座薬と軽井沢タリアセン夫人
芦屋夫人
病院に行き、「座薬」を処方された芦屋の奥様がいた。
薬が効かないので再度病院へ行き、医者に訴えた。
「いただいたお薬を飲んでも、ぜんぜん効きませんの」
「えっ! 飲んだんですか?」
「ええ、きちんと正座していただきました」
夫人は高貴な微笑をたたえてそう言った。
(写真はデンマン・ライブラリーより)
267ページ 『嘘みたいな本当の話』
選者: 内田樹・高橋源一郎
2011年8月10日 第3刷発行
発行所: 株式会社イースト・プレス
デンマンさん!。。。なんだか嫌味(いやみ)なエピソードを持ち出してきましたわね。
いけませんか?
だってぇ、これでは私が同じように座薬を飲んでしまうようなノー天気な女だと思われてしまうではありませんか?
それは小百合さんの考えすぎですよ。
いいえ。。。デンマンさんだって、それを狙って芦屋夫人と軽井沢タリアセン夫人を並べたのですわ。
分かりますか? うへへへへへ。。。
そのように下卑(げび)た笑いを浮かべないでくださいな。 なんだか悪意を感じてしまいますわ。 デンマンさんは私に対して何か恨み事でもあるのですか?
いや。。。小百合さんに対して恨み事などありませんよう。
だってぇ~。。。
だから、小百合さんの考えすぎですよ。
でも、こうして私をコケにするような話題を持ち出したということはデンマンさんは無意識のうちに私に対して何か仕返しをしたいという気持ちを持っているのですわ。
やだなあああァ~。。。そのように、かんぐって考えないでくださいよう。
だったら、どうして軽井沢タリアセン夫人のすぐ下に、ちょっとオツムの足りない芦屋夫人を持ち出して来たのですか?
あのねぇ~、かつて小百合さんは、関西で言えば芦屋を思わせるような麻布を散策したことがある。 その時、偶然に「仙台坂」という地名に出くわして「麻布にあるのにどうして仙台坂って言うのかしら?」と素直な疑問を僕に投げかけたことがあったのですよ。
あらっ。。。そんなことがあったかしら?
あったのですよ。 小百合さんは次のように書いていた。
仙台坂
投稿日時: 2008/05/23 03:50 (ロンドン時間)
日本時間: 5月23日午前11時50分
バンクーバー時間: 5月22日午後7時50分
ん~ デンマンさん達の年代は麻布をオタク系の
集まりって思うの?
そんな高いビルに囲まれている町でもなく
大使館が多くて、だから ナショナルのスーパーが
あるのだけども
仙台坂って どうして仙台なんだろうね?
知ってる? イタリア大使館あたりのすごい坂
仙台に住んでた デンマンさん知ってる?
私が舶来グルメだなんて そんな! そんな…?
本当のグルメは飲茶は行きませんよ
ふかひれ や あわび 北京ダックを食べにいくのです。
バーガーキングなんていわず、フォアグラを分厚く
切ったのを ソテーして 食べてるんですよ。
行田のゼリーフライが まずくて
食べられなかったとしても
きっと 時々 買いにいくでしょう。
ただ その時を 忘れないよう、思い出を買いにいくのです。
ゼリーフライが苦くて 口に合わなかったとしても
それは そうゆう物体として 体に入れるでしょう。
食べるとか 味わうとか でなくて。
朝ごはんはおいしいと思わず
ねむいのに無理に食べるというイメージで
学生の時からダメです。
たぶん 小学校の時も やっとでしたよ
ばー(おばあちゃん) が困って、パンにしてくれて
どうにか1枚たべて、絶対味噌汁は飲みません。
熱くて寝起きになんて飲めません。
ばー は食べないと体がもたないよ。ご飯を食べると
ごくねつが出て体が ぽかぽか温まるんだよ。
と 私に朝ご飯を食べさせる その仕事は大変
だったと いま 思いますが、
そのうち 中学 高校と 絶対食べませんでした。
これは イヤな思い出でニュアンスが違いますが
食べるというのは 美味しくて食べるのと
思い出を食べる 体に取り込むのと
薬のように がまんして 朝食を胃に入れる。
いろいろ なんですね。
小百合より
『麻布散歩』より
(2011年3月13日)
あらっ。。。こんな事を書いていたのですわね。 もう4年以上も前ですわ。 忘れていましたわ。
そうでしょう。。。そうでしょう。。。でも、僕は覚えていましたよ。
どうして。。。?
