2013年4月14日日曜日

ムーチー@沖縄

 
 
ムーチー@沖縄
 
 

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デンマンさん。。。 今日も沖縄のお話ですか?



もう沖縄は飽きてしまったのですか?

いいえ。。。 次のビデオクリップを見たらますます沖縄へ行ってみたくなりましたわ。





でもねぇ~、小百合さんは「軽井沢タリアセン夫人」なんだから「沖縄ムーチー夫人」になっては困るのですよ。



どうしてですか?

あのねぇ~、ムーチーというのは標準語では餅(モチ)のことなんですよ。 沖縄には鬼餅(ウニムーチー)伝説があるのです。

オニモチ伝説ですか?

そうです。

私が沖縄オニモチ夫人になっては困るということですか?

そうですよ。

どうして。。。?

じゃあ小百合さんのために、その鬼餅(ウニムーチー)伝説の「あらすじ」を書き出しますからじっくりと読んでみてください。

鬼餅伝説

むかし、むかし、首里の金城に、兄妹が住んでいました。
兄は鬼になって、大里の洞穴に住み着き、俗に大里鬼と言われていました。



そんなある日、妹は怖いけれども兄の様子を見に行きました。
すると、聞いていたとおり、鍋の中に人骨や人肉があるのを見て、とても驚いてしまいました。

鬼の方は、訪ねてきた妹を喰ってやろうと思い、包丁を研ぎ始めました。
妹はそれを見て、驚いて逃げ帰ったのでした。

「たとえ血を分けた兄妹であっても、世の中を害する者は殺した方がいいわ」 妹は、そう心に誓いました。
そして、首里の金城の家に兄がやって来たときに、言葉巧みに近くの崖の端(はた)まで兄を誘い出しました。

「今日は兄さんのために美味しいお餅を持ってきました。 どうぞ、食べてください」
妹は兄に餅をすすめ、二人は仲よく食べました。


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その時、風が吹いて妹の着物のすそが乱れてホー(陰部)が見えました。
兄は妹に尋ねました。 「あれっ。。。、そんな所にも口が開いているじゃねぇ~か?」
「兄さん、知らなかったのですか?上の口はお餅を食べるためにあるのですわ。 そして、下の口は鬼を食べるためにあるのです」



そう言うと、妹は両脚を開いて下の口をもっと大きく開けて鬼を食べようとしました。
これを見た鬼は、腰が抜けるほど驚き、慌てて立ち去ろうとしたので、そのまま崖から落ちて死んでしまいましたとさァ~。。。



ばかばかしい! このお話はデンマンさんの創作でしょう?



やだなあああァ~。。。 僕がこのようなシモい話をでっち上げるはずがないでしょう!?

デンマンさんならばコラージュしてでっち上げそうですわ。 うふふふふふ。。。 それで、このお話をわざわざ私に聞かせるために「ムーチー@沖縄」というタイトルにしたのですか?

もちろん、それだけじゃありませんよ。 実は、夕べ『沖縄の人だけが食べている』という本を読んでいたのですよ。 そしたら次の箇所に出くわしたのです。

ムーチー


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ムーチーとは、もち米粉に水を加えてこね、長方形に平たく整え、サンニンやクバの葉で包んで蒸したもの。
沖縄では厄払いのために、旧暦の12月8日になるとこのムーチーを食べる習慣があるのだ。

好みで黒砂糖やベニイモ粉を入れて甘味や色をつけたりもするが、基本は何の味付けもしていない真っ白な餅。
それでもほんのりと甘く感じられて美味。
おそらく、サンニンの葉独特の強い芳香が砂糖にまさる繊細な味付けをしてくれているのだろうが、その意味でムーチーは香りでいただく餅といっていい。

ムーチーという名はもちろん方言である。
沖縄の言葉は基本母音が「a」「i」「u」の3つしかなく、「e」が「i」に、「o」が「u」に変化する。
したがって、ムーチーとは「モチ=餅」が「ムチ」に変化して語尾が伸びた言葉と考えればよい。

