2015年9月10日木曜日

なぜ塩野七生批判


 

なぜ塩野七生批判

 


(shiono9.jpg)




(sylviex.jpg)

ケイトー。。。どういうわけで「なぜ塩野七生批判」というタイトルにしたのォ~?


(kato3.gif)

ちょっと次のリストを見て欲しいのですよ。


(ame50907c.png)

『拡大する』



これはアメブロの僕のブログの9月1日から7日までの1週間の「人気検索キーワード」のリストです。。。 赤枠で囲んだ 1番に注目してください。



あらっ。。。 「塩野七生 批判」がダントツなのねぇ~。。。

そういうことですよ。

。。。。で、どの検索エンジンで検索したの?

次のリストを見てください。


(ame50907b.png)

『拡大する』



当然、青枠で囲んだ GOOGLEで検索した人が居るのですよ。


(gog50910a.png)

『現時点での検索結果』



なるほどォ~。。。 「塩野七生 批判」で検索すると 49,100件ヒットするのねぇ。。。 ケイトーのDenman Blog のタグ(tag)のページ“塩野七生批判”が 7番目に出てくるのねぇ~。。。



そうです。。。

5番目に“塩野七生は、典型的な、左翼脳の、低能バカおんなだった…”と書いてあるけれど、もしかして このページもケイトーが書いたんじゃないのォ~? なんとなく、ケイトーが書きそうな文章じゃない? うふふふふふ。。。

やだなあああァ~。。。 いくらなんでも、僕はそこまで塩野七生さんを馬鹿にしてませんよ。

ところで、「リンク元URL」リストの赤枠で囲んである 29番はマイクロソフトの BING.COM よねぇ~。。。

そうです。。。 5人のうち二人は マイクロソフトの BING.COM を使って検索したのですよ。


(bin50907a.png)

『現時点での検索結果』



あらっ。。。 25,700件ヒットして、ケイトーがアメブロで投稿した『塩野七生批判』という記事がトップに出ているじゃないの!



そうです。。。

でも、どう言う訳で塩野七生さんが批判されるのォ~?

ちょうどシルヴィーが感じたような疑問を持った人が他にも居たのですよ。。。 上の結果の青枠で囲んだ箇所を見てください。

あらっ。。。 “塩野七生が批判されているのはなぜですか?”と書いてあるわねぇ~。。。

その通りです。。。 やっぱり、こうして検索結果を見てくると、誰もがシルヴィーのような疑問を持つのですよ。

。。。で、上のYahoo 知恵袋では、どのような理由が書いてあるのォ~?

ソフトカメラでそのページを撮ったので ここに貼り出しますよ。。。 シルヴィーも読んでみてください。


(yah50907a.png)

『拡大する』



おそらく彼女が日本人ではない別の民族を通した視点で日本を批判するからだと思います”と書いてあるわねぇ~。。。



そうです。。。 でもねぇ~、その質問の答えはもっと簡単なことだと僕は思うのでうよ。

ケイトーは、どんな風に考えているのォ~?

あのねぇ~、塩野七生の性格ですよ。。。 ついつい、批判されるようなことを書いてしまうのですよ。

たとえば。。。?

例えば次の文章です。

クレオパトラは浅薄な女


(cleoven4.gif)

クレオパトラは、世界史上の有名人である。 当代きっての権力者二人までも、モノにした女であるということで。
そのうえ、強大なローマ帝国に刃向かったということでも。

だが私には、勝負に打って出るという度胸に対してならば共感しても、それ以外では浅薄な女にしか見えなかった。

しかし、歴史に名を残した女たちの多くはバカな女である。
その理由は、記録を残すのが男たちであったからではないかとさえ思っている。

男は、女としては魅力豊かでもオツムの中は浅薄な女を書いているほうが、安心できるからではないだろうか。
キャリアウーマンを自認する女たちは覚えておいたほうがよい、これが人間性の現実なのである。

(注: 赤字はデンマンが強調。
読み易いように改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)



34ページ
『日本人へ (国家と歴史篇)』
著者: 塩野七生
2010年6月20日 第1刷発行
発行所: 株式会社 文藝春秋

『女に冷たい女(2011年8月20日)』に掲載



あのねぇ~、上の文章を読んで、なるほどォ~、と思って納得できる人は あまり居ないのではないか?。。。 とにかく、僕には全く納得できない説明だったのですよ。 クレオパトラは浅薄な女だと言っているのだけれど、マジで浅薄な女だったら、歴史に名を残すようなことはなかったと思う。



確かに、ケイトーの言うことはよく分かるわァ~。

。。。でしょう?。。。 塩野七生さんは性格的に、口を滑らせてしまうところがあるのですよ。。。 文学者ならば、少なくとも読む人が納得のゆくように書かなければならないと僕は思いますね。。。 上の文章はミーちゃんハーちゃんが2ちゃんねるで書くような感情的な文章ですよ。

でも、ケイトーはクレオパトラのファンだから、そう感じたのではないのォ~?

