2012年5月29日火曜日

カラスの巣立ち

カラスの巣立ち



(raven82.jpg)


(raven62.jpg)

“カアちゃん、アタイも

巣立ちしないといけないの?”


“あたりまえよ。 婚活して

早くボーイフレンドを見つて

卵を産むのよ。”




Subj:小百合さん、おはよう!

元気でやってますか?




Date: 27/05/2012 04:09:20 PM
Pacific Daylight Saving Time
日本時間: 5月28日(月)午前8時9分
From: denman@coolmail.jp
To: sayuri@hotmail.com
CC: barclay1720@aol.com


2012年5月27日午後1時20分

小百合さん元気でやってますか?
GWには軽井沢に出かけましたか?
それとも伊豆ですか?

バンクーバーもめっきり春めいてきて、初夏ももうすぐという感じです。
カラスの巣の周りが今月の初旬には葉っぱもまだ無く“はげ坊主”でしたが、今では新緑の緑に包まれて、カラスの親子4人が毎日森林浴をしているように見えます。
一家団欒、微笑ましいものですよ。


(raven22.jpg)

それにしてもカラスの雛の成長の早いこと!
あっという間に雛がカラスになってしまったという感じです。

最近では巣立ちを促そうと、母カラスと父カラスが巣から離れて子供たちを枝の方へと誘います。
でも、やっぱり巣から出るのが怖いのか?
二匹の子供カラスは巣の外に出ようとしません。
まだ両親と比べると体は二周りぐらい小さいのですが、もう、ちゃんと大人の形をしていますよ。
飛ぶ気になれば飛べそうな大きさになってます。
でも、羽ばたく様子を見ていると、飛んでもすぐに落ちてしまいそうな勢いしかありません。
巣立つまでに多分あと1週間ぐらいかかるでしょう。


(raven32.jpg)

それにしても、去年は巣にやって来なかった。
どうして今年、巣に戻ってきたのか?
カラスが“成人”するのに2年かかるとは思えない。
1年で充分だと思えるのに、1年間巣を空っぽにしていた理由が解らない。

恐らくカラス特有の匂いが付いているから、他の鳥は卵を産まないのでしょうね。
去年は巣が、ずっと空っぽでしたよ。
でも、他のカラスだったら卵を産みそうなものなのに、去年はどのカラスもやってきませんでした。
やっぱり、カラスも他人の巣の中では安心して卵を産めないのだろうか?

しかし、今年卵を産んだ母カラスが一昨年生まれた同じカラスだという確証はありません。
もし僕がカラスだったら、巣を作るのが面倒なので、昔の巣を思い出すでしょうね。
一昨年生まれたカラスが戻ってきたと僕が思ったのは、ただそれだけの理由です。

ところで小百合さんの子育ても一段落しましたか?
相変わらず子供の問題で頭を抱えているのですか?
小百合さんも母カラスと父カラスのように子供が巣立つように促す時期に来ていると思います。
あまり子供にかかわらず、たまにはバンクーバーにやってきて小百合さんの第2の青春を謳歌してくださいね。

\(*^_^*)/ キャハハハ。。。

じゃあねぇ。






デンマンさん。。。カラスの一家を見ていると楽しいですか?



楽しいというか? 微笑ましいと言うか? 人間の一家の原型を見せつけられているような気がしますよ。 むしろ、最近の悲惨な人間の一家を見ているよりもカラスの方が幸せそうですよ。 児童虐待もないし。。。肉親殺しもないし。。。カラスの親子の仲睦まじい様子を見ていると、日本人の生活が荒(すさ)んできているのが、よく実感できますよ。

日本人の悲惨な一家の出来事がカナダでもニュースになるのですか?

いや。。。日本人のニュースはカナダではほとんど話題になりません。 サリン事件ほどの規模になれば話は別だけれど、児童虐待で子供が亡くなっても、カナダのニュースには載りませんよ。

じゃあ、どうして日本人の生活が荒んできているのがバンクーバーで生活しているデンマンさんに解るのですか?

ネットですよ。。。「児童虐待」、「子殺し」、「親殺し」、「餓死」。。。というようなキーワードで検索すれば、もう嫌と言うほどニュース記事が検索結果に表れますよ。

でも、日本でも、そう毎日悲惨なニュースがテレビで報道されているわけではありませんわ。

あのねぇ~、、、それは「児童虐待」、「子殺し」、「親殺し」、「餓死」。。。ということが日常的になっているから、ニュース性がなくなってマスコミでも取り上げなくなっているだけですよ。

そうかしら。。。?

小百合さんには信じられないのですか?