 (中略)

(鬼餅)由来には諸説があるが、いずれにしても、この鬼が退治された日が旧暦の12月8日だったことから、沖縄ではこの日を「厄払いの日」として餅を食べるようになったとされている。
が、この話には別バージョンがある。
お話したいのは山々なのだが、なにぶん下ネタ的要素が濃厚に入っているので、ここに書くのはちょいとはばかられる。
とはいえ、せっかくだから少しネタばらしをしておくと、妹は鬼さえも食ってしまうもうひとつの口を兄にみせてしまったのである。
それはどこの口かというと……、おお、残念なことにここで紙数が尽きてしまった。

(デンマン注: 赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)



29、31ページ 『沖縄の人だけが食べている』
著者: 仲村 清司
2003年7月25日 第1刷発行
発行所: 夏目書房



つまり、本の著者が「お話したいのは山々なのだが、なにぶん下ネタ的要素が濃厚に入っているので、ここに書くのはちょいとはばかられる」と書いて、それ以上詳しく書かなかったので、デンマンさんが成り代わって調べてきて私にその下ネタの話を聞かせたというわけなのですか?



いかませんか? (微笑)

つまり、私が伝説の中の妹さんのようになって両脚を開いてデンマンさんを食べてしまうと困ると。。。 それで、私は「軽井沢タリアセン夫人」なんだから「沖縄ムーチー夫人」になっては困ると。。。 そう言いたいのですか?

いや。。。 別に、そのような下口。。。 いや、下心があったわけではないのですよ。 うへへへへへ。。。

笑って誤魔化さないでくださいなァ~。。。 要するに、この事が言いたかったのでこの記事を書き始めたのですね?

いや。。。 もちろんそれだけじゃありませんよ。 

他にどのようなことが言いたいのですか?

小百合も思わず笑ってしまうような面白い話があるのですよ。

もったいぶらないで教えてくださいな。

あのねぇ~、紙オムツをして食べる物が沖縄にはあるのですよ。

まさかァ~。。。?

いや。。。 これはマジな話ですよ。

上の『沖縄の人だけが食べている』という本に書いてあったのですか?

そうです。

つまり、沖縄の人は誰でも紙オムツをして食べるのですか?

いや。。。 もちろん、すべての沖縄人が紙オムツをして食べるわけではないと思いますよ。 (微笑)

本の著者は紙オムツをして食べたのですか?

そうです。 次の小文を読んでみてください。

インガンダルマ

俗に「食えないやつ」という言葉がある。
わるがしこくて気が許せない人間のことを言うが、先日その食えないやつを食う機会を得た。
もちろん人間ではない。
アブラソコムツという魚で、沖縄では一般に「インガンダルマ」と呼ばれている。

 (中略)

分布は太平洋、インド洋、大西洋にかけての熱帯~亜熱帯水域。
ただ、そう簡単に捕れるものではなく、幻の魚とも呼ばれている。 (略) 大きいものでは70~80キロにもなるが、地元の漁師によると「豚みたいなヤナカーギ(見てくれがわるい)」なのだそうだ。


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 (中略)

この魚は、吊すとボタボタ滴り落ちるほど脂が多いのである。
しかも、その脂には人間の消化器官では吸収できないワックス成分が多量に含まれていて、食べ過ぎるとそのワックスが知らずに肛門からじわじわと染み出してくるというのである。
そのため、厚生省から市場で販売することを禁止されている。

 (中略)


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介護用の紙オムツを履くことにした。
いささか情けない格好になったが、これで何が漏れようととりあえず安心である。 (略) 20センチほどのブロックを全部食い尽くしたのだが、結論から言うと、やはりお漏らししておりましたね。


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 (略) 事情通によると、生の刺身は誰もがうなるほど美味だそうだが、厚さ3ミリで3切れまでが安全ラインで、干物は5切れ以上を食べるとどんな人でも十時間後には出るのだそうだ。

(デンマン注: 赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)



37~39ページ 『沖縄の人だけが食べている』
著者: 仲村 清司
2003年7月25日 第1刷発行
発行所: 夏目書房



デンマンさん。。。 どうしておシモの話を立て続けにするのですか?



