黒豚テリマヨ
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デンマンさん。。。 どういうわけで“黒豚”を持ち出してきたのですか?。。。 確か、デンマンさんは豚肉は嫌いなはずだったですよねぇ~。。。
あれっ。。。真由美ちゃんは、よく覚えているねぇ~。。。
デンマンさんが小学生の頃、お母さんが「お弁当のオカズに何がいいの?」と尋ねた時に、デンマンさんが「豚の焼肉がいい」と答えたら、それから毎日のようにお弁当のオカズに豚の焼肉を入れたので、そのうちに、豚肉の匂いが鼻について、豚肉を見るだけでも、オエぇ~、とモドシそうになるようになってしまった、というお話しを私は印象深く聞いたのですわァ。
そのような話を僕は、真由美ちゃんにしたことがあったァ~。。。?
ありましたわ。。。 だから、私はデンマンさんが風邪を引いて寝込んだ時に、差し入れのお弁当に何を作ろうか?と迷ったのですわァ。 実は、初め、栄養価のよい豚肉のレバーを使ってオカズを作ろうと思ったのです。。。 でも、その時、デンマンさんが話してくれたエピソードを思い出したのですわァ。
うん、うん、うん。。。 そう言えば、そういうことがあったよねぇ~。。。 でも、僕は寝込むほどではなかったのですよ。。。 ただ、図書館まで毎日歩いて行くと、なかなか風邪が治らないので、治るまで自宅のパソコンで記事を書いていたのですよ。。。 そしたら、真由美ちゃんが心配して寝込んでいると思ってしまったのですよ。
とにかく、そのようなわけで、私は“鶏のから揚げ”と“オムスビ”を作ったのですわ。
そうでした。。。 そうでした。。。
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真由美ちゃんが作ってくれた弁当を食べて
元気が出ました。
真由美ちゃんが帰ってから、すぐにベッドにもぐって寝て、
さっき、午前1時に目が覚めたばかりです。
ジンジャーを千切りにして、ジンジャー・ティーをいれて
弁当を食べました。
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元気が出ました。
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今日は突然押しかけて、すみませんでした。
僕もビックリしましたよ。
まさか風邪見舞いに、真由美ちゃんがやって来るとは思いませんでした。
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ほんと、お弁当だけ渡して帰るつもりだったのに、
後々、デンマンさんの体調を考えたら長居してしまった事を申し訳なく思いました。
今日はゆっくり、休んでください。
でも、別に迷惑ではありませんでしたよ。
“メリハリ”のある生活をする。。。これが僕のモットーですから。。。
つまり、病気になっても、できるだけ日常通りに過ごすと言うのが、これまでの僕のやり方です。
だから、これまで、風邪のために休んだということはありませんでした。
やっぱり、“気が張っている”ということは病気回復効果もあるのだと思います。
真由美ちゃんが“風邪”を移されなかったのも、“風邪にかかっている場合じゃない!”という気持ちが多少は影響していると思いますよ。
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もし、何かわたしにできる事あったら何でも言って下さいね。
わたしもデンマンさんの力になれる事は なりたいと思っています。
でもねぇ~、“あなたまかせ”の生活になってしまったら、マイナスになってしまいます。
真由美ちゃんが 初めて カレンおばさん夫婦に会った日に、カレンおばさんが旦那のことを愚痴っていましたよ。
覚えてますか?
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“あんたは、そばに面倒を見てくれる人がいるから
頼ってしまうねん。 それで、風邪がなかなか治らへん”
だから、真由美ちゃんの気持ちは充分にうれしいのですが、
誰にも頼らない生活を確立しないと、いざという時に苦労するのは自分ですからね。
頼れる人が常にそばに居るとは限らないのだから。。。
僕は、そういうつもりで、これまで生きてきましたから。。。
だから、これまでにカナダでは一度も医者にかかったことがなかったのですよ。
すくなくとも、“一匹狼の気持ち”を持っていたからこそ、健康で居られたのだと思います。
でも、今回の風邪だけは、ちょっと油断していました。
簡単な風邪だと思って、往復1時間かかって図書館まで歩いたのが、どうも風邪が長引く原因だったようです。
そう言うわけで、今日は、すぐそこのJoe Fortes Library で記事を投稿するつもりです。
なるべく早めに寝ます。
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Fri., Feb. 6, 2015 at 2:33 AM
『風邪で甘えてる場合じゃねぇ~!』より
(2015年2月11日)
。。。で、今日は どういうわけで“黒豚”を話題にするのですか?
あのねぇ~、真由美ちゃんがキャッシーちゃんと一緒にドライブしてディープ・コーヴへ行ったでしょう!
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■『ディープコーヴ』
キャッシーちゃんは 現在、UBC (ブリティッシュ・コロンビア大学) の地球環境学部の3年生で、9月に4年生になるのだけれど、3年生になる前の夏休みに JAPADOG でアルバイトをしたという話を真由美ちゃんが僕に話したのですよ。
そう言われてみたら、そのような事を言った覚えがありますわ。
あのねぇ~、JAPADOG の店はロブソンストリートにあって、毎朝 僕がバンクーバー市立図書館に歩いて行く途中にあるのですよ。。。
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今朝、たまたま、いつもよりも早めにマンションを出たので、JAPADOG の店の前を通ったら、入り口にメニューが大きく貼り出してあるのに目が留まった。 時間があったので、しばらくそのメニューを眺めていたら、KUROBUTA TERIMAYO というのが目に付いたのですよ。
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■『実際のメニュー』
それで、今日の記事のタイトルを“黒豚テリマヨ”としたのですか?
そうですよ。。。 豚肉が真由美ちゃんの好物だと言っていたので、今度、図書館で会うようなことがあったら、昼食に ぜひ“黒豚テリマヨ”を食べてみようと思ったわけですよ。
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でも、デンマンさんは豚肉が嫌いなのでしょう?
もちろん、他に食べ物があれば、僕は豚肉は避けますよ。。。 でもねぇ~、豚肉が食べられないほど嫌いなわけじゃない。。。 腹が空いていれば、何でも食べますよ。。
つまり、メニューに出ていた KUROBUTA TERIMAYO というのは、デンマンさんの眼にも旨そうに見えたのですか?
そうなのですよ。。。 ネットで調べても、なかなか評判がいいのです。
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■『口コミのページ』
上のリストの最初の人は、「ちょっと甘すぎて、俺の好みじゃないよ!」と書いてあるのだけれど、他の人は気に入っているのですよ。 僕も口コミを読んでみて、なんだか無性に食べたくなったのですよ。。。 それに、黒豚には思い出があるのです。
どのような。。。?
かつて記事にも書いたのですよ。。。 ちょっと読んでみてください。
黒豚とんかつ
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黒豚のトンカツがそれほど珍しかったのですか?
いや。。。珍しかったというより、たまたまテレビを見ていたらワイドショーで“黒豚”のことを取り上げていたのですよ。
それで黒豚のトンカツを食べさせることで有名なお店をメモしておいたのですか?
そうなのですよ。 上のメールでは水上温泉が出てきたけれど、その前の年か?次の年?に伊香保温泉にも行ったのですよ。 どちらの時に食べたのか忘れてしまったけれど、とにかく、帰りに前橋に差し掛かった頃お昼時だった。
でも、見つからなかったのですか?
20分ぐらい探しても見つからなかったのですよ。
それで、前橋警察署に訊きに行ったのですか?
そうなのです。
それにしても、黒豚のトンカツ屋を探しに警察署に行くなんて聞いたことがありませんわ。
警察ならば間違いなく知っていると思ってね。
それで教えてくれたのですか?
ところが最初に尋ねた受付の婦人警官は分からないのですよ。
。。。で、どうなさったのですか?