だってぇ、最近、あまりそういうニュース見かけませんわ。

だから、テレビニュースでは、もう目新しくなくなったから報道しないのですよ。 でもねぇ、ネットで調べれば、山ほどありますよ。 ちょっと次の検索結果を見てください。


(gog20529c.gif)



あらっ。。。9,390,000件もヒットするのですわね。



カラスの世界では無いことも、人間の世界では日常茶飯事になっているのですよ。 おそらく、日本の社会が荒(すさ)んできたのですよ。 要するにストレスが溜まる生活を日本人が送るようになったのです。 そういうわけで、ストレスを解消できない大人がストレスを子供に転化するのでしょうね。 毎年、児童虐待が増えて相談件数が記録を更新しているようですよ。

カナダでは児童虐待はないのですか?

カナダでも児童虐待はありますよ。 でもねぇ、日本ほど多くはありません。 だから、日本でもカナダの児童虐待は話題にならないのです。 次の検索結果を見ると、はっきり解ります。


(gog20529d.gif)



あらっ。。。たったの8件ですわね。



でしょう!? あのねぇ~、僕が毎年日本へ帰省してカナダに戻ってくるとホッとするのですよ。

どうして。。。?

日本では、何かとストレスが溜まるのですよ。 高速道路を走れば、渋滞が続く。 電車に乗れば満員ですよ。 要するにムカつく事に出くわすことが多いのです。 日本で生活するとストレスが溜まるのが実によく解る。

カナダではストレスが溜まりませんか?

僕はストレスの溜まる生活をしていませんからね。 僕の記事を読んで、小百合さんもそう思いませんか?

そうですわね。。。確かにストレスが溜まっているようには見えませんわ。。。で、今日はどうして私をお呼びになったのですか?

あのねぇ~、カラスの親子を見ていたら、母カラスが一生懸命に卵を温めている姿を思い出したのですよ。 その連想で、かつてコラージュして作った小百合さんの写真が思い浮かんできたのです。




(ningen3.jpg+onbu15.gif)



この上の写真ですか?



そうですよ。 かれこれ3年ほど前になるけれど、ずいぶんと僕にメールを書いてくれたのですよう。。。覚えてますか?

それほどデンマンさんにメールを出しましたかしら?

僕は久しぶりに記事を取り出して読み返してみたのですよう。

それ程、デンマンさんにとって、懐かしい記事なのですか?

小百合さんに、まだ“心のゆとり”が充分にあったという事を僕はしみじみと感じたのですよう。

“心のゆとり”ですか?

そうですよう。小百合さんも久しぶりに読んでみてくださいよう。



日付: Mon, 10 Aug 2009 08:24:47 +0900 (JST)
(バンクーバー時間:8月9日 日曜日 午後4時24分)
差出人: "sayuri@hotmail.com"
宛先: "denman@coolmail.jp"



件名:霧積(きりづみ)温泉に

やっと行きました

\(*^_^*)/



ずいぶん メールもたっまって
だれかこのメール 開けたなー。
ほら 私がいないと誰か見るよ。

ただいまー 夕べ  戻りました。
自由に させてもらいました
元気です  
碓氷峠の近く 霧積(きりづみ)温泉にやっと行きました

一晩ねて翌朝、 急用で すぐ戻らなくては・・っと  
軽井沢から  帰らなくては いけない状況になり
あわてて 横川まで 降り PA (パーキング)からTelして
長男坊と話したら、戻らなくてOK という事になった。

ホットして また 碓氷峠を登る。バカだねー私
(今度は旧道から、父と昔 とおった道を登った)
横川まで降りてしまったから
途中 霧積(きりづみ)へ向かってみよう。イイ チャンス!
ここから軽井沢は近いし夕方までにまた戻れば・・と

「人間の証明」で麦わら帽子を
渓谷で落して亡くした、あのフレーズを
ずーっと 気になっていて やっと 行けました。

たのしかったよ~、三男坊と温泉
お風呂5分  後 遊卓球場 で遊びたい 感じ。
次男坊いたら 卓球 で1時間 遊んでましたね

行水だから 温泉は無理、でも せっかくだから 入りました。
他に誰もいなくて 三男坊と貸しきり でした。
三男坊も熱いのは苦手らしく 洗い場を 走り回ってました。

霧積温泉は 万葉の歌(防人)の碑がある
サンセット ポイントという眺めの良い見晴らし台の
熊野神社から 中山道の道が今もあって、
山歩きが好きな人は歩いて
霧積まで 下っていきます。3時間位かかると聞きました。
三男坊が小学生になったら
一緒に 下っていきたいと思うのです。

さゆりより



8月8日 記




『カラスの証明』より
(2010年4月30日)




どうですか?。。。思い出しましたか?



