2011年3月13日日曜日

麻布散歩(PART 1)

 


麻布散歩(PART 1)













Subj:小百合さん、おはよう!



夕べは小百合さんが送ってくれた



田舎作り「茶そば」を



茹でて食べましたよ。



きゃはははは。。。




From: denman@coolmail.jp

To: sayuri@hotmail.com

Cc: barclay1720@aol.com

Date: Sun, Feb 20, 2011 12:48 pm.

Pacific Standard Time

日本時間:2月21日(月曜日)午前5時48分
 



小百合さん、おはよう!

今日はまるで春を思わせるポカポカした日差しを感じながら歩いてバンクーバー図書館までやって来ましたよ。

実にさわやかな、すがすがしい朝でした。

夕べは小百合さんが送ってくれた田舎作り「茶そば」を茹でて食べました。



自然の恵みたっぷりと育ったそばを大切に作った茶そばです。素朴な味をご賞味ください。

…と袋の裏に書いてあったよ。




【茶そばのおいしい茹で方】







一袋(150グラム)に対して約2リットルの湯を沸騰させ、その中へよくさばきながら落とし込みます。

軽く箸でかき混ぜ沸騰したまま約5分間で茹で上がります。

茹で上がった茶そばをザルに移し冷水をかけてよく冷やしてから調理してください。

茶そばは茹で上がり直後が一番美味です。




だってぇ~。。。

そう言う訳で書いてある通りに茹で上げました。

良質の茶の香りがなんとも言えずに香(こお)ばしく漂ってきましたよ。



そばを冷やしてから“そばつゆ”を作り始めました。

パウエル・ストリートにある日本食料品店へ行けば「そばつゆの素」を売っているけれど、それでは面白くないので自分流の“そばつゆ”を作りましたよ。

きゃはははは。。。







僕のマンションから歩いて5分のところにあるジョーのスーパーマーケットでトマトベースの缶入りpizza sauceを買ってきたのですよ。

213mL(ミリリットル)で99セント。日本円で83円。

例によってカナダでは3本の指に入るトロントにある大手の食品販売会社(Loblaws Inc.)が製造して販売しているものです。

3分の1をフライパンにあけ

これに小百合さんが小包みの中に入れてくれたヤマチュウ食通の味「柚子こしょう」を少々加え、

更に、たまねぎを千切りにして炒めたものを加え

それに蜂蜜をちょっとばかり加えたのでした。



そう言う訳で、奇妙な「そばつゆ」が出来上がりましたよ。

でも、これが意外にうまかったよ。

とにかく、茶そばの素材が良かったのですよ!



pizza sauceを使っただけに「イタリア風茶そば」になりましたよ!

きゃははははは。。。







でもねぇ、「柚子こしょう」を入れたおかげで日本風味も引き立ったのでした。



軽井沢タリアセン夫人の心のぬくもりを感じながら、じっくりといただきました。

小百合さん、ありがとう!

バレンタインの小包を充分に楽しませてもらっていますよ。



小百合さんも「茶そば」をたべて、それから行田の大長寺の桜でも見に行ってね。

でも、まだ桜が咲くには早すぎるかな?



とにかく、ポカポカした良い日に行田までドライブしてみたら。。。?

「長崎ちゃんぽん」でも食べてルンルン気分になってね。

じゃあね。



P.S.:







小津安二郎のグルメ手帳を読んでいたら「うなぎ 野田岩」(港区東麻布)に出くわしましたよ。

館林で小百合さんと一緒に食べた「うな重」が懐かしく思い出されてきました。

茶そばもいいけれど、たまには「うなぎ」も食べたいなァ。












『茶そばと鰻 (2011年2月26日)』より








デンマンさん。。。麻布散歩なのにどうして「うな重」をまた持ち出してきたのですか?







あのねぇ、「うな重」の話をするわけではないのですよ。 「うなぎ 野田岩」の住所が港区の東麻布なのですよ。



あらっ。。。ホント。



小百合さんも麻布には心惹かれるものがあるのでしょう?



どうして、そう思われるのですか?



あのねぇ、以前、僕は仙台坂のことで記事を書いたことがあるのですよ。



仙台坂ってぇ。。。、麻布にある仙台坂ですか?



そうですよ。 「麻布にあるのにどうして仙台坂って言うのかしら?」 小百合さんがそう言ったので、僕は調べたのですよ。 それで記事を書いたわけです。



私、そのようなことを言ったかしら?



忘れてしまったのですねぇ。。。小百合さんが思い出せるように、その時の記事をここに書き出しますから読んでみてください。




仙台坂







投稿日時: 2008/05/23 03:50 (ロンドン時間)

日本時間: 5月23日午前11時50分

バンクーバー時間: 5月22日午後7時50分





ん~ デンマンさん達の年代は麻布をオタク系の

集まりって思うの?