カナダから10年ぶりに帰省したので、ぜひ黒豚のトンカツが食べたい、と大げさに話したら近くで昼飯の弁当を食べていた男の警官が “。。。ん? わざわざカナダから黒豚のトンカツを食べにやって来たのォ~。。。う~ん。。。 黒豚のトンカツねぇ~。。。この近くには黒豚のトンカツを食べさせる所なんて無いと思うけど。。。”
デンマンさん。。。黒豚のトンカツで有名なのは群馬県では無くて鹿児島県ですわよ。
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僕も後で調べたら黒豚は鹿児島県が有名なのですよ。 でもねぇ、テレビの番組では前橋の黒豚のトンカツを話題にしていたのです。 ドライブで前橋を通るので、それで僕はメモを取っていたのですよ。 昼飯中に僕が訪ねたものだから、警察官は一生懸命に探そうとしないのですよ。
それで結局 分からなかったのですか?
イエローページでも探してみればすぐに分かるだろうと思ったのだけれど。。。
それで婦人警官が電話帳で調べたのですか?
いや。。。その婦人警官は明らかに新米(しんまい)なのですよ。 高校生が制服を着た感じで、見たところ全く頼りなさそうなのですよ。 18歳か19歳ぐらいに見えました。
それで、分かったのですか?
どのように探したらよいのか、その婦人警官は全く分かっていないようなのですよ。 僕は呆れましたよ。
呆れたのは、その婦人警官の方ですわ。 「黒豚のトンカツを食べさせてくれる所を教えてくれ」なんてぇ、日本人ならば、そのような事を警察署に聞きに行く人は居ませんわ。
でも、交番の警官ならば教えてくれるでしょう?
交番のお巡りさんならば慣れているでしょうけれど、前橋警察署のお巡りさんはそのような質問を受けたことなど無いでしょうから分からなくて当たり前ですわ。
婦人警官がイエローページで探せばいいじゃないですか?
デンマンさんが警察に行く前にイエローページで探せばよかったのですわ。。。で、結局イエローページで探したのですか?
いや。。。僕は前の日に目的地(水上か伊香保温泉?)に向かう途中で“黒豚”の看板を国道17号線バイパス沿いに見た覚えがあるのですよ。 だから、時間がかかるけれど、バイパス沿いを走ってみれば分かると思った。 昼休みに警察官に尋ねても一生懸命になって探してくれないと思ったので諦めたのですよ。 でも、結局分からなかった。
それで、車に戻って探し始めたのですか?
しかし、なかなか見つからなくて、バイパス沿いのお土産屋さんに寄って尋ねましたよ。 それで、やっと分かったのです。 探すのに30分ほどかかりました。
デンマンさんはそれほど黒豚トンカツにハマッているのですか?
あのねぇ、実を言うと僕は四足の肉はあまり好きでない。 肉よりもむしろ、そばやラーメン、うどん、パスタの方がいいのですよ。 しかも、肉の中でも豚肉は、あの臭いがきついので、僕は肉の内では豚肉を最後に手を出すのです。
それなのに黒豚トンカツをわざわざ探し出してまで食べようと思ったのですか?
あのねぇ、テレビの番組を見ていたら旨そうだったのですよ。 黒豚の肉なんて食べたことがなかったから興味が湧いてきた。 それで、どうせドライブの途中だから前橋の黒豚トンカツ屋に、ぜひ立ち寄ろうと決めたわけです。
でも、デンマンさんは豚肉の臭いがダメなのでしょう?
それは選択肢がたくさんある場合のことですよ。 他に食べるのもが無くって腹が減っていたら僕は何でも食べますよ。
つまり、黒豚トンカツを食べるために朝食を抜かしていたとか。。。?
うへへへへへ。。。。そうなのですよ。 旅館では軽く朝ごはんを食べたきりだった。 お昼まで飲まず食わずで居たのですよ。 それでドライブインに着いたら、もう豚肉の臭いなど気にならなかったですよ。
そこで食べた黒豚トンカツは、とびっきり美味しかったのですか?
とにかく空(す)きっ腹でしたからね。 何を食べても旨かったに違いない。 実際、黒豚の肉は柔らかくて旨かった。 臭いもそれほどきつくはなかった。 たぶん上等のロースだと思いましたよ。 オヤジもお袋も弟たちも十分に満足していましたよ。
つまり、お腹が空いていたから美味しかったのでしょう?
そうですよ。 でもねぇ、僕の弟たちは肉が大好きなのですよ。 その二人とも黒豚トンカツには十分満足していたから、やっぱり旨かったのだと思いますよ。 僕は自分のためと言うよりも僕の家族に旨いものを食べさせてあげたかったのですよ。
つまり、その事が言いたかったのですか?
いや。。。それだけじゃない。 実は、面白いエピソードがあるのですよ。
もったいぶらないで余計なことは抜きにして手短に話してくださいな。
あのねぇ、手短に話すと面白くないのですよ。 この話をするためには、一見、全く関係ない話から切り出さねばならない。 まず次の話を読んでみてください。
この小沢一郎さんってぇ、民主党のあの小沢さんですか?
そうですよ。
。。。で、「私」というのは本の著者の西部邁さんですか?
その通りです。 バンクーバー図書館で僕は上の本を読んで初めて名前を知ったのですよ。 でも、この西部さんは日本では、結構名前が知られているらしい。 本の「著者略歴」には次のように書いてありました。
つまり、西部さんは60年安保の時の全学連のリーダーの一人だったのですね。
そうです。 それで料亭の女将が「全学連が怒った」とからかったわけなのですよ。
つまり、上のエピソードと黒豚トンカツが関係あるのですか?
あのねぇ、エピソードにはまだ続きがあるのですよ。 ついでだから次の小文も読んでみてください。
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小沢氏と三回目の会見をした際の印象のことも関係している。 その会見を設定したのはある政治家の奥さんで、彼女自身、選挙に立候補したこともある。 私は、ある出版社の重役みたいな人が、定年退職後にデスクを置く場所を探しているというので、彼女にその世話を頼んだことがあり、その縁で彼女には恩義を感じていた。 その彼女がいうに「小沢さんに会ってほしい。小沢さんもあなたに会ってもいいといっている」とのことである。
(中略)
彼女には彼女なりの思惑があって、小沢氏と私の会見をしつらえたのであろうということである。 しかし、そんな思惑のことなど、私の関知するところではない。 それで、全日空ホテル内の中華料理店に出向いた。
予想通り、小沢氏はほとんど口を開かなかった。 私は、致し方なく、「小泉改革が国を滅ぼす。アメリカン・ヘゲモニーはかならず失態をさらす。どんなに小さくとも真正保守の政治勢力を創る必要がある」などということについて喋っていた。小沢氏は、退屈至極といった顔付きで、「うーん」とか「まあ」とかしか反応しなかった。
いや、思い出したことが一つある。 私が「真正保守の可能性があるとしたら自民党内しかなかったのですから、小沢さんには自民党への説得をしてもらいたかった。 そうされていれば、小沢主導で保守党ができていたかもしれない」というようなことを御世辞としていったら、小沢氏は「まあ、今になって考えれば、そうしておいたほうがよかったという気もするけれどね」と答えた。 しかし、大概は、楊子(ようじ)を歯に挟んで、それを掌(てのひら)で隠すことすらせずに、「シー、ハアッ」とやっているのが小沢氏の振る舞いであった。
そして私が「大衆政治は有能な人材をボロにしてゆく。私が小沢さんの兄貴だとしたら、私は“弟よ、傷つくだけだから、政治家なんて辞めたほうがいいぜ”と小声でいいますね」と愛嬌でいったら、傍らにいた彼女が突然に怒り出した。 思うに、「小沢氏を怒らせてはならぬ」という配慮でも彼女にはあったのであろう。 「あなた、政治を莫迦(ばか)にしちゃあいけませんよ。政治の恐ろしさも奥深さも何も知らないくせに」と彼女は大変な剣幕であった。 私も、本人としては「君子は豹変(ひょうへん)す」のつもりで、言い返した。
「うるせえや、こちとらは政治のことで鉄格子の独房に、半年間、座っていたんだ。4年も5年も、食うや食わずで生きていたこともあるんだ。政治についてふたたび発言するには20年の沈黙もあったんだ。筋を通して大学だって辞めてやったんだ。言論だって、家を焼かれる成り行きの中で、守り通しているんだ。たかだかカネや情報を動かしたくらいで政治の恐ろしさなんていってもらいたかあないんだ」
やがて小沢は、相変わらず楊子を口に咥(くわ)えたまま、全日空ホテルの廊下をぶらりぶらりと歩いて、姿を消していった。 私に残ったのは、またしても、予想していたこととはいえ、何とまあ不毛な一夜であったことか、という納得めいた思いのみであった。
(注: 写真はデンマン・ライブラリーから貼り付けました。
赤字はデンマンが強調)
142 - 145ページ
『小沢一郎は背広を着たゴロツキである』
2010年8月14日 第2刷発行
著者: 西部邁
発行所: 株式会社 飛鳥新社
この上の引用されている部分も黒豚トンカツと関係あるのですか?