思い出しましたわ。 そう言えばデンマンさんは『カラスの証明』という記事を書きましたわね。

そうです。 『人間の証明』をもじって書いたのですよ。

上のメールに対する返信も書きました。 読んでみてください。



Subj:霧積(きりづみ)温泉で、

また楽しい思い出が増えてよかったね。

\(*^_^*)/ キャハハハ。。。




Date: 09/08/2009 8:59:42 PM
Pacific Daylight Saving Time
(日本時間: 8月10日 月曜日 午後0時59分)
From: denman@coolmail.jp
To: sayuri@hotmail.com
CC: barclay1720@aol.com

 



ずいぶん メールもたっまって
だれかこのメール 開けたなー。
ほら 私がいないと誰か見るよ。


はい、はい、はい。。。
そう言う事もあるでしょう。
見られても犯罪になるような事をしていませんからね。

\(^δ^)/ キャハハハ。。。




ただいまー 夕べ  戻りました。
自由に させてもらいました
元気です


良かったね。
珍しく小百合さんからの長いメールをもらって、うれしくなりましたよう。
でも、時間的には、このメールが昨日のメールよりも前に来ないと可笑しいのだよね。
このメールは8月8日に書いたと書いてある。

どうして、10日の朝8時に送信することになったのか?
あとでゆっくりと推理してみますよう。

\(^Д^)/ ギャハハハハ。。。


碓氷峠の近く 霧積(きりづみ)温泉にやっと行きました


(kirizum2.jpg)

霧積(きりづみ)温泉

金湯館(きんとうかん)


一晩ねて翌朝、 急用で
すぐ戻らなくては・・っと  
軽井沢から 帰らなくては
いけない状況になり
あわてて 横川まで 降り PA (パーキング)からTelして長男坊と話したら、戻らなくてOK という事になった。

ホットして また 碓氷峠を登る。バカだねー私
(今度は旧道から、父と昔 とおった道を登った)
横川まで降りてしまったから
途中 霧積(きりづみ)へ向かってみよう。
イイ チャンス!
ここから軽井沢は近いし
夕方までにまた戻れば・・と

「人間の証明」で麦わら帽子を
渓谷で落して亡くした、あのフレーズを
ずーっと 気になっていて やっと 行けました。


「人間の証明」で麦わら帽子を
渓谷で落して亡くした???
なんだか興味深いことを書いてくれたね?
ん。。。?「人間の証明」?

なんだか聞き覚えのあるタイトルですよう。
また、後で調べてみます。

碓氷峠近くの 霧積(きりづみ)温泉ね?
初めて聞く温泉ですよう。
う~♪~ん!
軽井沢タリアセン夫人と一緒に入りたいですよう!

\(@_@)/ キャハハハ。。。




たのしかったよ~、三男坊と温泉
お風呂5分  後 遊卓球場 で遊びたい 感じ。
次男坊いたら 卓球 で1時間 遊んでましたね

行水だから 温泉は無理、でも せっかくだから 入りました。
他に誰もいなくて 三男坊と貸しきり でした。
三男坊も熱いのは苦手らしく 洗い場を 走り回ってました。


ふ~♪~ん。。。
楽しそうなのが良く分かりますよう。
また楽しい思い出が増えてよかったね。
僕も軽井沢タリアセン夫人と霧積温泉で心に残る思い出を作りたいよう!

\(^_-)ノ きゃはははは。。。




霧積温泉は 万葉の歌(防人)の碑がある


ほおォ~。。。マジで。。。?
ぜひ一度、万葉の歌(防人)の歌碑を見たい!
軽井沢タリアセン夫人と一緒に見たいよう!

\(>_<)ノ うしししし。。。



(kumano.jpg)

サンセット ポイントという眺めの良い見晴らし台の熊野神社から 中山道の道が今もあって、山歩きが好きな人は歩いて霧積まで下っていきます。
3時間位かかると聞きました。
三男坊が小学生になったら一緒に下っていきたいと思うのです。

8月8日 記


軽井沢タリアセン夫人の今後の予定が、盛りだくさんになりましたね!?
気長に、一つ一つ実現させてゆきましょうね。
僕も小百合さんのために、一生懸命手助けしますよう。

ところで、添付(てんぷ)されていたメールは
次の記事の中で使いました。

『暑中お見舞い (2009年8月9日)』

まだ読んでなかったら、ぜひ読んでみてね。

「ハンガリア舞曲第5番」と「美しき青きドナウ」


(donau2.jpg)