上の芦屋夫人を読んだ時にオツムに“上流夫人”がふと思い浮かんできたのですよ。 「そう言えば、その事でかつて記事を書いたことがあるなァ。。。」と思いながらネットで探したら「“ざ~ます”おばさん」が引っかかったのですよ。
こんにちは。デンマンですよう。
投稿日時: 2008/05/23 11:49 (ロンドン時間)
日本時間: 5月23日午後7時49分
バンクーバー時間: 5月23日午前3時49分
ん~ デンマンさん達の年代は麻布をオタク系の
集まりって思うの?
そんな高いビルに囲まれている町でもなく
大使館が多くて、だから ナショナルのスーパーが
あるのだけども
僕の年代の人たちではなく、
僕個人の感じ方ですよう。
麻布と言うのは昔から、なんと言うか。。。
“こだわり”のある人が住むような場所だと思っていましたね。
他では得られないようなステイタスを得るために住むような所。。。
そんなイメージを持っていましたよう。
つまり、卑弥子さんではないけれど、“ざ~ます”おばさんたちが住む所というイメージが強かったですよね。
うしししし。。。
仙台坂って どうして仙台なんだろうね?
知ってる? イタリア大使館あたりのすごい坂
仙台に住んでた デンマンさん知ってる?
直感的にすぐに分かりましたよう。
仙台に関係あるとするならば、仙台藩と関係あるに違いない!
歴史馬鹿の僕はすぐにそう思いました。
確認のためにGOOGLEで“麻布 なぜ仙台坂と呼ばれる”と入れたらば、すぐに見つかりましたよう。
坂の南側に仙台藩の下屋敷があったのですよう。
港区南麻布1丁目と元麻布1丁目の境を仙台坂巡査派出所前から東へ下る長い坂。
南側に韓国大使館があり、そのあたりにはかって松平陸奥守(仙台藩主伊達氏)の屋敷があった。
また坂下はもと仙石原とよばれる原があった。
【日本地名大辞典 角川書店】
GOOGLEで検索すれば、まず、ほとんどのことが分かりますよ。
僕にとっては欠かすことのできない検索エンジンです。
検索エンジンがなかったら、僕のような長い記事は書けないと思うのですよ。
江戸藩邸には上屋敷・中屋敷・下屋敷と、大体この3つがあったのですよう。
上屋敷は参勤交代で上京した殿様が住むところです。
中屋敷は殿様の成人した長男が住むところです。
下屋敷は江戸城から少し離れたところにあって、
別邸のような役目を持っていたらしいです。
殿様が遊興や散策のために利用したらしい。
だから、大名庭園などはたいてい下屋敷にあった。
仙台藩の麻布の下屋敷には、多分、仙台藩主の好きな「街の女」なども住まわせていたのでしょうね。
そういう場所だったらしいです。
下屋敷は上屋敷や中屋敷と比べると規模は大きかった。
なぜ?
江戸市中はしばしば大火に見舞われたので、
その際には大名が避難したり、復興までの仮屋敷として使ったそうですよ。
藩により様々な用途に利用されたらしい。
本国から送られる米や各種物資を貯蔵する場として使っていた藩もあったそうです。
菜園などを作っていた藩もあったらしい。
私が舶来グルメだなんて そんな! そんな…?
本当のグルメは飲茶は行きませんよ
ふかひれ や あわび 北京ダックを食べにいくのです。
日本で食べる北京ダックは高いらしいよね?
バンクーバーなら一人分4ドルか5ドルですよう。
3人で食べて15ドルぐらいでしたよう。
ロブソンストリートの“漢(ハン)”が安くてうまかった。
小百合さんがバンクーバーにやって来たら、
一緒に食べに行こうね。
そう言えば、しばらく北京ダックを食べてなかった。
なんだか、急に北京ダックが食べたくなってきましたよう。
うしししし。。。
バーガーキングなんていわず、フォアグラを分厚く
切ったのを ソテーして食べてるんですよ。
うん、うん、うん。。。
ジューンさんが仔牛とフォアグラのローストをリクエストしたけれど、
これって、グルメの食べ物?
