城下を巡回するのであれば言い分を認めよう」と応えた。

しかし夫の思惑に反し、彼女は「当日は外出せず戸や窓を閉めよ」とする布告を発した上で、本当に裸身で馬に乗り城下を練り歩いた。



領民たちは彼女を支持し、布告の通り屋内に引き籠った。

しかし、ひとり仕立て屋のトムという男がこっそり夫人の裸身を覗き見たために、神罰を受けて失明した(ピーピング・トム)。

レオフリックは彼女との約束を守り苛政を改めたといわれる。

なお、この伝説にはいくつかの類型が存在し、それぞれで多少ことなった内容になっている。

13世紀頃の最も古いものでは、裸で騎乗した彼女はコヴェントリーの市場の端から端までを走り抜け、その間人々の注目を集めたとしており、さらに言えば「ピーピング・トム」の逸話が盛り込まれたのは17世紀に下ってからである。

また、「裸で」という言葉の解釈にも諸説あり、「長い髮が効果的に体を隠していた」「下着のようなものは身に着けていた」「貴族の象徴である装飾や宝石類を外した格好だったことを『裸で』と言い表した」など複数の説がある。

ただし、彼女の時代の"naked"という語は「いかなる衣服も身につけず」という文字通りの意味であり、それ以上の比喩的な使い方があったわけではなく、後付がましい解釈である感も否めない。

また、領民のためではなく、自らの懺悔のために行ったという説もある。

【史実】

マーシア伯レオフリック(968年-1057年)の妻。

名前の綴りは一定しない。

アングロサクソン名は Godgifu または Godgyfu であり、これは「神の賜物」を意味する。

Godiva はラテン風の綴りである。

12世紀末にまとめられたイーリー(Ely)の年代記 Liber Eliensis に現れる同名の人物と同一人物であるとすれば、ゴダイヴァはレオフリックと結婚する前は未亡人であったことになる。

レオフリックもゴダイヴァも共に信仰活動に熱心で、Roger of Wendover によって書かれた12世紀の記録によると、1043年にレオフリックがコヴェントリーにベネディクト会修道院を建立した陰には、ゴダイヴァの強い影響があったとされる。

下って1050年代には、ウスターのセントメアリー修道院への土地の寄進状において、またリンカーンシャーのストウセントメアリーにおける教会堂の建立の記録においても、ゴダイヴァの名はレオフリックの名と連記されている。

さらに夫妻の名前はレオミンスター、チェスター、マッチ・ウェンロック、エヴェシャムの教会堂の後援者として記録されている。

1057年にレオフリックと死別した後、未亡人としてノルマン・コンクエスト後まで生き延びた。

ウィリアム1世による検地台帳「ドゥームズデイ・ブック」には、ノルマン人によるイングランド征服後もわずかながら残ったアングロサクソン人領主の一人として、また唯一の女性領主として記されている。

ただし土地調査が行われた1086年には既にゴダイヴァは死去していたとする説もあり、1066年から1086年の間に死去したとする説、1067年9月10日をゴダイヴァの命日とする説など、諸説ある。

また、ゴダイヴァの墓所についても、夫の隣に埋葬されたとする説、すでに現存しないエヴェシャムの教会に埋葬されたとする説など、諸説ある。




出典:

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

『ゴダイヴァ夫人と愛の手』に掲載

(2009年2月10日)





でも、ゴダイヴァ夫人が乗った白馬が優しかったなんて、どこにも書いてありませんわ。



もちろん書いてないのですよう。。。でもねぇ、ゴダイヴァ夫人が乗った白馬は優しい馬のはずです。

どうしてですか?

人になついていない暴れ馬だったら、伝説になりませんよう。。。それに、現在、コヴェントリーには、裸のゴダイヴァ夫人の騎馬像があるのですよう。





この騎馬像の馬の様子からも、なぜか優しさが感じ取れるのですよう。小百合さんだって、この像を見ただけでも優しそうな馬に見えるでしょう?



デンマンさんが勝手に、そう思い込もうとしているだけですわ。

あのねぇ~。。。イラクの戦争が終わった時、フセインの銅像は破壊されてしまったのですよう。ソ連が崩壊した時にも、スターリンの銅像は破壊されてしまったのですよう。。。でも、ゴダイヴァ夫人の騎馬像は今でもコヴェントリーにある。。。なぜだと思いますか?

重税に苦しむ領民を思うゴダイヴァ夫人の優しさですわ。

そうですよう。。。その優しさが上の写真の騎馬像にも込められている。。。だから、騎馬像の馬も優しく見える。

だからといってゴダイヴァ夫人がまたがった白馬が優しかったということにはならないと思いますわ。

あのねぇ、それだけ優しいゴダイヴァ夫人が飼っていたのですよう。。。優しい白馬でないはずがない。


【卑弥子の独り言】



ですってぇ~。。。

なんだか、デンマンさんは無理矢理、優しい白馬にしてしまっているのですわよう。

これでは、小百合さんも反論の仕様がござ~♪~ませんわ。

あなただって、そう思うでしょう?

とにかく、次回も興味深いお話が聞けそうですわ。

あなたもどうか、また明後日、読みに戻ってきてくださいましねぇ。

では、またぁ~。。。




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こんにちは。ジューンです。

“天高く馬肥ゆる秋”

秋になると良く耳にする語句です。

さて、英語で何と言うのでしょうか?

次のように言うことができます。

Autumn with the sky clear and blue,

horses grow stout.

また、次のように言うこともできます。

With the sky high and clear,

horses grow sturdy

in this good autumn season.

では、馬が含まれている

古いイギリスの諺をお目にかけます。

A horse, a wife, and a sword

may be shewed, but not lent.

どのような意味だか分かりますか?

shew は show の古語です。

意味は次のようになります。

馬と妻と刀は、人に見せびらかしてもよいが、

貸すことはできない。

ところで、英語の面白い話をまとめました。

興味があったら、

次のリンクをクリックして

読んでください。

■ 『あなたのための 楽しい英語』





■ 『心にジ~ンとくる動物感動物語』

とにかく、今日も一日楽しく愉快に

ネットサーフィンしましょう。

じゃあね。



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