そんな高いビルに囲まれている町でもなく

大使館が多くて、だから ナショナルのスーパーが

あるのだけども



仙台坂って どうして仙台なんだろうね?

知ってる? イタリア大使館あたりのすごい坂

仙台に住んでた デンマンさん知ってる?



私が舶来グルメだなんて そんな! そんな…?

本当のグルメは飲茶は行きませんよ

ふかひれ や あわび 北京ダックを食べにいくのです。

バーガーキングなんていわず、フォアグラを分厚く

切ったのを ソテーして 食べてるんですよ。



行田のゼリーフライが まずくて

食べられなかったとしても

きっと 時々 買いにいくでしょう。

ただ その時を 忘れないよう、思い出を買いにいくのです。

ゼリーフライが苦くて 口に合わなかったとしても

それは そうゆう物体として 体に入れるでしょう。

食べるとか 味わうとか でなくて。



朝ごはんはおいしいと思わず

ねむいのに無理に食べるというイメージで

学生の時からダメです。

たぶん 小学校の時も やっとでしたよ

ばー(おばあちゃん) が困って、パンにしてくれて

どうにか1枚たべて、絶対味噌汁は飲みません。

熱くて寝起きになんて飲めません。



ばー は食べないと体がもたないよ。ご飯を食べると

ごくねつが出て体が ぽかぽか温まるんだよ。

と 私に朝ご飯を食べさせる その仕事は大変

だったと いま 思いますが、

そのうち 中学 高校と 絶対食べませんでした。



これは イヤな思い出でニュアンスが違いますが

食べるというのは 美味しくて食べるのと

思い出を食べる 体に取り込むのと

薬のように がまんして 朝食を胃に入れる。

いろいろ なんですね。   







小百合より








Fuji & Kato Private Forum 『愛犬』スレッド

“Beaverland e-XOOPS”



 





こんにちは。デンマンですよう。



投稿日時: 2008/05/23 11:49 (ロンドン時間)

日本時間: 5月23日午後7時49分

バンクーバー時間: 5月23日午前3時49分








ん~ デンマンさん達の年代は麻布をオタク系の

集まりって思うの?



そんな高いビルに囲まれている町でもなく

大使館が多くて、だから ナショナルのスーパーが

あるのだけども




僕の年代の人たちではなく、

僕個人の感じ方ですよう。



麻布と言うのは昔から、なんと言うか。。。

“こだわり”のある人が住むような場所だと思っていましたね。

他では得られないようなステイタスを得るために住むような所。。。

そんなイメージを持っていましたよう。



つまり、卑弥子さんではないけれど、“ざ~ます”おばさんたちが住む所というイメージが強かったですよね。

うしししし。。。












仙台坂って どうして仙台なんだろうね?

知ってる? イタリア大使館あたりのすごい坂

仙台に住んでた デンマンさん知ってる?




直感的にすぐに分かりましたよう。

仙台に関係あるとするならば、仙台藩と関係あるに違いない!

歴史馬鹿の僕はすぐにそう思いました。



確認のためにGOOGLEで“麻布 なぜ仙台坂と呼ばれる”と入れたらば、すぐに見つかりましたよう。

坂の南側に仙台藩の下屋敷があったのですよう。








港区南麻布1丁目と元麻布1丁目の境を仙台坂巡査派出所前から東へ下る長い坂。

南側に韓国大使館があり、そのあたりにはかって松平陸奥守(仙台藩主伊達氏)の屋敷があった。

また坂下はもと仙石原とよばれる原があった。



【日本地名大辞典  角川書店】




GOOGLEで検索すれば、まず、ほとんどのことが分かりますよ。

僕にとっては欠かすことのできない検索エンジンです。

検索エンジンがなかったら、僕のような長い記事は書けないと思うのですよ。



江戸藩邸には上屋敷・中屋敷・下屋敷と、大体この3つがあったのですよう。

上屋敷は参勤交代で上京した殿様が住むところです。

中屋敷は殿様の成人した長男が住むところです。

下屋敷は江戸城から少し離れたところにあって、

別邸のような役目を持っていたらしいです。

殿様が遊興や散策のために利用したらしい。

だから、大名庭園などはたいてい下屋敷にあった。







仙台藩の麻布の下屋敷には、多分、仙台藩主の好きな「街の女」なども住まわせていたのでしょうね。

そういう場所だったらしいです。



下屋敷は上屋敷や中屋敷と比べると規模は大きかった。

なぜ?