あのねぇ~、クレオパトラのファンはたくさん居ると思いますよ。。。 だからこそ、塩野七生さんは注意して書かなければならないのです。。。 それなのに 2ちゃんねるで書くような調子で本に書いたら、ファンの人から批判されるのですよ。

クレオパトラは浅薄な女ではないという読者を説得できるようなエピソードをケイトーは知ってるのォ~?

もちろんですよ。。。 次のエピソードを読んでみてください。


(cleo100.jpg)

あなたは私が貪欲で残酷な女だと思っているの?



いや。。。そうは思ってないけれど、クレオパトラが善良なだけの女だとも思っていない。

歴史って勝者の歴史だということをあなただって知っているでしょう?

うん。。。確かに歴史が勝者の都合のいいように歪められることはよくあることだよ。

ギリシアやローマの歴史家たちは勝者であるローマ帝国初代皇帝・アウグストゥス(オクタヴィアヌス)の業績を讃(たた)えるために、彼の敵であった私とアントニウスを必要以上に悪く書いているのよ。 でもねぇ、私に手厳しかったローマの歴史家・ディオン・カッシオス(紀元150年頃ー235年頃)でも、次のように書いているのよ。

彼女は見た目も美しく、

彼女の話は魅力的で、(中略)

恋に抵抗する人や、

情熱を忘れた老人の心まで

征服することができた。




でもプルタコスは「クレオパトラの美しさは、それだけで並はずれたものではなく、見る人に衝撃を与えるという質のものではなかった」と、書いている。



あなたは、この私を見てどう思うの?

あのねぇ、プルタコスは次のようにも書いていた。 つまり、クレオパトラは不思議なほど人を惹きつける力があったと。。。僕はクレオパトラが受けた教育を眺め渡したときに、ただ美貌だけで男を惹き付けた女ではないと思いましたよ。

あなたが、そう言ってくれて嬉しいわ。

。。。で、あなたが、これまで男に言った言葉の中で一番印象に残っている“殺し文句”って何?

そのような事はあまり言いたくないわね。。。でも、あなたは、まだ私がクレオパトラだとは信じていないようだから話してあげるわ。 そもそも、オクタヴィアヌスにとってアントニウスは邪魔者だったのよ。 それでオクタヴィアヌスは私が彼を殺したら私の命を助けてくれると言ったの。

確か、クレオパトラはオクタヴィアヌスの申し出を拒否した。。。そうだったよね?

そうよ。。。私は拒否したわ。

どうして。。。? 誰だって自分の命が一番大切だと思っている。 そうでしょう!?

あなたは、いつだったか“生きることって愛すること”という記事を書いていたでしょう?


(bearhug05.jpg)

『生きることって愛すること?』

(2010年12月18日)

『生きることって愛することだよね』

(2010年12月26日)




うん、うん、うん。。。確かに上の2つの記事を書きましたよ。 よく覚えていますね?



だってぇ、私は2つの記事とも読んだのよ。 あなた自身は“生きることって愛すること”だと信じていないの?

もちろん、信じてますよ。

だからこそ、私はあえて、この殺し文句のエピソードをあなたに話すのよ。

。。。で、アントニウスの間に何があったのですか?

恐らくアントニウスもオクタヴィアヌスの申し出について、それとなく気づいていたと思うのよ。

でも、クレオパトラはオクタヴィアヌスの申し出を断固として拒絶した。 そうでしょう?

アントニウスも、あなたのように疑い深かったのよ。 うふふふふふ。。。

それで。。。?

私は何とかして私の真心をアントニウスに知って欲しかったのよ。

。。。で、どうしたのですか?

オクタヴィアヌスの申し出があってから1週間ほどして、私はいつにも増して着飾って食卓に着いたの。

アントニウスと食事をするために。。。?

そうよ。。。アントニウスが喉が渇いたと言って葡萄酒の入ったグラスを手にしたの。 でも私は彼の注意を引くように飼い馴らされたライオンの話をしたの。

それで。。。?