いや。。。直接の関係はないのだけれど、西部さんは料亭の女将にはからかわられるし、同じ世代の政治家の奥さんからもムカつかれて「政治の恐ろしさも奥深さも知らないくせに」と言われてしまった。 この2つのエピソードを読むと西部さんの「人となり(人格)」がなんとなく分かってくる。 小百合さんだって西部さんと会ったことがなくても、どんな感じの人か? 上の2つのエピソードを読めば、なんとなくイメージが浮かんでくるでしょう?
ええ。。。西部さんがどういう感じの人なのか?なんとなくイメージが浮かんできますわ。。。 でも、この西部さんはマジで東大の教授を辞めて(政治?)評論家になったのですか?
実は、バンクーバー図書館には西部さんの本が2冊ある。 もう1冊は『国民の道徳』という 673ページもある分厚い本で。。。
デンマンさんは、その本を全ページ読んだのですか?
読みましたよ!。。。西部邁という男は、一体どのような考え方を持っているのだろうか?
分かりました?
分かりましたよ。。。小林よしのりさんと同じで、半年以上海外で生活したことがないはずですよ。
その根拠は。。。?
僕の経験ですよ。。。自慢するつもりではないけれど、僕は海外生活が20年以上に及んでいますからね。。。小林さんの漫画を読んでも、西部さんの本を読んでも観念的で理屈を捏ね回している部分が実に多い! そういう所は、日本という島国にどっぷりと使っている人が書(描)いたものだということが、ページのそこ、ここに表われているのですよ。
つまり、視野が狭いとデンマンさんはおっしゃりたいのですか?
少なくとも西部さんが中年のおばさん二人に、なぜ反感をもたれたのか?僕は分かった気がしましたよ。
なぜ反感をもたれたのですか?
小林さんが描いた漫画本の次の箇所を読んで、なるほどと思ったのですよ。
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渡部(昇一)は、日本の戦後には先の大戦を悪と決め付けた「東京裁判史観」と、これに反対した「パール判事の史観」があったと書いた。 これに対して西部は、この両者が対立する構図は成り立たないとして、パールは東京裁判史観に対立する史観、すなわち大東亜戦争を自衛戦争とする歴史観ではないと批判する。 そしてその根拠をこう書く。
「ガンジー『主義者』(にすぎなかった)パール判事がそんな見方をするはずがない」
なぜ「そんな見方をしていない」ではなく「するはずがない」と書くのか?
西部がパール判決書を読んでいないからである。
読みもせず、パールが「ガンジー『主義者』(にすぎなかった)」という印象だけで、「ガンジー主義者の史観に立つと、大東亜戦争を(基本的に)肯定することなどできない」はずだと、憶測だけで語っているのである。 これがあの周到で緻密な文章を書いていた西部邁か?
ネットおたくのウヨ言論じゃあるまいし、信じられないほど杜撰で不誠実な文章である。
渡部はパール判決書の内容を紹介しながら論を展開しているのに、それを一瞥もせず「ガンジー主義者が書いたものだから」だけで切り捨てて批判している!
今回の西部の文章はすべてがこのように杜撰な論理で成り立っている。
つまり、「パールは平和主義者で、ガンジー主義者で、世界連邦主義者だった。そんな者が書いた判決書は保守思想とは無縁だ。それなのに、都合よくパールを利用している自称保守派がいる」というのだ。
(中略)
その根拠が、何一つ史料に基づかない、西部が勝手に頭の中だけで偏見を元に作り上げた妄想でしかないのだから、わしは一読して呆然としてしまった。
(注: 写真はデンマン・ライブラリーから貼り付けました。
赤字はデンマンが強調)
74 - 75ページ 『パール真論』
2008(平成20)年6月28日 初版第1刷発行
著者: 小林よしのり
発行所: 株式会社 小学館
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つまり、「パール判決書」を読んでいないにもかかわらずに西部さんは批判していると、デンマンさんは指摘したいのですか?
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その通りですよ! 小林さんが「信じられないほど杜撰で不誠実な文章である」と書いているけれど、『パール真論』の第6章「西部邁氏の誤謬を正す」を読むと“西部邁さんがいかに不誠実な人間か!”ということが充分過ぎるほど良く分かる!
でも、西部さんは東大の教授だったのですわ!
あのねぇ、東大の教授であろうが、ケンブリッジ大学の教授であろうが、ハーバード大学の教授であろうが、批判するときに問題の本(「パール判決書」)を読まずに、その本にかかわる問題を批判するなんて、やってはいけないことですよ! 人間の尊厳を自分で貶(おとし)めているようなものですよ。 小林さんは議論するために「パール判決書」を充分に読みこなしている。 本を読んで理解している人が西部さんの批判文を読めば、西部さんが本を読まずに書いた批判文章であることがすぐに判ってしまう! 西部さんは議論の相手と読者をナメている!
西部さんは小林さんによって、その不誠実さを暴(あば)かれたのですか?
その通りですよ。
つまり、料亭の女将と政治家の奥さんは、その“不誠実”さに共通するものを西部さんに感じ取ったと、デンマンさんはおっしゃるのですか?
まず間違いない! もちろん、100%の善人も居なければ、100%の悪人も居ない! 西部さんにも人に好かれる部分が間違いなくあると僕は信じていますよ。 しかし、あたかも相手に非があるようなエピソードを自分の本に書いている。 だけど、読む人は、むしろ西部さんの方に問題があると感じる。 僕はそう思う! しかし、西部さん自身は、そう思っていたようには感じられない。
要するに、読む人が読むと、西部さんは自分の欠陥を自分で書いた本の中に晒していると、デンマンさんは、そうおっしゃるのですか?
そうですよ。
分かりましたわ。。。でも、これほど長く書いてきて、一体どこが黒豚トンカツと関係あるのですか?
あのねぇ、ここまで読んでこないと僕のエピソードの意味が分からないのですよ。
あのォ~。。。前置きはもうたくさんですから余計なことは言わずに、その面白いエピソードを細木数子さんのようにズバリ!と言ってくださいな。
分かりました。。。前橋の国道17号線バイパスのドラインブ・インで黒豚トンカツを食べて、もうあとは実家に帰るばかりでした。 オヤジもお袋も、弟たちも温泉に浸かって命の洗濯をして、しかも黒豚トンカツまで食べて満足していたのですよ。
それで。。。?
ところが、どう言う訳か?お袋が車の中で気になることを話し始めた。
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黒豚トンカツが旨いとみえて、あのお店は混んでいたわね。 私が最初にそのお店のドアを開けて入ったのだけれど、お店の人は誰もが忙しそうに立ち働いていて私に気づかなかった様子だったわ。 次にお父ちゃん(僕のオヤジ)がお店に入ったのだけれど、お店の人は相変わらず忙しそうで、お父ちゃんにも気づかないようなのよねぇ。 でも、次にあんた(僕のことです)が入ったと思ったら、お店の奥に居る人も、ウェイトレスも、皆、声を合わせるように「らっしゃい! イラッシャイ いらっしゃい! ラッシャイ!。。。」
まるで、どこかの大旦那が入ってきたように急に態度が変わったのよ! まったくアレッて、どういうのかしら? 私はどこかの、しょうもないバアさんだと思われたらしいわ。 全く無視されたのよ。 まあ。。。私が無視されたのは分かるけれど、小学校の校長先生まで勤め上げたお父ちゃんまでが無視されたのよ。。。
あんたには不思議なオーラがあるみたいなのよねぇ~。
お袋。。。僻(ひが)むなよ。。。商売人は誰がサイフを持っているかを見極めるカンがあるんだよ! 金を払う人に対して気持ちを込めて「いらっしゃい!」と言うんだよ。
何言ってんのよ! お金を払ったのは私なのよ。
うふふふふ。。。 マジで、こういう事があったのですか?
