夜の鳥
件名:小百合さん、おはよう! 伊豆の面白い話 聞かせてね。 きゃはははは。。。
Date: 26/07/2010 11:16:04 AM
Pacific Daylight Saving Time
日本時間:7月27日(火曜日)午前3時16分
From: denman@coolmail.jp
To: sayuri@hotmail.com
CC: barclay1720@aol.com
小百合さん、おはよう!
まだ酷暑・猛暑は続いていますか?
バンクーバーは今日もブローリアスな天気ですよ。
雲ひとつない青空がどこまでも、どこまでも広がっている感じです。
カラスの巣は、ずっと空っぽだけれど、巣の周りの青葉が目にしみるほど青々と照り輝いています。
雛が巣立つ頃のイメージがアリアリとよみがえってきます。
そして、なぜか、軽井沢の室生犀星の文学碑を訪ねた時の小百合さんのイメージがダブルのですよ。
あの場所は真夏でもメチャ涼しいだろうね。
夏、日本へ行くことはないだろうけれど、もし真夏に日本へ行くとしたら、犀星の文学碑のあるある、あの場所へ小百合さんとぜひ、もう一度訪ねてみたいですよ。
なぜ、急に室生犀星の文学碑が出てきて、小百合さんが想い出されたのだろうか?
あのねぇ、夕べは寝る前に『能楽史事件簿 (岩波書店)』を読んだのですよう。
7月23日の金曜日に 小百合さんの仕事の件でトロント・ドミニオン銀行に行った帰りにバンクーバー市立図書館に寄ったのです。
その時に借りてきた5冊の本の中の一冊なのですよう。
その本の中に『世阿弥のことばの謎』という章がある。
専門家が鵺(ぬえ)について語っている。
鵺というのは頭がトラで体が別の生き物。
三省堂の国語辞典では頭がサル、体はタヌキ、手足はトラ、尾はヘビ。
声が本物のヌエ(トラツグミのい古称)に似ていたところから「鵺(ぬえ)」と呼んだらしい。
つまり、想像上の化け物。
この鵺(ぬえ)に世阿弥は恋の歌を謡(うた)わせていると言うのです。
その歌の一つに『伊勢物語』から引用したものがある。
君や来し われや行きけむ思ほえず 夢かうつつか寝てかさめてか
この和歌の中に出てくる「女」は斎宮(さいぐう)なのです。
在原業平(ありわら なりひら)が狩の使いで伊勢に行った時に、遠い親戚にあたる「女」が斎宮になっていた。
斎宮は清い聖女です。
それなのに、その夜、斎宮が業平の寝所を訪れる。
それで一夜の契りを結ぶのです。
そして翌朝、別れてから斎宮が上の和歌を詠み業平に送るのです。
きのうのことは夢だったのか 現(うつつ)だったのか? あれは何だったのでしょう?
そうすると業平が返歌をする。
かきくらす心の闇にまどひにき
夢うつつとはこよひ定めよ
私も、かきくらす心の闇に、
きのうの夜は
惑(まど)うてしまいました。
夢なのか現なのか。
今夜もういっぺんいかがでしょうか?
業平は、そう詠(うた)ったのです。
「今夜決めてね」と言う訳です。
こういう歌をなんで鵺(ぬえ)が詠(うた)うのか?
鵺という茫洋たるおどろおどろしい存在が、「心の闇」という時、エロチックな恋の歌を思い起こして、客席にいた知識人たちの心をときめかすわけです。
このように本の中には書いてある。
そうなのですよう。
僕も久しぶりに上の歌を読んで
夢の中で心をときめかしてしまったのですよう。
きゃははははは。。。
それで、軽井沢の室生犀星の文学碑で小百合さんと逢った日のことを思い起こしたのですよう。
うししししし。。。
では、小百合さんも今夜は、甘い恋の夢にひたってね。
では。。。
デンマンさん。。。最近、能にハマッているのですか?
いや。。。別に、能にハマッているわけではありません。
でも、最近、能のことで記事を書いているではありませんか。
小百合さんの愛の手が僕に能の本を取らせたのですよう。
件名:ねちねち ブログしてるんじゃ、 ないでしょうね? もうやめな! メレンゲさんだって次に行くんだから。
日付: Thu, 28 May 2009 21:27:10 +0900 (JST)
(バンクーバー時間: 5月28日 木曜日 午前5時27分)
差出人: "sayuri@hotmail.com"
宛先: "denman@coolmail.jp"
ただいまー
昨日戻りました。いろいろ やる事たまって。
今日は大変でした。
今、家にいるけど、
明日の夜おそく 軽井沢に帰る、予定。
子供の学校の模擬試験の振りこみ用紙、
進路指導費納入の振込、
父母の会で夜集まるとか、
学校も急な集金がしたくなると、
振込用紙だけ寄こして
それも まったく急ぎの日付で、
私の家の場合、
主人に頼む事は出かけてる私が怒られるので、
頼めないのです。
デンマンさん 元気?