アントニウスは私の話に耳を傾けたわ。 彼が面白そうに聞いている時に、私は冠(かんむり)から花を摘んでアントニウスのグラスに入れたの。。。

どうして。。。?

その花には毒薬がふりかけてあったのよ。

つまり、葡萄酒に毒が混ざった。。。それで。。。?

私の話が終わるとアントニウスは喉の渇きを思い出したようにグラスを口に近づけようとしたわ。

もちろん、アントニウスは飲んだわけじゃないでしょう!?

私はグラスを彼の手からとったわ。

どうして。。。?

侍女のカルミオンに言いつけて死刑囚を一人連れて来るように言ったの。。。

死刑囚。。。?

そうよ。 アントニウスのグラスを渡し、葡萄酒を飲むように言ったの。

それで。。。死刑囚は死んだ?

死ぬ宿命にあった人だから、遅かれ早かれ死なねばならなかったのよ。 葡萄酒を飲んであの世に逝けたのだから儲けものだったのよ。

それで。。。?

私はアントニウスに向かって言ったわ。 「もし、あなたが居なくても生きて行けるなら、私はグラスをあなたの手から奪わなかったのよ」と。。。

なるほど。。。アントニウスはあなたの真の心が分かって、以前にも増してあなたを愛し始めたと言うわけ?

うふふふふふ。。。あなたも、やっと私がクレオパトラだと判ったようね?



『アレクサンドリアのクレオパトラ』より
(2011年1月27日)



なるほどォ~。。。、つまり、アントニウスを毒殺して彼の首をオクタヴィアヌスに差し出せば、クレオパトラは自分の命が助かるばかりかオクタヴィアヌスとローマ帝国を自分のものにできるかもしれない。 クレオパトラは、そう考えたこともあったのね。



その通りですよ。

でも、クレオパトラは、そうしなかった。

その通りです。 クレオパトラはアントニウスを毒殺しなかった。

要するに、クレオパトラにとってオクタヴィアヌスは彼女が愛することができるような人物ではないと見極(きわ)めていたのね。。。 ケイトーは、そう言いたいのォ~?

シルヴィーにも分かりますか? つまりねぇ、クレオパトラは塩野さんが考えているような「浅薄な女」でも「バカな女」でもなかったのですよ。

でも、それはケイトーの個人的な考えでしょう?

もちろんですよ。。。 僕の人生経験とこれまで歴史を学んできたその結果に基づいてクレオパトラという人物を僕は理解しようとしたのですよ。

でも、やっぱり、上のクレオパトラ観はケイトーの、あくまでも個人的な見解だわよ。

その通りです。 僕は自分の考えを他人に押し付けようとしているのではないのですよ。 ただねぇ、塩野さんがクレオパトラを「浅薄な女」で「バカな女」だと決め付ければ、いや。。。そのように決め付けるのは塩野さんの「人となり」で判断しているだけのことですよ。 つまり、“文は人なり”と言いたいだけのことです。



(laugh16.gif)

【ジューンの独り言】


(bare02b.gif)

ですってぇ~。。。

そうですよねぇ~。。。

“文は人なり”とは 昔の人はよく言ったものだと思います。

塩野さんのクレオパトラ批判は、塩野さんの性格がよく表れていると思いますわ。

あなたは、どう思いますか?

英語で“文は人なり”と言うには どのように言ったらよいでしょうか?

直訳すると Statement becomes human. となりますけれど、

この英訳ではイマイチですよねぇ~。。。

The style is the man himself.

このように言えば、理解してもらえると思いますわ。


(style007.jpg)

『拡大する』

ところで、シルヴィーさんが登場する記事は たくさんあります。

興味があったら、ぜひ次の記事を読んでみてください。


(sylvie500.jpg)


『角さんと原発と天罰(2013年1月5日)』

『真紀子落選(2013年1月14日)』

『野火(2013年1月18日)』

『タイタニックと国際化(2013年2月1日)』

『宮澤理恵@Macao(2013年2月28日)』


(sunwind2.gif)

『チョコレートと軍産複合体』

『チョコレートと甘い権力』

『CIAの黒い糸』

『美しい日本語再び』

『宮沢りえブーム?』

『また、宮沢りえ?』

『浅間山噴火とフランス革命』

『なぜアクセスが急増したの?』

『気になる検索ワード』


とにかく、今日も一日楽しく愉快に
ネットサーフィンしましょう。
じゃあね。バーィ。


(hand.gif)


(surfin2.gif)

ィ~ハァ~♪~!

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