いけませんか?

私がおシモの話を好んでいると思っているのですか?

小百合さんはおシモの話が嫌いですか?

このような公開の場で好きだと言えるはずがないじゃありませんか! んもおおおォ~。。。

小百合さん。。。 そうムキにならないでくださいよ。 実は、僕の母親が奇跡的に生き返ったのですよ。

マジで。。。?

このような時にデマカセや嘘や悪い冗談を飛ばせるはずがないじゃありませんか! 小百合さんは知らなかったのですか?

そう言われてみればデンマンさんの叔母様からの次の手紙を読まされてことがありましたわ。



デンマンさん聞いてください。
文字通り奇跡、不思議な出来事です。
今日12月9日見舞いに行ってきました。
病室の交替もあり、部屋に入るとベットに芳江さん(デンマン注: 僕の母親)がいません。
血流が止まるくらいドキッとしました。

廊下に出て係りに尋ねたところ食堂に行っているとのこと。
気持ちでは走ってゆきました。
まあ、なんと車椅子で食卓に向き合っているではありませんか。
「芳江さんよかったね」と思わず手を握ったら力強く握り返してきました。
そのあと、よかったね、よかったねの連発。百遍も言ったでしょうか。
お互いに涙です。

不謹慎な言い方かも知れませんが芳江さんは死の淵より生還。
まさに奇跡です。
でも私だけが死の淵を考えたのでしょうか?
多分、デンマンさんだって一方ではその想いはあったのではと思います。
何しろ長男としての覚悟もあってか葬儀屋さんまで行かれたのですから。。。


芳江さんの真摯でこのあっぱれな負けず魂に敬意を表し、あとは欲張らず、このくらいの状態でいいから生への記録を大きく延ばして欲しいと心の底から思っています。
病院からの帰り際「デンマンさんに手紙を書くから」と言ったら「私は元気で飛び跳ねているからと書いて」と芳江さん。
車椅子の上で両手を高々に挙げて満面の笑みでした。


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繰り返しになりますがデンマンさんとの話の中、お互いに絶望を意識していたことを芳江さんにお詫びしましょう。
清司さんや正造さんには「お母さんはきっと良くなるから」といつも元気付けてきました。
芳江さんに対して私とデンマンさんの立ち位置が違うにせよ、デンマンさんにきついことを言ったとしたら、その点申し訳なかったなあとお詫びします。

夜7時まで病室にいました。
帰宅してあの元気な芳江さんの回復振りが私の脳を刺激しっぱなしです。


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行田総合病院 4F南棟 407

2012年12月9日夕食
加藤芳江様

糖尿1600
主食: 軟食

食事コメント

主・副 2/3量
一口大
肉のみきざみ
水分とろみ
介護食器
滑り止めマット
毎食佃煮類

メニューは変更することがあります。
エネルギー ↓OK きのこきざみ

私と話しながら芳江さんは病院食を食べました。
食べるのが遅いので看護士さんに「集中して」と言われながらも話についつい夢中になってしまいました。
1時間半もかかりましたが芳江さんは完食しました。お見事です。
上のメニュー表を看護士さんが捨てると言って揉んでしまったものを
デンマンさんに見せてあげようと思い貰いました。
そんなわけで紙がクシャクシャになっています。

 (中略)

今年も20日余りで終わります。
一年が早い。
芳江さんも快方に向かっているので気を引き締めながら明るく行きましょう。



欧米式にクリスマスおめでとう。そして良い2013年を!
健康に気をつけてください。

九条多佳子



『虹のかなたの奇跡』より
(2012年12月20日)



でも、どうしてお母様が奇跡の回復をしたことを持ち出してきたのですか?