いつまでも ソッポ向かれた事を
ねちねち ブログしてるんじゃ、ないでしょうね?
もうやめな!
メレンゲさんだって 次に行くんだから。
スタート。
後で 手紙書くね、いい絵葉書でも見つけて。
ねむッzzZZZZ
さゆりより
こんな事を書いていたのですわね。うふふふふふ。。。
小百合さんらしいですよう。
余計なお世話だったようですね。
いや。。。決して余計なお世話ではないですよう。。。小百合さんがめれんげさんの幸せを願っているのが感じられますよう。。。そして、僕も小百合さんの愛の手を感じましたからね。。。そして、その同じ愛の手が、僕に上の能の本を取らせたのですよう。うしししし。。。
分かるでしょう? 小百合さんの愛の手が僕に能の本を取らせたのですよう。 うへへへへへ。。。
デンマンさんは、そういうキザな言葉を何の恥ずかしさもなく言えるのですわね。
いけませんか?
私は、どうしても目の前の現実に直面して、とてもデンマンさんのようにロマンチックに物事を考えることができませんわ。
それは、僕が現実を直視しないで夢とロマンの中へ逃避していると小百合さんは言おうとしているのですか?
あらっ。。。デンマンさんは、そのように深読みなさるのですか?
僕の耳には、そのようにしか聞こえないのですよう。
だってぇ、日本人の多くは冷たい血の通わない現実に直面して夢やロマンどころではありませんわ。。。政治家は、日本国民を見放していますし。。。
ほおォ~。。。小百合さんはマジで日本国民を代表するような素直な言葉を吐き出していますね。
デンマンさん!。。。あまり飛躍した事を言わないでくださいな。
いや。。。決して飛躍していませんよう。。。なにも、冷や汗を流しながら、あくせく働くことだけが人生ではありませんからねぇ。。。今の日本の冷たい現実を見つめてださいよう。敗戦から立ち直った日本国民が汗水流して一生懸命に働いて経済大国を築いた。。。でも、その後日本はどうなったのか?
どうなったのですか?
幸せ大国になるどころか、自殺大国になってしまった。
デンマンさん!。。。あまり飛躍した事を言わないでくださいな。
いや。。。決して飛躍していませんよう。。。政府の統計を見れば、どの先進国よりも自殺大国になってますよう。。。でも、その政府で働いている役人も、政治家も、まるで他の国の事だと思っているのか、この10年間、まったく何もしていない。だから相変わらず自殺者が1年で3万人以上も居る。交通事故で亡くなる人の5倍近い人が自殺しているのですよう。
だから、どうだとデンマンさんはおっしゃるのですか?
だから、夢とロマンを持つことは大切ですよう。。。あのねぇ、僕のように夢とロマンを持てば、絶対に自殺しないのですよう、うしししし。。。
【卑弥子の独り言】
ですってぇ~。。。
小百合さんは呆れて、開いた口がふさがらないようでござ~♪~ますわ。
あなただってぇ、そうでしょう?
うふふふふふ。。。
とにかく、あさっては、もっと興味深い話題が続きますわ。
だから、あなたも明後日、読みに戻ってきてくださいましねぇ。
では。。。
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(2009年4月18日)
(2009年4月20日)
こんにちは。ジューンです。 ネットをサーフィンしていたら 次の名言に出くわしました。 Distance between two hearts is not an obstacle... rather a beautiful reminder of just how strong true love can be. 誰が言ったのかは書いてありませんでした。 日本語に訳せば次のようになると思います。 愛し合う二人がどれほど離れていても、 それは、決して愛の妨げにはならないものよ。 むしろ、本当の愛は、離れれば離れるほど 強い絆で結び合えるものなのよ。 かなり意訳しましたけれど、 もっとすばらしい訳があったらぜひ教えてください。 ところで、英語の面白い話を集めました。 時間があったら、次のリンクをクリックして 覗いてみてくださいね。 では、今日も一日楽しく愉快に ネットサーフィンしましょう。 じゃあね。