江戸市中はしばしば大火に見舞われたので、

その際には大名が避難したり、復興までの仮屋敷として使ったそうですよ。

藩により様々な用途に利用されたらしい。

本国から送られる米や各種物資を貯蔵する場として使っていた藩もあったそうです。

菜園などを作っていた藩もあったらしい。








私が舶来グルメだなんて そんな! そんな…?

本当のグルメは飲茶は行きませんよ

ふかひれ や あわび 北京ダックを食べにいくのです。








日本で食べる北京ダックは高いらしいよね?

バンクーバーなら一人分4ドルか5ドルですよう。

3人で食べて15ドルぐらいでしたよう。

ロブソンストリートの“漢(ハン)”が安くてうまかった。



小百合さんがバンクーバーにやって来たら、

一緒に食べに行こうね。

そう言えば、しばらく北京ダックを食べてなかった。







なんだか、急に北京ダックが食べたくなってきましたよう。

うしししし。。。
















バーガーキングなんていわず、フォアグラを分厚く

切ったのを ソテーして食べてるんですよ。








うん、うん、うん。。。

ジューンさんが仔牛とフォアグラのローストをリクエストしたけれど、

これって、グルメの食べ物?

うしししし。。。







■ 『仔牛とロマン - ジューンさんの仔牛とフォアグラ・エピソード』
















行田のゼリーフライが まずくて食べられなかったとしても きっと 時々 買いにいくでしょう。

ただ その時を忘れないよう、思い出を買いにいくのです。



ゼリーフライが苦くて 口に合わなかったとしても

それは そうゆう物体として体に入れるでしょう。

食べるとか味わう とか でなくて。




“思い出を食べるグルメ”の小百合さんですからね。。。

分かります。。。分かりますよう。。。







“思い出の大仏”を食べましょうね。




















朝ごはん はおいしいと思わず

ねむいのに無理に食べるというイメージで

学生の時からダメです。



たぶん 小学校の時も やっとでしたよ

ばー(おばあちゃん) が困って、パンにしてくれて

どうにか 1枚 たべて、 絶対味噌汁は飲みません。

熱くて 寝起きになんて 飲めません。



ばー は食べないと 体がもたないよ。ご飯を食べると

ごくねつ が出て 体が ぽかぽか 温まるんだよ。

と 私に朝ご飯を食べさせる その仕事は大変

だったと いま 思いますが、

そのうち 中学 高校と 絶対食べませんでした。




小百合さんは育てるのが難しい女の子だったのだろうねぇ~

小百合さんからは、おっとりとした優しいイメージを僕は感じることが多いのだけれど、かつて、小百合さん自ら、“気の強いところがある”と意外な事を言ったので、朝食がダメ、と言うのもその表れなのかな?

そう思っていますよう。



僕の知らない気の強い面を持ってるのでしょうね?



“そんなカワイイわけないでしょう!”



小百合さんがそう書いていたけれど、

小百合さん自ら、“気の強いところがある”と意外な事を言うほどだから、自分の意識の中では“気の強い女”としての自負があるのかもね?

可愛い女よりは、むしろ気の強い女だと、小百合さんはそんな風に思っているのかもしれないね。








これは イヤな思い出でニュアンスが違いますが

食べるというのは 美味しくて食べるのと

思い出を 食べる 体に取り込む のと

薬のように がまんして朝食を胃に入れる。

いろいろ なんですね。   




うん、うん、うん。。。

小百合さんが味噌汁を飲まないのは意外でした。

やはり、そういうところが気が強いのと関係あるのかな?



ばーは小百合さんの面倒を見るのに苦労した訳なんだ。
うししししし。。。




でも、小百合さんにとっては優しいおばあちゃんだったんだろうね。

僕もおばあちゃん子だったから、ずいぶんとわがままをしましたよう。

でも、味噌汁は好きでしたね。



子供の頃、何を嫌いだったのだろうか?

すぐに思い出せないから。。。あまり嫌いなものはなかったようですよう。



今、嫌いなものですぐに思い出すのは韮(ニラ)ですよう。

下宿でニラを味噌汁の中に毎日入れたのですよう。

1センチか2センチぐらいに短く切ればいいと思うのに、

7センチか8センチに切ってあるのですよねぇ~。



ニラは意外に繊維質なんですよね。

熱を加えても、やわらかくならないのですよう。



僕はニラ自体が嫌いな訳じゃないのですよう。

みじん切りにして餃子などに入れるのなら、むしろ旨いと思って食べられます。

ところが、8センチぐらいに切ったニラを味噌汁の中に入れると、雑草を食べているような違和感があるのですよね。

あの触感(食感)がダメでした。







これは韮となめこの味噌汁です。

旨そうでしょう?