ブダペスト市内を流れる

美しき青きドナウ


ヨーロッパを旅行した気分になれますよう。
小百合さんに読んでもらおうと一生懸命に書きました。

じゃあ、時間があるときに読んでみてね。

(\__/)
(+'.'+)
(")_(")


じゃあねぇ~



 


Subj:小百合さんがルンルン気分で、

うまそうにビールを飲んでいる姿が

目に映りますよう。

\(*^_^*)/キャハハハ。。。




Date: 10/08/2009 1:33:13 AM
Pacific Daylight Saving Time
(日本時間:8月10日 火曜日 午後5時33分)
From: denman@coolmail.jp
To: sayuri@hotmail.com
CC: barclay1720@aol.com

 



はい  いつも慌てて メールを打っては
子供が使うとか ご飯の片付けで すぐ返信しないで下書きに いれてしまうのです。
こっちが先に送るのに 下書きのままでした。
忘れていて 今朝 送ったのです。


そう言う事だろうと思いましたよう。




こうやって デンマンさんに
メールを送る余裕がある、 
昼Beer がウマイ。


うん、うん、うん。。。
小百合さんがルンルン気分になっているのが感じられますよう。

めれんげさんの『即興の詩』サイトを見たら
いつものように愚劣な成りすまし馬鹿が
僕のコメントに嫌がらせのコメントを書いていましたよう。
この愚か者は、反面教師になるために、一生懸命に愚かなコメントを書いていますよう。

そのうち成りすまし馬鹿は死ぬほど恥ずかしい思いをするだろうと思いながら僕は半分楽しんで、半分呆れ返りながらも、この役立たずの愚か者を立派な反面教師にするために頑張って記事を書いていますよう。

\(^Д^)/ ギャハハハハ。。。。

愚か者のコメントを読んでも、人生の楽しみにはならないので、
また、今夜もジェームズヘリオットさんの“The Best of James Herriot”の続きを読もうと思ってパソコンのモニターの電源を切ろうと思ったのですよう。
でも、念のために INFOSEEK のメールボックスをチェックしたら小百合さんからの2通の返信が目に付いた。

やっぱり、神様っているようですよねぇ~。
成りすまし馬鹿が書いた愚劣で実に下らない公衆便所の落書きを読んだものだから、神様が、“口直し”に小百合さんの返信を僕に読ませようとしたのですよう。

\(*^_^*)/ キャハハハ。。。




今週は登校日や 父母の会、むかえ盆。
家にいます。


はい、はい、はい。。。
たまにはのんびりと、じっくり時間をかけて、うまいビールでも飲みながら、軽井沢の愉快な話でも書いてね。
では、これから2通目のメールを読みますね。

じゃあねぇ~



 


Subj:じゃあ、今夜はこれまで...

ジェームズ・ヘリオットさんの本を読みながら

眠ります。。。

\(*^_^*)/ キャハハハ。。。




Date: 10/08/2009 2:28:02 AM
Pacific Daylight Saving Time
(日本時間:8月10日 月曜日 午後6時28分)
From: denman@coolmail.jp
To: sayuri@hotmail.com
CC: barclay1720@aol.com

 



あのね 霧積温泉には
デンマンさんが教えてくれた
あの防人の歌の碑は 無いの。


そうですよう。。。そうですよう。。。
霧積温泉という名前を聞いたのも初めてだったけれど、
防人の歌碑が霧積温泉にあるのならば、
僕はこれまでに調べたときに、霧積温泉に出くわしているはずだものね。
だから、不思議に思っていたところです。




碓氷峠の見晴らし台に
「日の暮に うすひの山をこゆる日は
せなのが袖もさやにふらしつ」
があって、


うん、うん、うん。。。。
そうですよう。それは、よく知っています。



(kirizum2.jpg)

そこから 霧積温泉まで 山道で中山道が
今も登山コースになっているの。
あの碑から 昔の人のように3時間下って歩いて
霧積温泉につくの。


3時間も歩くのは大変だね?
でも、軽井沢タリアセン夫人と一緒に歩くのならば
僕は5時間でも6時間でも喜んでお供しますよう!

\(^δ^)/ キャハハハ。。。



(mugihat2.jpg)

「人間の証明」で麦わら帽子を
渓谷で落して亡くした、あのフレーズを
ずーっと 気になっていて やっと 行けました。


この「人間の証明」と麦わら帽子のことでずいぶんと調べましたよう。
森村誠一の推理小説を原作にして1977年に角川春樹が映画を作ったんだよね。
それから、テレビでドラマ化されたり、リメイクの映画が作られたり、日本ではずいぶんと話題になったということが書いてあった。
僕は1977年頃は海外放浪の真っ最中だったから、日本のことはほとんど知らなかった。

でも、思い出しましたよう。
『人間の条件』を調べているときに、「人間の証明」に出くわしたんですよう。

なぜ麦わら帽子?