そうなのですよ。 「押しが利(き)く」という言葉があるけれど、確かに、その人の生き様がその人の表情や姿に表われると言う事はありますよ。 僕のお袋は20代の前半に遠い親戚の池袋にある寿司屋に女中奉公をした。 女中根性が染み付いている。 僕のオヤジも小学校だけしか出ていない。 どことなく学歴がないのを“ひけめ”と思っていた影が尾を引いている。 ところが僕には、そういう“ひけめ”は全くない。 大旦那ではないけれど、人生の半分以上を一匹狼として海外で生きてきたという経験が、やっぱり僕のオーラになっているのかもしれない。
つまり、デンマンさんは自慢したいのですわね?
いや。。。自慢したいのじゃありません。 お袋の話から“オーラ”が気になっていたのですよ。 西部さんが、どういうつもりで上の2つのエピソードを本に書き込んだのか? 僕は考えさせられたのです。 小百合さんは、どう思いますか?
料亭の女将と政治家の奥さんの方に非があると、西部さんは思ったのでしょうね。 それで、西部さんは読者に自分のオーラを知ってもらいたかったのではないかしら?
多分、そうだと思いますよ。 常識として自分の欠陥をわざわざ自分の本の中に書く人は居ませんよ。 西部さんは自慢できる“オーラ”を上の2つのエピソードの中に盛り込んだつもりなのかもしれません。
。。。で、デンマンさんは西部さんの“オーラ”を見つけることができました?
いや。。。残念ながら見つけることができませんでした。 二人のおばさんは小林さんが指摘した“不誠実さ”を感じ取ったのではないか? 僕はそんな印象を持ったのですよ。
それで二人の女性は“不誠実さ”のオーラを感じてムカつき、西部さんに反抗的な態度をとったのですか?
僕は、そう思いますよ。
『黒豚トンカツ』より
(2011年3月26日)
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黒豚のトンカツがそれほど珍しかったのですか?
いや。。。珍しかったというより、たまたまテレビを見ていたらワイドショーで“黒豚”のことを取り上げていたのですよ。
それで黒豚のトンカツを食べさせることで有名なお店をメモしておいたのですか?
そうなのですよ。 上のメールでは水上温泉が出てきたけれど、その前の年か?次の年?に伊香保温泉にも行ったのですよ。 どちらの時に食べたのか忘れてしまったけれど、とにかく、帰りに前橋に差し掛かった頃お昼時だった。
でも、見つからなかったのですか?
20分ぐらい探しても見つからなかったのですよ。
それで、前橋警察署に訊きに行ったのですか?
そうなのです。
それにしても、黒豚のトンカツ屋を探しに警察署に行くなんて聞いたことがありませんわ。
警察ならば間違いなく知っていると思ってね。
それで教えてくれたのですか?
ところが最初に尋ねた受付の婦人警官は分からないのですよ。
。。。で、どうなさったのですか?
カナダから10年ぶりに帰省したので、ぜひ黒豚のトンカツが食べたい、と大げさに話したら近くで昼飯の弁当を食べていた男の警官が “。。。ん? わざわざカナダから黒豚のトンカツを食べにやって来たのォ~。。。う~ん。。。 黒豚のトンカツねぇ~。。。この近くには黒豚のトンカツを食べさせる所なんて無いと思うけど。。。”
デンマンさん。。。黒豚のトンカツで有名なのは群馬県では無くて鹿児島県ですわよ。
(pigs03.jpg)
(tonkatsu3.jpg)
僕も後で調べたら黒豚は鹿児島県が有名なのですよ。 でもねぇ、テレビの番組では前橋の黒豚のトンカツを話題にしていたのです。 ドライブで前橋を通るので、それで僕はメモを取っていたのですよ。 昼飯中に僕が訪ねたものだから、警察官は一生懸命に探そうとしないのですよ。
それで結局 分からなかったのですか?
イエローページでも探してみればすぐに分かるだろうと思ったのだけれど。。。
それで婦人警官が電話帳で調べたのですか?
いや。。。その婦人警官は明らかに新米(しんまい)なのですよ。 高校生が制服を着た感じで、見たところ全く頼りなさそうなのですよ。 18歳か19歳ぐらいに見えました。
それで、分かったのですか?
どのように探したらよいのか、その婦人警官は全く分かっていないようなのですよ。 僕は呆れましたよ。
呆れたのは、その婦人警官の方ですわ。 「黒豚のトンカツを食べさせてくれる所を教えてくれ」なんてぇ、日本人ならば、そのような事を警察署に聞きに行く人は居ませんわ。
でも、交番の警官ならば教えてくれるでしょう?
交番のお巡りさんならば慣れているでしょうけれど、前橋警察署のお巡りさんはそのような質問を受けたことなど無いでしょうから分からなくて当たり前ですわ。
婦人警官がイエローページで探せばいいじゃないですか?
デンマンさんが警察に行く前にイエローページで探せばよかったのですわ。。。で、結局イエローページで探したのですか?
いや。。。僕は前の日に目的地(水上か伊香保温泉?)に向かう途中で“黒豚”の看板を国道17号線バイパス沿いに見た覚えがあるのですよ。 だから、時間がかかるけれど、バイパス沿いを走ってみれば分かると思った。 昼休みに警察官に尋ねても一生懸命になって探してくれないと思ったので諦めたのですよ。 でも、結局分からなかった。
それで、車に戻って探し始めたのですか?
しかし、なかなか見つからなくて、バイパス沿いのお土産屋さんに寄って尋ねましたよ。 それで、やっと分かったのです。 探すのに30分ほどかかりました。
デンマンさんはそれほど黒豚トンカツにハマッているのですか?
あのねぇ、実を言うと僕は四足の肉はあまり好きでない。 肉よりもむしろ、そばやラーメン、うどん、パスタの方がいいのですよ。 しかも、肉の中でも豚肉は、あの臭いがきついので、僕は肉の内では豚肉を最後に手を出すのです。
それなのに黒豚トンカツをわざわざ探し出してまで食べようと思ったのですか?
あのねぇ、テレビの番組を見ていたら旨そうだったのですよ。 黒豚の肉なんて食べたことがなかったから興味が湧いてきた。 それで、どうせドライブの途中だから前橋の黒豚トンカツ屋に、ぜひ立ち寄ろうと決めたわけです。
でも、デンマンさんは豚肉の臭いがダメなのでしょう?
それは選択肢がたくさんある場合のことですよ。 他に食べるのもが無くって腹が減っていたら僕は何でも食べますよ。
つまり、黒豚トンカツを食べるために朝食を抜かしていたとか。。。?
うへへへへへ。。。。そうなのですよ。 旅館では軽く朝ごはんを食べたきりだった。 お昼まで飲まず食わずで居たのですよ。 それでドライブインに着いたら、もう豚肉の臭いなど気にならなかったですよ。
そこで食べた黒豚トンカツは、とびっきり美味しかったのですか?
とにかく空(す)きっ腹でしたからね。 何を食べても旨かったに違いない。 実際、黒豚の肉は柔らかくて旨かった。 臭いもそれほどきつくはなかった。 たぶん上等のロースだと思いましたよ。 オヤジもお袋も弟たちも十分に満足していましたよ。
つまり、お腹が空いていたから美味しかったのでしょう?
