2013年4月22日月曜日

美貌の女院



   
 
美貌の女院



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デンマンさん。。。 「美貌の女院」ってぇ、もしかして、あたくしのことでござ~♪~ますかァ~。。。? おほほほほほ。。。



。。。ん? 卑弥子さんは自分が「美貌の女院」だと思っているのですか?

いけませんか。。。?

いや。。。、あのォ~。。。 どう思おうと卑弥子さんの勝手ですけれど。。。

んもおおおォ~。。。 デンマンさん! はなから気分を悪くするようなことを言わないでくださいましなァ~!

僕は卑弥子さんの気分を害するよなことを言ってませんてばあああァ~!

でも、「美貌の女院」ってぇ、あたくしのことではないのでしょう!?

分かりました。 卑弥子さんも、たまには「美貌の女院」になりたいのでしょうから、この際、卑弥子さんのためにコラージュして待賢門院・卑弥子の写真を作ってあげますよ。


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どうですか? これで卑弥子さんも「美貌の女院」待賢門院・卑弥子になった気分になれたでしょう?



どうして蓮の花があたくしの頭の上に載っているのでござ~♪~ますか?

不満なのですか?

だってぇ~、ちょっと滑稽ですわよゥ。 もう少し格調高くコラージュしてくださいましなァ~。 これではなんだか喜劇の女院ではござ~ませんかア!

じゃあ、これではどうですか?


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これじゃあ、一寸女院・待賢門院・卑弥子ではござ~ませんかァ! んもおおおォ~!



蓮の花がとってもきれいで。。。 卑弥子さんまでが、まるで蓮の女王のように見えるじゃありませんか! これでも卑弥子さんは「美貌の女院」になった気持ちがしないのですか?

もうどうでもいいですわよう。。。 んで、今日は待賢門院璋子様のお話でござ~ますか?

あれっ。。。 よく分かりましたねぇ~。。。

これだけ蓮の花が出てくれば見当もつくものでござ~ますわ。

実は夕べ、バンクーバー市立図書館から借りてきた本を読んだのですよ。 次のリストを見てください。


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赤い枠で囲んだ本をバンクーバーの市立図書館から借りて読んだのでござ~ますか?



その通りですよ。 


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この本はなかなか読み応え、見応えのある本ですよ。 素晴らしい写真がたくさん貼ってあるので眺めているだけでも飽きないのです。 バンクーバーでこの本を手にとって眺めていると京都の風景が本当に懐かしくなってきますよ。



あらっ。。。 それほど京都の風景が懐かしいのでござ~ますか?

そうです。。。 京都生まれで京都育ち。。。、 しかも、京都にある女子大学でエロい腐女子たちに「日本文化と源氏物語」を教えている卑弥子さんが実に羨(うらや)ましいですよう。

「エロい腐女子」が余計でござ~ますわ。 それで、上の御本の中に待賢門院璋子様のお話が出てくるのでござ~ますか?

そうなのですよ。 ちょっと次の小文を読んでみてください。

美貌の女院が造った浄土の庭に咲く

平安末期、待賢門院璋子(たいけんもんいんしょうし)はたぐいまれな美貌で白河法皇の養女となり、法王の孫の鳥羽天皇に嫁ぐ。
中宮となった璋子は、天皇との間に男児を出産。
だが、この男児は法皇の子だったともいわれている。

やがて鳥羽天皇は譲位し、男児は幼くして崇徳天皇となる。
そして時代が下り、璋子が生んだもう一人の子である後白河天皇との間に、皇位を巡って戦争が起こることになった。
このことが後に源平の争乱へとつながっていき、やがて武家社会へと体制を変えるきっかけとなる。

このような戦乱の中で、璋子は煩わしい骨肉の争いを避け、亡き法皇の菩提を弔うために双ヶ岡の山裾に寺院を建立した。


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 法金剛院

 (中略)

それはまさに、極楽浄土もかくやと思わせるにふさわしい、壮麗な伽藍が美しさを競う一角であった。 (略) この寺に伝えられる彼女の肖像画からは、権力者を虜にしたという美貌をしのぶことができる。