あのねぇ~、お袋は刺身が何よりも好きなのですよ。

だから。。。?

だから、お袋の退院祝いにはインガンダルマの生の刺身をぜひ食べさせたいと思ってね。 インガンダルマの生の刺身は誰もがうなるほど美味だそうだと書いてあるでしょう!?

そうですわね。 でも。。。、デンマンさんのお母様がいくら刺身が好物でも、食べ過ぎるとそのワックスが知らずに肛門からじわじわと染み出してくるのでしょう?

大丈夫ですよ。 お袋は介護用の紙オムツを履いていますから。。。 (微笑)



【卑弥子の独り言】



ですってぇ~。。。
おシモのお話のオンパレードでしたわ。 (爆笑)
でも、回復したてのお母様にインガンダルマの脂は良くないと思うのでござ~♪~ますわ。


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このインガンダルマの顔をじっと見てくださいましな。
見るからに、このお魚の脂は病み上がりの人には毒だと思うのですわ。
あなただってぇ、そう思うでしょう?

とにかく、明日もデンマンさんが興味深い記事を書くと思いますわ。
だから、あなたも、お暇なら、また読みに戻ってきてくださいまし。
じゃあねぇ。





ィ~ハァ~♪~!

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こんにちは。ジューンです。

ところで「かぎろい」という言葉を聞いたことがありますか?

『万葉集』巻(まき)1の48番に柿本人麿(かきのもとひとまろ)の有名な「かぎろい」の歌があります。

東(ひむがし)の

野に炎(かぎろひ)の

立つ見えて

かへり見すれば

月傾(かたぶ)きぬ


あまりにも有名な歌ですよね。

あなたも聞いたことがあるでしょう?

次のような意味です。



東方の野には曙(あけぼの)の光がさしそめるのが見えて西を振りかえると月が傾いて淡い光をたたえている。



(『万葉集』日本古典文学大系、岩波書店)

「かぎろい」は『古語辞典』(岩波書店)では、まず「揺れて光る意。 ヒは火。 炎」とあり、また「立ちのぼる水蒸気に光があたり、光がゆらめいて見えるもの」とし、「陽炎(かげろう)、地面が熱せられたときに見られる」の意をあげています。

さて日の出前には日中、私たちがよく見る陽炎のようなものは出現しないので、「陽炎説」は成立しません。

「かぎろい」は万葉集では「炎」という字があてられていることに注目してください。

「かぎろい」には、これまで天文学的に意味のある説が二つあります。

その一つは、戦前、中山正実画伯が「かぎろい」にちなむ大作「阿騎野(あきの)の朝」を描くにあたってなされた考証にもとづくものです(中山説)。

それによれば柿本人麿の「かぎろひ体験」は、場所(東経135°.9、北緯34°.4)だけでなく、日時をも特定できるという驚くべき説で、持統天皇の朱鳥(しゅちょう)6年11月17日(ユリウス暦ではA.D.692年12月31日)、午前5時50分(日本標準時、日の出前約1時間)、月は望(満月)をわずかに過ぎて西の地平線の上10°の高さにあったというのです。

中山説は、このときの東の空の現象が「かぎろい」だとするものです。

驚きですよね。

どうして、1300年以上も前の時刻まで突き止めることだできるのでしょうか?

実は、誰でも簡単に突き止めることができるソフトがあるのです。

「天文シュミレーション・ソフト」とか「プラネタリウム・ソフト」と呼ばれているプログラムです。

関心があったら、次の記事を読んでみてください。


■ 『かぎろいの謎』

■ 『かぎろいの誘惑』


ところで、これまで書いた小百合さんの記事を集めて

デンマンさんが一つにまとめました。

もし、小百合さんの記事をまとめて読みたいのならば、

次のリンクをクリックしてくださいね。

『小百合物語 特集』



とにかく、今日も一日楽しく愉快に

ネットサーフィンしてくださいね。

じゃあね。



 

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