そうですよ。 でもねぇ、僕の弟たちは肉が大好きなのですよ。 その二人とも黒豚トンカツには十分満足していたから、やっぱり旨かったのだと思いますよ。 僕は自分のためと言うよりも僕の家族に旨いものを食べさせてあげたかったのですよ。
つまり、その事が言いたかったのですか?
いや。。。それだけじゃない。 実は、面白いエピソードがあるのですよ。
もったいぶらないで余計なことは抜きにして手短に話してくださいな。
あのねぇ、手短に話すと面白くないのですよ。 この話をするためには、一見、全く関係ない話から切り出さねばならない。 まず次の話を読んでみてください。
秦野章氏と一緒に、大蔵省の二人の幹部と酒を飲んでいたとき、その二人のうちのいずれかから「小沢さんと会ってみませんか」といわれ、私はすぐオッケーと答えた。 結局、秦野氏はつい先ごろまで政治家であったから小沢氏が遠慮するかもしれないので、そのかわりに慶応大学で小沢氏と同期生であった(らしい)栗本慎一郎を呼ぼう、というふうに大蔵省のがわが按配した。
(中略)
築地の料亭に赴くと、その部屋には大蔵省の方々と栗本氏のほかに店の女将(おかみ)をはじめとする女たちが4,5人入り込んでいた。 女たちがいるのはかまわないが、彼女たち、いささか興奮気味とみえた。 女将みずからがいうに、「小沢さんはプロの女たちに大人気なのよ」ということなのであった。 少し遅れて小沢登場となるや、室内にキャアーキャアーと嬌声が挙がった。
小沢氏が私の隣に座してからも、女たちは「スキッ」といってそろって笑い、小沢氏も「こんな顔なのに、アッハッハッハ」と上を向いて大笑いする。 女たちが「女にもてるんでしょっ、ずいぶん遊んだんでしょっ」といって、こぞってキャッキャッと笑い、小沢氏が「そんなことないよ、アッハッハッハ」と大口を開けて大笑いする。 その間、心臓疾患ありと新聞で噂されていたのに、コップの冷酒が次々と小沢氏の口に運ばれていく。 思わず私は「そんな急ピッチで大丈夫ですか」と小声で口を挟んだが、小沢氏は「これくらい、なんてことありませんよ」といって、また大笑いである。
(ozawa006.jpg)
(中略)
政治家の大笑いも私にはみっともないものにみえる。 豪快さを演出するものであるらしいその大口笑いは、むしろ臆病さの現われとみえてならない。 大口を開けて笑うほどの話題や話の展開がそうあるはずもない。 それなのに、政治家たちは選挙民の前、記者たちの前、政敵の前で、ひっきりなしにガハハハッと笑っている。 それは、心底から朗(ほが)らかな、あるいは何もかも見通した炯眼(けいがん)の持ち主の、哄笑(こうしょう)とは異なる。
笑いは、たしかに、人間関係の潤滑油ではある。 しかし、のべつまくなし大笑いとなれば、油を差しすぎた車と同じく、言葉が空回りする、さらには言葉が停止する。 皆して勇気や聡明そして自信や信頼を異常に大量に喪失しながら、異常に大きくかつ異常に高く笑っている、それが日本政治の水準の低さを示す風景だとつねづね思ってきた。 (中略) 私は、時計を見て、「ああ、もう1時間も経ったなあ」と確認したのをはっきり覚えている。
(中略)
「皆さん、ちょっくら待って下さいな。私もまったくの暇人というんじゃない。 小沢さんがせっかくきて下さったんだ。 下らない話をこれ以上続けるのはよしましょうよ」
座が一瞬にしてシラケ、栗本氏が「まあ、まあ」とあわてているのがみえた。 そのとき、誰かが「そうだ、天下国家についてそろそろ語りましょうや」と軽口を叩いてくれればよかったのだが、そんな機転の利く者がいないから、座が乱れっ放しとなっていたのである。 逆に、皆が黙ってくれていれば、私が「小沢氏の謦咳(けいがい)に触れたんですから、ついでに経綸(けいりん)にも触れてみたいですねえ」ということもできた。 ところが、女将が「ああっ、全学連が怒った」と間髪(かんぱつ)を入れずに茶々を入れてきた。 その声質も顔付きも、私には、どう感じてみたとて、品が悪いとしかいえなかった。 「ウルセエ、クソッタレ女、俺は帰るぞ」といって、私はその場から姿を消した。
(注: 写真はデンマン・ライブラリーから貼り付けました。
赤字はデンマンが強調)
131 - 135ページ
『小沢一郎は背広を着たゴロツキである』
2010年8月14日 第2刷発行
著者: 西部邁
発行所: 株式会社 飛鳥新社
(中略)
築地の料亭に赴くと、その部屋には大蔵省の方々と栗本氏のほかに店の女将(おかみ)をはじめとする女たちが4,5人入り込んでいた。 女たちがいるのはかまわないが、彼女たち、いささか興奮気味とみえた。 女将みずからがいうに、「小沢さんはプロの女たちに大人気なのよ」ということなのであった。 少し遅れて小沢登場となるや、室内にキャアーキャアーと嬌声が挙がった。
小沢氏が私の隣に座してからも、女たちは「スキッ」といってそろって笑い、小沢氏も「こんな顔なのに、アッハッハッハ」と上を向いて大笑いする。 女たちが「女にもてるんでしょっ、ずいぶん遊んだんでしょっ」といって、こぞってキャッキャッと笑い、小沢氏が「そんなことないよ、アッハッハッハ」と大口を開けて大笑いする。 その間、心臓疾患ありと新聞で噂されていたのに、コップの冷酒が次々と小沢氏の口に運ばれていく。 思わず私は「そんな急ピッチで大丈夫ですか」と小声で口を挟んだが、小沢氏は「これくらい、なんてことありませんよ」といって、また大笑いである。
(ozawa006.jpg)
(中略)
政治家の大笑いも私にはみっともないものにみえる。 豪快さを演出するものであるらしいその大口笑いは、むしろ臆病さの現われとみえてならない。 大口を開けて笑うほどの話題や話の展開がそうあるはずもない。 それなのに、政治家たちは選挙民の前、記者たちの前、政敵の前で、ひっきりなしにガハハハッと笑っている。 それは、心底から朗(ほが)らかな、あるいは何もかも見通した炯眼(けいがん)の持ち主の、哄笑(こうしょう)とは異なる。
笑いは、たしかに、人間関係の潤滑油ではある。 しかし、のべつまくなし大笑いとなれば、油を差しすぎた車と同じく、言葉が空回りする、さらには言葉が停止する。 皆して勇気や聡明そして自信や信頼を異常に大量に喪失しながら、異常に大きくかつ異常に高く笑っている、それが日本政治の水準の低さを示す風景だとつねづね思ってきた。 (中略) 私は、時計を見て、「ああ、もう1時間も経ったなあ」と確認したのをはっきり覚えている。
(中略)
「皆さん、ちょっくら待って下さいな。私もまったくの暇人というんじゃない。 小沢さんがせっかくきて下さったんだ。 下らない話をこれ以上続けるのはよしましょうよ」
座が一瞬にしてシラケ、栗本氏が「まあ、まあ」とあわてているのがみえた。 そのとき、誰かが「そうだ、天下国家についてそろそろ語りましょうや」と軽口を叩いてくれればよかったのだが、そんな機転の利く者がいないから、座が乱れっ放しとなっていたのである。 逆に、皆が黙ってくれていれば、私が「小沢氏の謦咳(けいがい)に触れたんですから、ついでに経綸(けいりん)にも触れてみたいですねえ」ということもできた。 ところが、女将が「ああっ、全学連が怒った」と間髪(かんぱつ)を入れずに茶々を入れてきた。 その声質も顔付きも、私には、どう感じてみたとて、品が悪いとしかいえなかった。 「ウルセエ、クソッタレ女、俺は帰るぞ」といって、私はその場から姿を消した。
(注: 写真はデンマン・ライブラリーから貼り付けました。
赤字はデンマンが強調)
131 - 135ページ
『小沢一郎は背広を着たゴロツキである』
2010年8月14日 第2刷発行
著者: 西部邁
発行所: 株式会社 飛鳥新社
この小沢一郎さんってぇ、民主党のあの小沢さんですか?