うしししし。。。
■ 『仔牛とロマン - ジューンさんの仔牛とフォアグラ・エピソード』
行田のゼリーフライが まずくて食べられなかったとしても きっと 時々 買いにいくでしょう。
ただ その時を忘れないよう、思い出を買いにいくのです。
ゼリーフライが苦くて 口に合わなかったとしても
それは そうゆう物体として体に入れるでしょう。
食べるとか味わう とか でなくて。
“思い出を食べるグルメ”の小百合さんですからね。。。
分かります。。。分かりますよう。。。
“思い出の大仏”を食べましょうね。
朝ごはん はおいしいと思わず
ねむいのに無理に食べるというイメージで
学生の時からダメです。
たぶん 小学校の時も やっとでしたよ
ばー(おばあちゃん) が困って、パンにしてくれて
どうにか 1枚 たべて、 絶対味噌汁は飲みません。
熱くて 寝起きになんて 飲めません。
ばー は食べないと 体がもたないよ。ご飯を食べると
ごくねつ が出て 体が ぽかぽか 温まるんだよ。
と 私に朝ご飯を食べさせる その仕事は大変
だったと いま 思いますが、
そのうち 中学 高校と 絶対食べませんでした。
小百合さんは育てるのが難しい女の子だったのだろうねぇ~
小百合さんからは、おっとりとした優しいイメージを僕は感じることが多いのだけれど、かつて、小百合さん自ら、“気の強いところがある”と意外な事を言ったので、朝食がダメ、と言うのもその表れなのかな?
そう思っていますよう。
僕の知らない気の強い面を持ってるのでしょうね?
“そんなカワイイわけないでしょう!”
小百合さんがそう書いていたけれど、
小百合さん自ら、“気の強いところがある”と意外な事を言うほどだから、自分の意識の中では“気の強い女”としての自負があるのかもね?
可愛い女よりは、むしろ気の強い女だと、小百合さんはそんな風に思っているのかもしれないね。
これは イヤな思い出でニュアンスが違いますが
食べるというのは 美味しくて食べるのと
思い出を 食べる 体に取り込む のと
薬のように がまんして朝食を胃に入れる。
いろいろ なんですね。
うん、うん、うん。。。
小百合さんが味噌汁を飲まないのは意外でした。
やはり、そういうところが気が強いのと関係あるのかな?
ばーは小百合さんの面倒を見るのに苦労した訳なんだ。
うししししし。。。
でも、小百合さんにとっては優しいおばあちゃんだったんだろうね。
僕もおばあちゃん子だったから、ずいぶんとわがままをしましたよう。
でも、味噌汁は好きでしたね。
子供の頃、何を嫌いだったのだろうか?
すぐに思い出せないから。。。あまり嫌いなものはなかったようですよう。
今、嫌いなものですぐに思い出すのは韮(ニラ)ですよう。
下宿でニラを味噌汁の中に毎日入れたのですよう。
1センチか2センチぐらいに短く切ればいいと思うのに、
7センチか8センチに切ってあるのですよねぇ~。
ニラは意外に繊維質なんですよね。
熱を加えても、やわらかくならないのですよう。
僕はニラ自体が嫌いな訳じゃないのですよう。
みじん切りにして餃子などに入れるのなら、むしろ旨いと思って食べられます。
ところが、8センチぐらいに切ったニラを味噌汁の中に入れると、雑草を食べているような違和感があるのですよね。
あの触感(食感)がダメでした。
これは韮となめこの味噌汁です。
旨そうでしょう?
これならば、僕だって口を付ける気になりますよう。
でも、僕が飲まされた韮の味噌汁は、なめこなどは入っていませんでした。
韮が古くなって少し黄色みを帯びているのですよね。
だから、大根の古いのを食べているときのような、あの根っ子を食べている触感が舌にザラザラ感じるのですよう。
実にイヤ~な感じですゥ。
僕のお袋は味噌汁にはニラを入れなかった。
ネギ、大根、ジャガイモ、豆腐、。。。
味噌汁は、そういうものだと思い込んでしまったから、
ニラの入った味噌汁を飲むのは、小百合さんが書いたように
“薬のように がまんして朝食を胃に入れる”感じだったのですよう。
素人下宿で僕だけが下宿人ならば、おばさんにニラは入れないでくれ、と言えるけれど、僕が居た下宿は玄人下宿で多い時には30人ぐらい下宿人が居たのですよう。
だから、ニラを入れないでくれとは言えませんでした。
現在の僕ならば言うけれど、その当時は気の弱い優男(やさおとこ)だったのですよう。
うへへへへ。。。
それで、ニラがすっかりイヤになってしまったのですよう。
もちろん、イヤだとは言っても好き嫌いのない僕だから食べる気になれば食べられます。
でも、あの下宿時代の悪い思い出のために、
ニラを食べる時は、“薬のように がまんして胃に入れ”なければならないようになってしまったのです。
だから、未だに自分でニラを買ってきて料理する気になれないですよね。
嫌いになった食べ物は、このニラだけです。
僕の子供の頃は旨いものって、身の回りにあまりなかったのですよ。
子供の頃はゼリーフライをゼニ(銭)フライと呼んでいたものです。
お祭りの時に屋台を引っ張ってきて、その屋台で老人夫婦がゼニフライを揚げて売っていたのですよう。
一枚5円でしたよう。うへへへへ。。。
旨かったですねぇ~。
その老人夫婦の顔は今でもはっきりと思い出すことができますよう。
まるで昨日のように。。。
あの味も今、口の中によみがえってきたほどです。 yam,yam,yummy...