森村誠一が小説を書く20年ほど前、大学3年生のときに霧積温泉に行った。
その時に饅頭(まんじゅう)か何かの包み紙に西条八十の「麦わら帽子を 渓谷で落して亡くした」という詩が書いてあった。
それを読んで感動したと言うのですよう。
この詩からインスピレーションをもらって小説「人間の証明」のあらすじが思いついたと書いてあった。
小百合さんのために詩の全文を書き出します。



(mugihat6.gif)

母さん、僕のあの帽子、どうしたんでせうね?
ええ、夏、碓氷から霧積へゆくみちで、
谷底へ落としたあの麦わら帽子ですよ。

母さん、あれは好きな帽子でしたよ、
僕はあのときずいぶんくやしかった、
だけど、いきなり風が吹いてきたもんだから。

母さん、あのとき、向こうから若い薬売りが来ましたっけね、
紺の脚絆に手甲をした。
そして拾はうとして、ずいぶん骨折ってくれましたっけね。
けれど、とうとう駄目だった、
なにしろ深い谷で、それに草が
背たけぐらい伸びていたんですもの。

母さん、ほんとにあの帽子どうなったでせう?
そのとき傍らに咲いていた車百合の花は
もうとうに枯れちゃったでせうね、そして、
秋には、灰色の霧があの丘をこめ、
あの帽子の下で毎晩きりぎりすが啼いたかも知れませんよ。

母さん、そして、きっと今頃は、今夜あたりは、
あの谷間に、静かに雪がつもっているでせう、
昔、つやつや光った、あの伊太利麦の帽子と、
その裏に僕が書いたY.S という頭文字を
埋めるように、静かに、寂しく。




『西条八十詩集』(弥生書房)より


この詩を初めて読んだ時、僕はそれほど感動しなかった。
戦争中、あるいは戦前の言葉遣いだったからかもしれない。
イマイチだった。
でも、批評を読むと、この詩が素晴しいと言う人は多い。

小百合さんはたぶん映画かドラマを見たと思うのだけれど、
原作と比べると映画は良くなかったらしいよう!
感想を拾って見ただけでも実によく分かる。

 (中略)
 
映画の出来はどうやらイマイチだったようだけれど、小百合さんが書いたとおり、「麦わら帽子を 渓谷で落して亡くした」というフレーズは、ずいぶんと有名になったらしいね。
僕は、小百合さんが書いたものを読むまで、まったく知らなかった。
読んだことも聞いたこともない。
ただ、「人間の証明」には、思い当たることがあった。
それで、いつものようにハマリ込んでしまった。

小百合さんのおかげで興味深い記事が書けそうです。
ありがとう!
じゃあ、今夜はこれまで。。。
ジェームズ・ヘリオットさんの本を読みながら眠ります。

(\__/)
(+'.'+)
(")_(")


じゃあねぇ~

Zzzzzz...








どうですか、小百合さん。。。読み返してみて。。。?



なんだか一昔前のような気がしますわ。

残念ながら、日本の「ゆとり教育」は失敗してしまった。だから、次男坊の学校の問題で、小百合さんが心配しているのは良く分かるのですよう。

今の次男坊には“心にゆとり”がないのですわ。

でもねぇ、小百合さんまでが“心のゆとり”をなくしてしまうことはないのですよう。

確かに、その通りですわ。

だから、小百合さんも、もう一度「人間の証明」を思い出して心にゆとりを持ってね。


【卑弥子の独り言】



ですってぇ~。。。
あなたは『人間の証明』を観ましたか?
あたくしはテレビで観たのでござ~♪~ますわ。

もう8年前になりますわ。
2004年の7月から9月にかけて放映されたドラマです。

確か10回に分けて放送されたのでござ~♪~ますわ。
でも、都合がつかずに観られなかった時もあって、良く話の内容が分かりませんでした。

それで、それほど面白いとも思わなくて
小説『人間の証明』はかなり評判だったのでござ~♪~ますけれど、あたくしは、まだ原作を読んでいないのですわ。
機会があったら、そのうち読もうと思っているのです。

とにかく、興味深い話題が続きます。
どうか、あなたも、また読みに戻ってきてくださいまし。
じゃあねぇ。。。






ィ~ハァ~♪~!

メチャ面白い、

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(june500.jpg)

でも、最近では「おばさんパンツ」として

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衰退しつつあるようです。

うふふふふふ。。。

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では、今日も一日楽しく愉快に

ネットサーフィンしましょう。

じゃあね。




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