そうですよ。
。。。で、「私」というのは本の著者の西部邁さんですか?
その通りです。 バンクーバー図書館で僕は上の本を読んで初めて名前を知ったのですよ。 でも、この西部さんは日本では、結構名前が知られているらしい。 本の「著者略歴」には次のように書いてありました。
著者略歴
西部邁(にしべ・すすむ)
1939(昭和14)年、北海道生まれ。
東京大学経済学部卒。 評論家。
東大在学中は東大自治委員会長、全学連の中央執行委員として「60年安保闘争」で指導的役割を果たす。
1961(昭和36)年、左翼過激派と決別。 横浜国立大学助教授、東大助教授を経て、1986(昭和61)年、東大教授(社会経済学専攻)に就任するも、1988(昭和63)年、辞任。
旧来の経済学を批判して経済行為の象徴的意味の解釈を思考する「ソシオ・エコノミックス」で注目され、社会経済学の構築をめざした。
また、高度大衆社会・アメリカニズム批判と西洋流保守思想の提唱とを基軸にした評論活動を活発に行った。
西部邁(にしべ・すすむ)
1939(昭和14)年、北海道生まれ。
東京大学経済学部卒。 評論家。
東大在学中は東大自治委員会長、全学連の中央執行委員として「60年安保闘争」で指導的役割を果たす。
1961(昭和36)年、左翼過激派と決別。 横浜国立大学助教授、東大助教授を経て、1986(昭和61)年、東大教授(社会経済学専攻)に就任するも、1988(昭和63)年、辞任。
旧来の経済学を批判して経済行為の象徴的意味の解釈を思考する「ソシオ・エコノミックス」で注目され、社会経済学の構築をめざした。
また、高度大衆社会・アメリカニズム批判と西洋流保守思想の提唱とを基軸にした評論活動を活発に行った。
つまり、西部さんは60年安保の時の全学連のリーダーの一人だったのですね。
そうです。 それで料亭の女将が「全学連が怒った」とからかったわけなのですよ。
つまり、上のエピソードと黒豚トンカツが関係あるのですか?
あのねぇ、エピソードにはまだ続きがあるのですよ。 ついでだから次の小文も読んでみてください。
(ozawa002.jpg)
小沢氏と三回目の会見をした際の印象のことも関係している。 その会見を設定したのはある政治家の奥さんで、彼女自身、選挙に立候補したこともある。 私は、ある出版社の重役みたいな人が、定年退職後にデスクを置く場所を探しているというので、彼女にその世話を頼んだことがあり、その縁で彼女には恩義を感じていた。 その彼女がいうに「小沢さんに会ってほしい。小沢さんもあなたに会ってもいいといっている」とのことである。
(中略)
彼女には彼女なりの思惑があって、小沢氏と私の会見をしつらえたのであろうということである。 しかし、そんな思惑のことなど、私の関知するところではない。 それで、全日空ホテル内の中華料理店に出向いた。
予想通り、小沢氏はほとんど口を開かなかった。 私は、致し方なく、「小泉改革が国を滅ぼす。アメリカン・ヘゲモニーはかならず失態をさらす。どんなに小さくとも真正保守の政治勢力を創る必要がある」などということについて喋っていた。小沢氏は、退屈至極といった顔付きで、「うーん」とか「まあ」とかしか反応しなかった。
いや、思い出したことが一つある。 私が「真正保守の可能性があるとしたら自民党内しかなかったのですから、小沢さんには自民党への説得をしてもらいたかった。 そうされていれば、小沢主導で保守党ができていたかもしれない」というようなことを御世辞としていったら、小沢氏は「まあ、今になって考えれば、そうしておいたほうがよかったという気もするけれどね」と答えた。 しかし、大概は、楊子(ようじ)を歯に挟んで、それを掌(てのひら)で隠すことすらせずに、「シー、ハアッ」とやっているのが小沢氏の振る舞いであった。
そして私が「大衆政治は有能な人材をボロにしてゆく。私が小沢さんの兄貴だとしたら、私は“弟よ、傷つくだけだから、政治家なんて辞めたほうがいいぜ”と小声でいいますね」と愛嬌でいったら、傍らにいた彼女が突然に怒り出した。 思うに、「小沢氏を怒らせてはならぬ」という配慮でも彼女にはあったのであろう。 「あなた、政治を莫迦(ばか)にしちゃあいけませんよ。政治の恐ろしさも奥深さも何も知らないくせに」と彼女は大変な剣幕であった。 私も、本人としては「君子は豹変(ひょうへん)す」のつもりで、言い返した。
「うるせえや、こちとらは政治のことで鉄格子の独房に、半年間、座っていたんだ。4年も5年も、食うや食わずで生きていたこともあるんだ。政治についてふたたび発言するには20年の沈黙もあったんだ。筋を通して大学だって辞めてやったんだ。言論だって、家を焼かれる成り行きの中で、守り通しているんだ。たかだかカネや情報を動かしたくらいで政治の恐ろしさなんていってもらいたかあないんだ」
やがて小沢は、相変わらず楊子を口に咥(くわ)えたまま、全日空ホテルの廊下をぶらりぶらりと歩いて、姿を消していった。 私に残ったのは、またしても、予想していたこととはいえ、何とまあ不毛な一夜であったことか、という納得めいた思いのみであった。
(注: 写真はデンマン・ライブラリーから貼り付けました。
赤字はデンマンが強調)
142 - 145ページ
『小沢一郎は背広を着たゴロツキである』
2010年8月14日 第2刷発行
著者: 西部邁
発行所: 株式会社 飛鳥新社
この上の引用されている部分も黒豚トンカツと関係あるのですか?
いや。。。直接の関係はないのだけれど、西部さんは料亭の女将にはからかわられるし、同じ世代の政治家の奥さんからもムカつかれて「政治の恐ろしさも奥深さも知らないくせに」と言われてしまった。 この2つのエピソードを読むと西部さんの「人となり(人格)」がなんとなく分かってくる。 小百合さんだって西部さんと会ったことがなくても、どんな感じの人か? 上の2つのエピソードを読めば、なんとなくイメージが浮かんでくるでしょう?
ええ。。。西部さんがどういう感じの人なのか?なんとなくイメージが浮かんできますわ。。。 でも、この西部さんはマジで東大の教授を辞めて(政治?)評論家になったのですか?
実は、バンクーバー図書館には西部さんの本が2冊ある。 もう1冊は『国民の道徳』という 673ページもある分厚い本で。。。
デンマンさんは、その本を全ページ読んだのですか?
読みましたよ!。。。西部邁という男は、一体どのような考え方を持っているのだろうか?
分かりました?
分かりましたよ。。。小林よしのりさんと同じで、半年以上海外で生活したことがないはずですよ。
その根拠は。。。?
僕の経験ですよ。。。自慢するつもりではないけれど、僕は海外生活が20年以上に及んでいますからね。。。小林さんの漫画を読んでも、西部さんの本を読んでも観念的で理屈を捏ね回している部分が実に多い! そういう所は、日本という島国にどっぷりと使っている人が書(描)いたものだということが、ページのそこ、ここに表われているのですよ。
つまり、視野が狭いとデンマンさんはおっしゃりたいのですか?
少なくとも西部さんが中年のおばさん二人に、なぜ反感をもたれたのか?僕は分かった気がしましたよ。
なぜ反感をもたれたのですか?