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浄土の庭にふさわしい蓮の花は本堂前に据えられた鉢から華麗な姿を見せ、池面には数多くの蓮の花と葉が群れるように揺らめいている。


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(注: 赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)



70ページ 『花物語で歩く京都』
著者: 川端洋之
2006(平成18)年3月15日 第1刷発行
発行所: 株式会社 淡交社



あまりに美貌な女性は罪作りなのですよ。



あらっ。。。 あたくしのことでござ~ますか? うふふふふふ。。。

。。。ん? 卑弥子さんは、自分では「あまりに美貌で罪作りな女」だと思っているのですかァ~?

だってぇ~、あたくしがちょっとセクシーな姿を見せると殿方は心臓麻痺を起こしてあの世へ逝ってしまうのですわ。 うふふふふふ。。。





あれっ。。。 卑弥子さんが着ている十二単(じゅうにひとえ)の中には、このようなすっげぇ~肉体が隠されているのですかあああァ~。。。!?



デンマンさん!。。。 呼吸が乱れていますわよう。 心臓の方は大丈夫ですか? うふふふふ。。。

あのねぇ~、 多分、待賢門院璋子さんも卑弥子さんのように素晴らしい肉体の持ち主ではなかったのかァ!?。。。僕はそう思っているのですよ。

どうして。。。?

だってぇ、白河法皇は当時は、もうおじいさんですよ。 そのおじいさんが待賢門院璋子さんを見て、あまりにも美貌でセクシーだったのでムラムラとなってぇ、子供を作ってしまったのですよ。

デンマンさん! そのようにヤ~らしい発想はしないでくださいましなァ。 待賢門院璋子さんの品格が下がってしまいますわァ~。。。

とにかく、生まれた子供は法皇の子だったともいわれたことから、やがて皇位を巡って戦争が起こることになった。 このことが後に源平の争乱へとつながっていき、やがて武家社会へと体制を変えるきっかけとなったのですよ。 つまり、待賢門院璋子さんが居なかったら歴史はずんぶんと変わっていたかもしれないのですよ。 鎌倉幕府はなかったかもしれない。

歴史に「もしも」はありませんわ。。。 んで、この事が言いたかったので、デンマンさんはわざわざ待賢門院璋子さんを持ち出してきたのでござ~ますか?

いや。。。 璋子さんの美しさにも改めて驚いたけれど法金剛院の蓮の花の美しさも素晴らしいと思ったのですよ。


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あらっ。。。 本当に美しゅうござ~♪~ますわァ。 つまり、蓮の花の美しさに心を奪われてこの記事を書き始めたのでござ~ますか?



もちろん、法金剛院の蓮の花も素晴らしいのですよ。 でもねぇ、この蓮の花を見たら僕はふるさとが懐かしくなったのですよ。

あらっ。。。 「古代ハスのふるさと」でござ~♪~ますか? うふふふふふ。。。

その通りですよ。

行田は古代ハスのふるさとです



おほほほほ。。。。

今日は、もう、始めから

現れてしまいましたわぁ~、

あなたにお会いしたかったので

ござ~♪~ますわよゥ。

懐かしい京都もよいですけれど、

デンマンさんが生まれ育った

行田にも行きたいのですわよ。

ええっ?どうしてかって?

それはね、デンマンさんは

もちろんですけれど、

あたくしにとって行田とは

切っても切れない縁が

あるのでござ~♪~ますのよ。

どうしてだか、お分かりになりますか?

行田は古代ハスの

ふるさとなのでござ~♪~ますのよ。



きれいでしょう?

あたくしの初恋の花でござ~♪~ますのよ。

ええっ?どういうわけかってぇ。。。?

実は、八ツ橋を売るお店に、

かわゆい男の子が居たのでござ~♪~ますのよ。

おほほほほほ。。。

その男の子にあたくしが

恋をしたのでござ~♪~ますわ。

ええっ?その話しはすでに聞いたって。。。?