実は、ゼニフライは、その老人夫婦が作っていたもの以外は食べた事がないのですよう。
必ずお祭りの時と決まっていたので、
僕にとってゼニフライはお祭りの味なんですよう。
メチャ、懐かしいですよう。
かどやのゼリーフライは、おそらく屋台で揚げたゼニフライとは味が違うと思いますよう。
でも、小百合さんが手紙につけた「かどや」のゼリーフライのソース。
前略
かなり急いでやって来たので
なんとなく急(せ)いてます。
まだ、小旅行の途中ですが、
小切手同封します。
アレぇ~~
ちょっと慌てたのでついてしまいました。
上のシミ、何だか分かりますか?
ゼリーフライのソースです。
うふふふふ。。。
食べながら書いているのが
バレてしまいましたね。
代わりの便箋がないので
この便箋で送りますよう。
急ぎます。
駆け足。。。駆け足。。。
どこの郵便局から送ったか?
分かりますか?
分かりますよね?
うふふふふ。。。
早々
小百合より。
2008年5月1日
『メルヘンの夢とロマン』より
(2008年5月10日)
だから、これから「かどや」のゼリーフライを食べる時、僕には間違いなくその思い出の味が加わるはずです。
ニラは下宿時代に嫌いにさせられたけれど、
それに代わって、現在、小百合さんがニラに代わる思い出の味、「かどや」のゼリーフライを僕に与えてくれたようなものですよう。
うしししし。。。
そう言う訳で、小百合さん、ありがとう!
小百合さん、ばんざ~♪~い!
じゃあね。
デンマンでした。
『思い出を食べる(2008年5月30日)』より
私の走り書きまで持ち出されて、こうして読まされるとなんだか気恥ずかしいですわ。
何も恥ずかしがることはないじゃありませんか! 上の走り書きを読めば小百合さんが微笑ましい性格を持った女だけれど、座薬を飲んでしまうような愚かな女じゃないということがよ~く判るのですよ。 うししししし。。。
そうでしょうか?
信じてください。 「信じる者は救われる」と言うでしょう!
【卑弥子の独り言】
ですってぇ~。。。
また「ごくねつ」が出てきましたわ。
あたくしは「ごくねつ」という言葉を会話の中で聞いたことも使ったこともござ~♪~ませんわ。
あなたはいかがですか?
もし、あなたが使ったことがあるのなら、ぜひコメントに書いてくださいませ?
ええっ。。。? そんな事を書いたらデンマンに「田舎者」だと馬鹿にされるので書きたくないのォ~?
そのような事はありませんわよ。
ええっ。。。? どうしてデンマンでもないのに、そんなことが分かるのかってぇ。。。?
だってデンマンさんは「田舎っぺうどん」が好物なのですわ。
うふふふふふ。。。
(inaka02.jpg)
だから、安心してコメントに書いてくださいね。
とにかく、興味深い話題が続きますゥ。
どうか、あなたもまた読みに戻って来てくださいませ。
じゃあ、またねぇ。。。
ィ~ハァ~♪~!
メチャ面白い、
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こんにちは。ジューンです。
“天才と馬鹿は紙一重”
日本では、よく耳にしますよね。
あなただって聞いた事があるでしょう?
もちろん外国でも
似たような諺がたくさんありますわ。
ところで、英語では何と言うのでしょうか?
考えてみた事がありますか?
次のように言えるでしょうね。
There is only a thin line
between genius and stupidity.
“天才と狂気は紙一重”
これは次のように言います。
There is only a thin line
between genius and insanity.
ところで、英語の面白いお話を集めました。
時間があったら覗いてみてくださいね。
■ 『あなたのための愉快で面白い英語』
では、今日も一日楽しく愉快に
ネットサーフィンしましょうね。
じゃあね。
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