これならば、僕だって口を付ける気になりますよう。



でも、僕が飲まされた韮の味噌汁は、なめこなどは入っていませんでした。

韮が古くなって少し黄色みを帯びているのですよね。

だから、大根の古いのを食べているときのような、あの根っ子を食べている触感が舌にザラザラ感じるのですよう。

実にイヤ~な感じですゥ。



僕のお袋は味噌汁にはニラを入れなかった。

ネギ、大根、ジャガイモ、豆腐、。。。

味噌汁は、そういうものだと思い込んでしまったから、

ニラの入った味噌汁を飲むのは、小百合さんが書いたように

“薬のように がまんして朝食を胃に入れる”感じだったのですよう。



素人下宿で僕だけが下宿人ならば、おばさんにニラは入れないでくれ、と言えるけれど、僕が居た下宿は玄人下宿で多い時には30人ぐらい下宿人が居たのですよう。

だから、ニラを入れないでくれとは言えませんでした。

現在の僕ならば言うけれど、その当時は気の弱い優男(やさおとこ)だったのですよう。

うへへへへ。。。



それで、ニラがすっかりイヤになってしまったのですよう。

もちろん、イヤだとは言っても好き嫌いのない僕だから食べる気になれば食べられます。

でも、あの下宿時代の悪い思い出のために、

ニラを食べる時は、“薬のように がまんして胃に入れ”なければならないようになってしまったのです。



だから、未だに自分でニラを買ってきて料理する気になれないですよね。

嫌いになった食べ物は、このニラだけです。



僕の子供の頃は旨いものって、身の回りにあまりなかったのですよ。

子供の頃はゼリーフライをゼニ(銭)フライと呼んでいたものです。

お祭りの時に屋台を引っ張ってきて、その屋台で老人夫婦がゼニフライを揚げて売っていたのですよう。

一枚5円でしたよう。うへへへへ。。。



旨かったですねぇ~。

その老人夫婦の顔は今でもはっきりと思い出すことができますよう。

まるで昨日のように。。。

あの味も今、口の中によみがえってきたほどです。 yam,yam,yummy...

実は、ゼニフライは、その老人夫婦が作っていたもの以外は食べた事がないのですよう。



必ずお祭りの時と決まっていたので、

僕にとってゼニフライはお祭りの味なんですよう。

メチャ、懐かしいですよう。

かどやのゼリーフライは、おそらく屋台で揚げたゼニフライとは味が違うと思いますよう。



でも、小百合さんが手紙につけた「かどや」のゼリーフライのソース。








前略



かなり急いでやって来たので



なんとなく急(せ)いてます。



まだ、小旅行の途中ですが、



小切手同封します。







アレぇ~~



ちょっと慌てたのでついてしまいました。



上のシミ、何だか分かりますか?



ゼリーフライのソースです。



うふふふふ。。。



食べながら書いているのが



バレてしまいましたね。



代わりの便箋がないので



この便箋で送りますよう。



急ぎます。



駆け足。。。駆け足。。。



どこの郵便局から送ったか?



分かりますか?



分かりますよね?



うふふふふ。。。



早々



小百合より。



2008年5月1日








『メルヘンの夢とロマン』より

(2008年5月10日)




だから、これから「かどや」のゼリーフライを食べる時、僕には間違いなくその思い出の味が加わるはずです。



ニラは下宿時代に嫌いにさせられたけれど、

それに代わって、現在、小百合さんがニラに代わる思い出の味、「かどや」のゼリーフライを僕に与えてくれたようなものですよう。

うしししし。。。







そう言う訳で、小百合さん、ありがとう!

小百合さん、ばんざ~♪~い!



じゃあね。



デンマンでした。












『思い出を食べる(2008年5月30日)』より








3年ほど前の記事ですわね。







月日の経つのは早いものですよう。 ほんの数ヶ月前に書いたような気がします。 でも、3年経つとやっぺり変わるものですね。



何が。。。?



何がってぇ、3年程前には小百合さんは結構長いメールを書いていたのですよう。 最近は、めっきり筆不精になりましたね。



いろいろと子供の問題があったりして、なかなかメールを書く気になれないのですわ。



そういう時にこそ心配事から距離を置いて冷静になって考えるためにメールを書いたり、ブログを読んだりすればいいのですよ。 心配しすぎたからといって問題が解決するわけじゃないんだから。。。



分かってますわ。。。でも、その気持ちの切り替えがなかなかできないのですわ。



だから、そういう時に気晴らしに麻布までドライブして「うなぎ 野田岩」で「うな重」を食べればいいのですよ。



 (すぐ下のページへ続く)

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