だから、あたくしがその男の子に

きれいなハスのお花を手渡したのですわよ。

ええっ?なぜかって。。。?

あたくしの愛の告白のつもりでしたのよ!

うふふふふふふ。。。。

そういうわけで今日は古代ハスの

お話をしようと思ったのでござ~♪~ますのよ。

どうか、しばらくの間付き合ってくださいませませ。。。

うししししし。。。。




行田市の“天然記念物”に指定されている行田蓮(古代蓮)は
原始的な形態を持つ1400年から3000年前の蓮なんですってよ。
この古代蓮が発見された行田市の小針と言う地区は、
なんとデンマンさんが生まれ育ったところから歩いて30分ぐらいの所にあるんですって。

今から約2000年前、この古代蓮の里一帯は、
たくさんの水生植物が茂る湿地帯だったそうです。
そのとき咲いていた蓮の実が地中深くもぐり、
ふたたびあたたかい陽射しをあびる日まで長い長い眠りについたのですね。

1971年(昭和46年)、行田市では小針地区に新しい焼却場施設を建設するために造成工事を始めたのです。
掘削によってできた場所に水がたまって池となり、
地中深く眠っていた蓮の実が静かに目覚めたのです。

1973年(昭和48年)、池の水面に
多くの丸い葉が浮いているのが発見されたのです。
その後、葉の数もふえつづけ、ついに7月13日、
長い眠りから覚めた古代蓮が可憐なピンクの花を咲かせたのです。

ハスの種子は殻が硬く発芽させにくいのですよね。
でも、そういうわけで、条件が良ければかなり長期間保存が効くのです。
だから、2000年前の地層から発見されたハスの種子が、
発芽することもあるのですわ。
ハスの種が、いかに長寿であるかが実に良く分かるエピソードですよね。

行田市ではその後、小針地区に“古代蓮の里”を立ち上げました。
“古代蓮”をシンボルとする公園です。
古代蓮の自生する付近に憩いの場として、
子どもからお年寄りまで楽しめる公園になっていますよ。
ホームページは次のリンクをクリックしてみてくださいね。

■ 『古代蓮の里 ホームページ』

では、ここで万葉集の中の蓮を詠んだ歌を紹介します。
ちょっと面白い歌ですよ。

原文: 勝間田之 池者我知 蓮無 然言君之 鬚無如之

作者: 女性だけれど名前は不明です。

よみ: 勝間田(かつまた)の、池は我れ知る、蓮(はちす)なし、
  しか言ふ君が、鬚(ひげ)なきごとし

意味: 勝間田の池は、私も知っていますよ。
  でも、蓮(はす)はありませんわ。
  そのようにおっしゃるあなた様に
  ひげがないのと同じように。うふふふふ。。。

新田部皇子(にいたべのみこ)が勝間田の池に咲く蓮の花を見て感動したのですね。
その事をこの歌の作者である女性に語ったわけです。
それを聞いて、その女性が戯(たわむ)れに詠んだ歌なのですわ。



外出先で美しいハス(=美人)でも目にしてきたのでしょう、
。。。と皇子の話を聞いた女性がからかったわけなのですよね。
蓮の字は「恋」に通じることから、
この歌には他にもいろいろ恋情にかかわる諸説があるようですわ。

蓮は、スイレン科、熱帯産、多年草の水生植物で、
花托(花の中心部:実がなる)が蜂の巣の形に似ていることから、
「はちす」と呼ばれていたのです。

仏教との関わりもあり、その巨大な花は極楽浄土に咲くとされ、
そのイメージは仏像の台座に使われています。

ところで、現在各地で栽培されているハスは、
仏教の本家インドの原産なんですよ。
縄文末期に日本に渡来していたことがわかっています。

あなたも、懐かしいふるさとの花を探しに
久しぶりにふるさとに戻ってみては。。。?

ふるさとの懐かしい花を求めて、
散策の旅に出てはいかがですか?