小林さんが描いた漫画本の次の箇所を読んで、なるほどと思ったのですよ。
(pal001.jpg)
渡部(昇一)は、日本の戦後には先の大戦を悪と決め付けた「東京裁判史観」と、これに反対した「パール判事の史観」があったと書いた。 これに対して西部は、この両者が対立する構図は成り立たないとして、パールは東京裁判史観に対立する史観、すなわち大東亜戦争を自衛戦争とする歴史観ではないと批判する。 そしてその根拠をこう書く。
「ガンジー『主義者』(にすぎなかった)パール判事がそんな見方をするはずがない」
なぜ「そんな見方をしていない」ではなく「するはずがない」と書くのか?
西部がパール判決書を読んでいないからである。
読みもせず、パールが「ガンジー『主義者』(にすぎなかった)」という印象だけで、「ガンジー主義者の史観に立つと、大東亜戦争を(基本的に)肯定することなどできない」はずだと、憶測だけで語っているのである。 これがあの周到で緻密な文章を書いていた西部邁か?
ネットおたくのウヨ言論じゃあるまいし、信じられないほど杜撰で不誠実な文章である。
渡部はパール判決書の内容を紹介しながら論を展開しているのに、それを一瞥もせず「ガンジー主義者が書いたものだから」だけで切り捨てて批判している!
今回の西部の文章はすべてがこのように杜撰な論理で成り立っている。
つまり、「パールは平和主義者で、ガンジー主義者で、世界連邦主義者だった。そんな者が書いた判決書は保守思想とは無縁だ。それなのに、都合よくパールを利用している自称保守派がいる」というのだ。
(中略)
その根拠が、何一つ史料に基づかない、西部が勝手に頭の中だけで偏見を元に作り上げた妄想でしかないのだから、わしは一読して呆然としてしまった。
(注: 写真はデンマン・ライブラリーから貼り付けました。
赤字はデンマンが強調)
74 - 75ページ 『パール真論』
2008(平成20)年6月28日 初版第1刷発行
著者: 小林よしのり
発行所: 株式会社 小学館
(sayuri55.gif)
つまり、「パール判決書」を読んでいないにもかかわらずに西部さんは批判していると、デンマンさんは指摘したいのですか?
(kato3.gif)
その通りですよ! 小林さんが「信じられないほど杜撰で不誠実な文章である」と書いているけれど、『パール真論』の第6章「西部邁氏の誤謬を正す」を読むと“西部邁さんがいかに不誠実な人間か!”ということが充分過ぎるほど良く分かる!
でも、西部さんは東大の教授だったのですわ!
あのねぇ、東大の教授であろうが、ケンブリッジ大学の教授であろうが、ハーバード大学の教授であろうが、批判するときに問題の本(「パール判決書」)を読まずに、その本にかかわる問題を批判するなんて、やってはいけないことですよ! 人間の尊厳を自分で貶(おとし)めているようなものですよ。 小林さんは議論するために「パール判決書」を充分に読みこなしている。 本を読んで理解している人が西部さんの批判文を読めば、西部さんが本を読まずに書いた批判文章であることがすぐに判ってしまう! 西部さんは議論の相手と読者をナメている!
西部さんは小林さんによって、その不誠実さを暴(あば)かれたのですか?
その通りですよ。
つまり、料亭の女将と政治家の奥さんは、その“不誠実”さに共通するものを西部さんに感じ取ったと、デンマンさんはおっしゃるのですか?
まず間違いない! もちろん、100%の善人も居なければ、100%の悪人も居ない! 西部さんにも人に好かれる部分が間違いなくあると僕は信じていますよ。 しかし、あたかも相手に非があるようなエピソードを自分の本に書いている。 だけど、読む人は、むしろ西部さんの方に問題があると感じる。 僕はそう思う! しかし、西部さん自身は、そう思っていたようには感じられない。
要するに、読む人が読むと、西部さんは自分の欠陥を自分で書いた本の中に晒していると、デンマンさんは、そうおっしゃるのですか?
そうですよ。
分かりましたわ。。。でも、これほど長く書いてきて、一体どこが黒豚トンカツと関係あるのですか?
あのねぇ、ここまで読んでこないと僕のエピソードの意味が分からないのですよ。
あのォ~。。。前置きはもうたくさんですから余計なことは言わずに、その面白いエピソードを細木数子さんのようにズバリ!と言ってくださいな。
分かりました。。。前橋の国道17号線バイパスのドラインブ・インで黒豚トンカツを食べて、もうあとは実家に帰るばかりでした。 オヤジもお袋も、弟たちも温泉に浸かって命の洗濯をして、しかも黒豚トンカツまで食べて満足していたのですよ。
それで。。。?
ところが、どう言う訳か?お袋が車の中で気になることを話し始めた。
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黒豚トンカツが旨いとみえて、あのお店は混んでいたわね。 私が最初にそのお店のドアを開けて入ったのだけれど、お店の人は誰もが忙しそうに立ち働いていて私に気づかなかった様子だったわ。 次にお父ちゃん(僕のオヤジ)がお店に入ったのだけれど、お店の人は相変わらず忙しそうで、お父ちゃんにも気づかないようなのよねぇ。 でも、次にあんた(僕のことです)が入ったと思ったら、お店の奥に居る人も、ウェイトレスも、皆、声を合わせるように「らっしゃい! イラッシャイ いらっしゃい! ラッシャイ!。。。」
まるで、どこかの大旦那が入ってきたように急に態度が変わったのよ! まったくアレッて、どういうのかしら? 私はどこかの、しょうもないバアさんだと思われたらしいわ。 全く無視されたのよ。 まあ。。。私が無視されたのは分かるけれど、小学校の校長先生まで勤め上げたお父ちゃんまでが無視されたのよ。。。
あんたには不思議なオーラがあるみたいなのよねぇ~。
お袋。。。僻(ひが)むなよ。。。商売人は誰がサイフを持っているかを見極めるカンがあるんだよ! 金を払う人に対して気持ちを込めて「いらっしゃい!」と言うんだよ。
何言ってんのよ! お金を払ったのは私なのよ。
うふふふふ。。。 マジで、こういう事があったのですか?
そうなのですよ。 「押しが利(き)く」という言葉があるけれど、確かに、その人の生き様がその人の表情や姿に表われると言う事はありますよ。 僕のお袋は20代の前半に遠い親戚の池袋にある寿司屋に女中奉公をした。 女中根性が染み付いている。 僕のオヤジも小学校だけしか出ていない。 どことなく学歴がないのを“ひけめ”と思っていた影が尾を引いている。 ところが僕には、そういう“ひけめ”は全くない。 大旦那ではないけれど、人生の半分以上を一匹狼として海外で生きてきたという経験が、やっぱり僕のオーラになっているのかもしれない。
つまり、デンマンさんは自慢したいのですわね?
いや。。。自慢したいのじゃありません。 お袋の話から“オーラ”が気になっていたのですよ。 西部さんが、どういうつもりで上の2つのエピソードを本に書き込んだのか? 僕は考えさせられたのです。 小百合さんは、どう思いますか?
料亭の女将と政治家の奥さんの方に非があると、西部さんは思ったのでしょうね。 それで、西部さんは読者に自分のオーラを知ってもらいたかったのではないかしら?
多分、そうだと思いますよ。 常識として自分の欠陥をわざわざ自分の本の中に書く人は居ませんよ。 西部さんは自慢できる“オーラ”を上の2つのエピソードの中に盛り込んだつもりなのかもしれません。
。。。で、デンマンさんは西部さんの“オーラ”を見つけることができました?
いや。。。残念ながら見つけることができませんでした。 二人のおばさんは小林さんが指摘した“不誠実さ”を感じ取ったのではないか? 僕はそんな印象を持ったのですよ。
それで二人の女性は“不誠実さ”のオーラを感じてムカつき、西部さんに反抗的な態度をとったのですか?
僕は、そう思いますよ。
『黒豚トンカツ』より
(2011年3月26日)
つまり、トンカツ屋さんはデンマンさんがお金を払うものだと思ったのですわねぇ~?