 
『卑弥子さんと古代ハス』より
(2009年7月22日)



あああァ~、あたくしも懐かしいですわァ~。。。 もう4年前ですわねぇ~。。。 あたくしはデンマンさんのために、こうして一生懸命にお手伝いしていたのでござ~♪~ますわァ。



そうですよう。。。そうですよう。。。僕は感謝していますよう。。。だから、卑弥子さんに素晴らしいお婿さんが来るように、僕も一生懸命にお手伝いしているのですよう。 うしししし。。。

デンマンさんは、マジでござ~♪~ますか?

もちろんですよう。。。 僕は大真面目で卑弥子さんの幸せを願っているのですよう。

。。。んで、どうして上の記事を思い出したのでござ~ますか?

REALOGに投稿した上のページを見て、なんと、ダ・ヴィンチさんから次のようなコメントをもらったのですよ。 卑弥子さんも覚えているでしょう?



私は茨城ですが、県の花は薔薇。
しかし、本来は茨の花を昔は多かったと聞く茨城県ですけどね。
未だ茨って見た事無いんです。
既に見るのは園芸品種が野放しで野生化したモノばかり。
原型と言うか原種が気に成ります。

古代ハス。
最近植物園で見ました。
蓮根のハスなんかと違い神秘的な色合いと大きさが印象的でしたわ。

素敵な画像に溜め息出ちゃうわ。
羨ましい行田市。

by ダ・ヴィンチ

2006-09-26 17:08:05



『行田は古代ハスのふるさとです』のコメント欄より
(2006年9月26日)



ええ、ええ、ええ。。。 覚えていますわ。 ダ・ヴィンチさんは再婚なさったと聞いてますけれど、今どのように過ごしておられるのでしょうか?



きっと幸せに暮らしていると思いますよ。 このハスの花のように。。。


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【小百合の独り言】



ですってぇ~。。。
古代ハスの里には私も何度も伺っていますけれど本当にきれいなハスの花が咲いていましたわ。



古代ハスと言えば、実は、私の祖先は百済から難民としてやってきたのです。

ええっ。。。? どうして、そのようなことが解ったのかってぇ~。。。?
実は、デンマンさんに教えていただいたのですわ。
それまで全く知りませんでした。

百済から当時の平城京(現在の奈良市)に行ったようです。
でも、土地があまりなさそうなので開拓団に加わって、デンマンさんの祖先と一緒に武蔵国まで行ったのですってぇ~。

ええっ。。。? 「それはデンマンがでっち上げた御伽噺」だとおっしゃるのですか?

とにかく、私の実家は館林にあるのですわ。
デンマンさんのご実家から車で20分から30分です。
ホントに、目と鼻の先です。

そのような近くに住んでいたのにデンマンさんと私は日本で出会ったことがなかったのです。
不思議な事に、私がデンマンさんに初めてお会いしたのはカナダのバーナビー市でした。
私が13年間借りていた“山の家”で巡り合ったのですわ。



バーナビー市というのはバンクーバー市の東隣にある町です。
上の地図の赤い正方形で示した部分を拡大すると次のようになります。



この地図の Deer Lake (鹿の湖)の畔(ほとり)に私が借りていた“山の家”が会ったのですわ。







この家でデンマンさんと15年ほど前に初めてお会いしました。



この上の写真は、デンマンさんがコラージュしてでっち上げたのですけれど、ちょうど、このように寅さんのような格好をしていたのですわ。
うふふふふふ。。。
それだけに、私は強烈な第一印象を持ちました。

でも、どうして私の祖先とデンマンさんの祖先が一緒に百済からやって来たの?

私にはよく理解できなかったのです。
デンマンさんは、おっしゃいました。

DNA に“海外飛躍遺伝子”が焼きついているのですってぇ。
デンマンさんと同じようにして、その DNAの飛躍遺伝子が1400年の眠りから覚めて、私は館林から佐野を経由してカナダのバーナビーに渡ったのです。
そして、デンマンさんと“山の家”で出会ったのでした。

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