それで、店のみんなが“いらっしゃい!”と一斉にあいさつしたわけですよ。。。 僕は、なんとなく態度がデカイので、そんな風に思われたのでしょうねぇ~。 先にドアを入った時に、オヤジもお袋も、なんとなく無視されたのですよ。
でも、実際には、トンカツ屋の入り口で無視されたお母さんがお金を払ったのですか?! (微笑)
そうなのですよ。。。 それで、お袋は 帰りの車の中で、そのことが気になって面白くなかったみたいですよ。
つまり、その思い出を、もう一度かみ締めるために、KUROBUTA TERIMAYO を食べたいと思ったのですか?
そうですよ。。。 それに、豚肉は真由美ちゃんの好物だし、KUROBUTA TERIMAYO を食べれば、“黒豚ベーグルサンド”のヒントが得られるかもしれないじゃありませんか!
(laugh16.gif)
【真由美の独り言】
(mayumi40.jpg)
ですってぇ~。。。
確かに、KUROBUTA TERIMAYO は美味しそうですわよねぇ~。。。
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(terimayo1.jpg)
今度、バンクーバー図書館に行く機会があったら、ぜひデンマンさんと一緒に食べてみたいものですわ。
ところで、私は小さい頃の夢が叶ってバンクーバーにやって来ました。
(inflight2.jpg)
(airport1b.jpg)
現在、移住を目指して頑張っているところです。
幸運にも、ボランティアでカーネギーセンターのキッチンで働くことができました。
でも、これは無報酬のお仕事です。
(carnegie01.jpg)
(carnegie02.jpg)
(carnegie06.jpg)
お給料をもらいながらパン職人、ベーグル職人、
あるいは調理師として働くためには、
どうしても語学ができないと駄目です。
私も一応、そのために日本で英会話を勉強しましたが、
実際にバンクーバーにやって来てみると、
私の英会話の能力では、
面接の受け答えには不十分だということが実感できました。
もし、あなたが、カナダ移住を目指しているならば、
ぜひ、語学力をしっかりと身につけてから、渡航してくださいねぇ。
どの程度の語学力が必要なの?
あなたは、そのような疑問を持つかも知れません。
それは、カナダ大使館のウェブサイトを見れば解るはずです。
私は、残念ながら 渡航する前に、語学力のことを充分に調べませんでした。
現地の人とコミュニケーションが充分にとれないと、
大きなハンディーを 最初から背負うことになります。
とにかく、語学力が大切だという事を身にしみて理解することができました。
ところで、あなたはバンクーバーに行ったことがありますか?
とっても素敵な街ですよ。
(stanley50.jpg)
(seawall3.jpg)
(seawall2.jpg)
世界で最も住みやすい街バンクーバー
(wetsuit.jpg)
(wetsuit3.jpg)
(gastown20.jpg)
(canplace22.jpg)
ビデオを見ても、なんだかワクワクしてくるでしょう?
卑弥子さんも バンクーバーにやって来たことがあります。
2008年の元旦の2週間ほど前に来たということです。
クリスマスをバンクバーで過ごして、
それから元旦の“Polar Bear Swim (寒中水泳)”に参加したのですってぇ~。。。
(polar10.jpg)
上のビデオを見ると、まるで真夏のようでしょう?
ところが気温は2度ぐらいだったそうです。
水の中の方が暖かかったとか。。。
とにかく、バンクーバーには面白い人たちがたくさん居ますゥ。
あなたも、お暇と お金の余裕があったらぜひ出かけてみてください。
デンマンさんが、また興味深い、面白い記事を書くと思います。
だから、どうか、あなたも またやって来てくださいねぇ~~。
では。。。
(hand.gif)
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ですってぇ~。。。
確かに、KUROBUTA TERIMAYO は美味しそうですわよねぇ~。。。
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今度、バンクーバー図書館に行く機会があったら、ぜひデンマンさんと一緒に食べてみたいものですわ。
ところで、私は小さい頃の夢が叶ってバンクーバーにやって来ました。
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現在、移住を目指して頑張っているところです。
幸運にも、ボランティアでカーネギーセンターのキッチンで働くことができました。
でも、これは無報酬のお仕事です。
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お給料をもらいながらパン職人、ベーグル職人、
あるいは調理師として働くためには、
どうしても語学ができないと駄目です。
私も一応、そのために日本で英会話を勉強しましたが、
実際にバンクーバーにやって来てみると、
私の英会話の能力では、
面接の受け答えには不十分だということが実感できました。
もし、あなたが、カナダ移住を目指しているならば、
ぜひ、語学力をしっかりと身につけてから、渡航してくださいねぇ。
どの程度の語学力が必要なの?
あなたは、そのような疑問を持つかも知れません。
それは、カナダ大使館のウェブサイトを見れば解るはずです。
私は、残念ながら 渡航する前に、語学力のことを充分に調べませんでした。
現地の人とコミュニケーションが充分にとれないと、
大きなハンディーを 最初から背負うことになります。
とにかく、語学力が大切だという事を身にしみて理解することができました。
ところで、あなたはバンクーバーに行ったことがありますか?
とっても素敵な街ですよ。
(stanley50.jpg)
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(seawall2.jpg)
世界で最も住みやすい街バンクーバー
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(wetsuit3.jpg)
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ビデオを見ても、なんだかワクワクしてくるでしょう?
卑弥子さんも バンクーバーにやって来たことがあります。
2008年の元旦の2週間ほど前に来たということです。
クリスマスをバンクバーで過ごして、
それから元旦の“Polar Bear Swim (寒中水泳)”に参加したのですってぇ~。。。
(polar10.jpg)
上のビデオを見ると、まるで真夏のようでしょう?
ところが気温は2度ぐらいだったそうです。
水の中の方が暖かかったとか。。。
とにかく、バンクーバーには面白い人たちがたくさん居ますゥ。
あなたも、お暇と お金の余裕があったらぜひ出かけてみてください。
デンマンさんが、また興味深い、面白い記事を書くと思います。
だから、どうか、あなたも またやって来てくださいねぇ~~。
では。。。
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If you've got some time,
Please read one of the following artciles:
(juneswim.jpg)
■“My Name is Mayumi”
■“Mayumi's Bagels”
■“Mozzarell & smoked chicken
Bagel Sandwich”
■“Bagels@Granville Island”
■“Matcha Bagels”
■“Scones & Puddings”
■“Lox and Bagels”
■“Oyster Bagel Sandwich”
(biker302.jpg)
■“ついに会えました”
■“お天道様が見てます”
■『真由美ちゃんのカナダ移住』
■『真由美ちゃんのカナダ就活』
■『ロマンと夢が広がる』
■『カナダ就活と英語』
■『カナダへの履歴書』
■『真由美ちゃんの夢とベーグル』
■『真由美ちゃんの命の力』
■『迷い、決断、そして行動』
■『夢と希望の光』
■『下着女装に負けない真由美ちゃん』
■『真由美ちゃんの就活面接』
■『真由美ちゃんのリクエスト』
■『真由美ちゃん@とんでん』
■『バンクーバーで面接』
■『海外で面接』
■『真由美ちゃん、読まれてるよ』
■『真由美ちゃん@面接英会話』
■『真由美ちゃん@教会』
■『真由美ちゃん@バンクーバー渡航』
■『真由美ちゃん@バンクーバー』
■『心温まるスープ』
■『大切な第一印象』
(santa85b.jpg)
■『サンタ マユミちゃん』
■『お汁粉@海外』
■『お汁粉@カナダ』
■『支払いでトラブル』
■『風邪で甘えてる場合じゃねぇ~!』
■『バレンタインのお菓子』
■『結婚、仕事、人生』
■『命の力だね』
■『英語と真由美ちゃん』
■『海外に目を向ける』
■『カーネギーホールじゃないよ』
■『やる気があれば道は開ける』
(blackcat5.jpg)
■『ニャンニャンと人生』
■『ピラミス@美術館』
■『夢のバンクーバー』
■『バンクーバーの屋上で』
■『オランダ移住』
■『カナダ移住の夢』
■『ディープコーヴ』
■『浴衣のバンクーバー』
(surfin2.gif)
(dogs17.gif)
(girlxx.gif)
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